ウェルネスクリニック

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内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
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2013.06.16

平成25年6月 元気の出る糖尿病教室「糖質制限食とGI」

CIMG6198.JPGCIMG6195.JPG平成25年6月16日(日)の糖尿病教室は食事のトピックスとして「糖質制限食とGI」というタイトルで今話題の2つの項目を勉強しました。24名の参加がありました。

CIMG6202.JPGCIMG6203.JPG前半で、糖質制限食についての話がありました。

「糖質ゼロ、糖類ゼロ、糖質オフ、ノンシュガー、無糖、微糖、低糖等いろんな表示がありますが、この中で糖が一番少ないものはどれだと思いますか?実は糖質ゼロが糖が一番ありません。糖質は炭水化物から食物繊維を引いたものを言います」と糖質の説明があったあと、糖質制限食で一番厳しい’スーパー糖質制限食'(1日糖質50g以下)の1日分の実際の食事をみていただきながら説明がありました。そのごいろんな食品に含まれる糖質量について資料を見ながら「野菜でも甘いようなものには糖質が多く含まれているのですよ」「皆さんはこの食事を続けられますか?」とのことでした」。その後現在の食事説明が簡単にありました。「現在の食事はいわゆるエネルギー制限食で、比率としては炭水化物50?60%、たんぱく質は標準体重1kgあたり1.0〜1.2gとなっています。これは腎臓を守るためのギリギリラインの摂取量になります。残りが脂質になりますが。これをもし炭水化物の比率を減らすとたんぱく質、脂質の比率が増え動脈硬化の原因になってしまいます。」とのことでした。どちらもメリットデメリットがあり、糖質制限食はまだまだ研究中のようです。またできる人できない人個人差があり、「ごはんさえあればよい」という人には向いていないでしょうし、「おかずをたくさん食べたい。ごはんはなくてもよい」という人もいらっしゃいますので、自分にあった方法をされるのがよいのではないでしょうか?

CIMG6201.JPG後半はGIの話でした。GIとは同じ炭水化物量であっても食品によって血糖値の上がり具合が異なることをブドウ糖を基準として数値化したものです。まず、白米と玄米ではどちらがGIが高くなるか質問があり、全員白米のほうがGIが高いと思われていたようです。次に白米とスパゲッティ(ゆがいただけのもの)ではどちらがという質問ではほとんどの人がスパゲッティのほうがGIが高いと思われたようでしたが、白米のほうが低いということに驚いておられました。そんなGIの特徴を利用して野菜を先に食べる、牛乳・乳製品を一緒に摂取する、酢と一緒に摂取するなど食後の血糖を穏やかにするための工夫がいくつかあるようでした。途中、タカナシ乳業さんから届いた低糖質のバニラアイスや小麦ふすまで作られた低糖質クッキーの試食をしていただきました。「アイスはおいしいです。クッキーはバサバサしますね」と感想を言われていました。また最近ローソンで発売したブランパンの展示もありました。糖尿病教室が終わっても、やはり皆さん話題の糖質制限について興味があるようで、栄養士に質問をされている方が多かったです。