ウェルネスクリニック

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内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
〒742-0021 山口県柳井市柳井1547-1
2007.01.20

カナディアンロッキーを滑る


前川眞知子

 この数年健康状態に問題もなく自分の時間に余裕ができたので海外のスキー場を年に1回訪ねています。今年はスキー仲間3人で1月2日から8日までカナダのバンフへ初滑りに行ってきました。

 

カナダ2
関空からバンクーバーへ約9時間、国内線に乗り換えて1時間半でカルガリヘ、そこからは旅行社の迎えのバスで広々とした大地がどこまでも続く中フリーウェイをひたすら走りました。放牧の馬がいたり鹿が遊んでいたりしました。そのうちに景色は一変してロッキーの山並みにかわったようですがうとうとしているうちにバンフに入りました。もう日暮れて街中に光が溢れてきれいです。クリスマスの電飾をはずしていない家も多く夜の長い冬の間中楽しむのだそうです。これは夜食事に出掛けたり朝食のパンや果物を買いにスーパーへ行くのにも明るくて便利でした。我々のホテルは町の中心にありバンフ大通りに面していました。朝8時過ぎにスキーバスに乗る時間にもまだ月が煌々と輝いていました。バンフは人口約8000人ですが夏には観光客がどっと押し寄せるそうです。バンフ国立公園のなかにある町なのです。日本人もレストラン、お店、観光ガイドなどで働いている人やホームステイ、部屋を借りて短期滞在している人もいるそうです。因みに我々のガイドをしてくれたIさんは35歳の日本人女性です。カナダへ来て9年、冬はスキーで夏はハイキングのガイドをしています。カナダの自然と素朴なカナダの人々に惚れ込んで現在移民の申請をしているそうです。なかなか許可が降りないらしく今3回目の申請中とのこと。将来はスキー教師の免許を取りB&B(ベッドと朝食つきのペンション)を経営したいといっていました。

カナダ3
4日間の滞在中晴天ではなく、かといって吹雪く日も無くまさにスキー日和でした。3つのゲレンデを楽しみました。広くて長いコースを滑っていると上手でなくてもいい、転んでもいい、楽しければいい自分流のスキーです。初日はサンシャインスキー場。前日がリフトも止まるほどの吹雪だったせいで新雪が残っており存分に粉雪と戯れることができました。あちこちで人工の吹雪が舞い上がっていました。このゲレンデは自然の地形を壊さずに作られているので滑り降りたら小さい丘を越えたり夏には水が流れて川になるという谷を滑ったり変化に富んでいました。スキーをやってよかったと思うのは標高の高いところで自由に移動でき景色を楽しみ爽快感を得られることです。それにしても周りの山々は日本の名山とはずいぶん異なります。太古の昔、海底が隆起して4,000m以上になり氷河期を経て侵食されてできた山ということで白い衣をまとった美しい山々でした。次の2日間はレイクルイーズスキー場。ここもゲレンデからの眺めはすばらしく広大な山並みとルイーズ湖が見えます。湖は凍って真っ白でした。スキー場としてはコースがたくさんあり景色もよいので楽しめました。2日通ったのですが全コースの半分くらいしか行けませんでした。私の技術では行けない場所も多いのですが。つい最近ワールドカップが行われたあとでした。1998年の冬季オリンピックで使われたナキスカスキー場へも行きましたが、ここは比較的南の地方で近年は雪が少ないらしく人工降雪機が活躍していました。コースはビシッと整備され広島のサイオトスキー場を思い浮かべました。広くて長い、しかも人が少なく大満足でした。ここは地元選手の練習ゲレンデでもあるようでレーサー達が練習していてものすごいスピードで走り去ったあとには鋭いエッジで斬った2本のトレールがくっきりと残っています。その上を滑ってみるとちょっとだけプロの気分を味わえました。子供たちのスキースクールが開かれておりカルガリ在住の日本人中学生が参加していました。付き添いのお母さんは「娘が本気で頑張っているので2時間かけて通っていますが資金の面でも大変です」と言っておられました。将来日本を代表する選手になれるかもしれませんね。どのスキー場もほんの一部を楽しんだに過ぎませんがとにかく大きいです。体力も限界にきて最終日の夕食のレストランでは居眠りしそうになるのを耐えるのに苦労しました。観光は一切なしのスキー三昧の旅でしたが楽しい思い出になりました。