平成25年2月18日(月)に調理実習を行い、天ぷらを作りました。5名の参加がありました。
「今日の献立の天ぷらは以前東京で行われた糖尿病学会で発表されたものです。ポイントは、具材の厚さと、天ぷら粉と水の配合です。南瓜、さつまいも、蓮根は5mm厚さにして半分に切るとこの重量になり、しし唐辛子もヘタをとったもの、生椎茸もこの厚さのもの半分にするとこの重量になります。よく研究されておられますね。この調理法を覚えて家でも実践されてみてください」栄養士による献立の説明の後、担当に分かれて調理に取り掛かりました。
さつまいも、蓮根、南瓜など具材を5mm程度に切ったり、天ぷら粉を分量の水でといたり、準備することがたくさんあります。「5mm幅に切ったことなんかはありません。できるかしら」「天ぷら粉も適当に水で溶いていました」「メーカーによって天ぷら粉と水の配合は異なるのですね」やはり、天ぷら粉を使っておられても、パッケージ通りの水の量で溶く方はめったにいないようでした。天ぷら粉ですが、今回は、以前柳井市内を探しまわって見つからなかった「昭和天ぷら粉」が手に入り、また通常使っているキャノーラ油ではなく、指定されているひまわり油も奇跡的に手に入れることができましたので、レシピに忠実に作ることができました。
カブの酢の物はカブをすばやくいちょう切りにしておられました。味付けの時に冷凍していたゆずの皮を加えることにしました。「ゆずが入るのと入らないのではやはり違いますね。」見た目も柚子の黄色が入ってより良くなっていました。オレンジは、ただ切るだけではなく、皮の隅を細く切って内側に挟み込みます。器用な方が担当されていたのですんなりできたようでした。
テーブルセッティングをしてから全員で試食をしました。「大根飯がおいしいです」「今日はかぶの葉や大根葉がきれいだったので、和え物も作りました。大根・かぶの葉にはビタミン、ミネラルが非常に豊富です。皆さん、明日は飛ぶように元気になりますよ」と言われ、笑いが起こっていました。「天ぷらはいつも衣がダンゴになったようなものを食べていました」「レンコンの穴があります!いつもは衣で穴がふさがって、芋か蓮根か、食べてみなければわからなかったのですよ。」「紫蘇がからっと揚がっていますね」「さくさく食べられるので、逆にたくさん食べ過ぎてしまいそうです」「オレンジの切り方もきれいですね。食べやすいです。」とそれぞれ感想を言われていました。「以前調理実習で習った蛇腹胡瓜をしたら、娘にお母さんどうしたの?といわれました。」という方もいらっしゃれば、「何これ?」と言われてしまったという話も出てきました。「今日は私が天ぷらを食べたので、明日主人に作ろうと思います。さっそく昭和の天ぷら粉とひまわり油を買いに行きます。」「実は前回の調理実習で聞いたときに昭和の天ぷら粉を買っていました。やっと利用する時が来ました。」と糖尿病でも、カロリーの高い天ぷらが食べられるということで、ワイワイしながら本日の調理実習は終了しました。
大根飯(精白米、だし汁、大根、酒、みりん、大根葉)
天ぷら(くるまえび、南瓜、薩摩芋、蓮根、生椎茸、紫蘇、しし唐辛子、天ぷら粉、ひまわり油、おろし大根、おろし生姜、めんつゆストレート、昭和天ぷら粉、ひまわり油)
かぶの酢の物(かぶ、人参、乾燥わかめ、酢、パルスイート)
すまし汁(花麩、椎茸、三つ葉、薄口醤油、だし汁)
オレンジ50g