平成25年1月18日に今年初めての調理実習を行い、「懐石料理」を作りました。7名の参加がありました。
まず栄養士より「懐石料理と会席料理がありますが、懐石料理はお茶を楽しむための食事、会席料理はお酒を楽しむための食事です。和食の基本である一汁三菜はこの懐石料理からきています。」などと懐石料理の説明がありました。そして献立の説明の後、担当に分かれて作り始めました。
この味噌汁はカブだけのシンプルなものです。カブは汁から少しはみ出るような丁度良い大きさに切るのが難しいのですが、上手に手早く切っておられました。お向うの鯛の刺身は細造りという切り方で、細く切った身を山高にこんもりと盛りつけていきました。煮物椀の海老真薯ははんぺんをすりこぎですり、銀杏と茹でた栗を入れて丁寧に丸めておられました。「お正月の伊達巻にはんぺんは使いましたが、このようにしたのは初めてです」と言われていたのが印象的でした。焼き物はなすを素揚げにしたものに、ラカントを利用した甘いみそを塗ってさらにグリルで乾かします。源平なますは時期的に金時人参が出ていたので、今回はそちらを利用しました。
患者様にお借りしている塗りの器にきれいに盛り付けたあと試食をしました。「刺身はよく食べますがこのように切ったのは初めてです。今度は本日の様に切ってみます」「いつも味噌汁の中に具をたくさん入れるのですが、このようにシンプルなものでも良いですね」など色々な感想を言われていました。皆様お正月はそれぞれお忙しかったようで、「久々にゆっくりとした時間を過ごすことができました」と言われる方もいらっしゃいました。途中で八寸(本日はふきの芽を素揚げにしたものと、するめ)、湯樋をいただき、最後にお煎茶と菓子をいただいて、本日の調理実習は終了しました。
ごはん(130g)
味噌汁:かぶ、赤味噌、白味噌、からし
お向う:鯛、大根、おくら、わさび、ポン酢
煮物椀:はんぺん、銀杏、栗、えび、椎茸、春菊、人参、ゆず
焼き物:なす、油、味噌、ラカント、卵黄
源平なます:大根、人参、干し柿
湯樋:精白米(5g)
香の物:たくあん、広島菜
果物:キウイフルーツ、いちご、みかん