糖尿病腎症で透析予防の指導を受けている方達に10月から12月まで月1回、実際食事を作りながら、腎臓病食を勉強していくことにしました。平成26年12月1日(月)は第3回目として「タンパク質制限を考慮した腎臓病食」を作る調理実習を行い、4名が参加されました。
今回が腎症の調理実習の第三回目です。まず、先月からの様子をお聞きしました。「調理実習に出てから、食事の意識が変わりました。体重が1kg減り、味も妻に言って薄味になっていると思います。味を感じずおいしくないですが・・・」すると「七味や酢、カレー粉で変化をつけたら食べられますよ。」「一度薄味に慣れて、再び濃い味となるのは構わないのですが、再び濃い味に慣れたものをもう一度薄味にするというのはできませんよ。」などと患者様同士での意見交換の場となりました。また、「妻の体調が・・・」と心配されていた方の相談も参加者様同士でどうしたらよいか話し合ったり、すごく良い雰囲気でした。それからたんぱく質制限の話と調理の説明がありました。調理担当は分けずに、全員で作ることにしました。
まず、煮なますの大根、人参を切りました。「半月切りは分かりますが、いちょう切りはどうでしょうか?」との質問がありました。料理はほとんどしたことがない男性でしたが、三回目となると慣れてきているようです。煮なますは調味料を計量して、茹でた大根と人参と和えて出来上がりです。マヨネーズかけは野菜をすべて切って水にさらし、器に盛り付けマヨネーズ10g計量しました。盛り付けは写真を参考に好きなように盛っていただきました。クロワッサンと牛乳は温めたので冷めないうちにいただくことにしました。
「煮なます美味しいです。早速家で作ります」「シーチキンは避けていました。食べられるのですね」「クロワッサンはそのまま食べるとぱさぱさすると思っていましたが、水分をかけてオーブンで少し温めるとパサパサしないのですね」など感想を言われていました。栄養士より「ご自分でも作れるようになりましたね」と言われ、「いざ作ろうと思うと、何からしたらよいか分からず、段取り良くできないのです」との返事でしたが、「実は以前習ったさつまいもとリンゴの重ね煮をつくりました。」と話してくださいました。するとご夫妻で参加されていた奥様が「1品で十分ですよ。手順を紙に書いてそれを渡しているんです。できるものですよ」院長が来られるまでに食べ終えてしまい、先に後片付けをしました。「昔の男性は厨房に入ったことなかったです」などと言われながら、全員で皿洗い・片付けをしました。院長が食事を終えてたんぱく質制限の話があり、記念撮影をして終了しました。
クロワッサン:80g(2個)
マヨネーズかけ:マグロ油漬け、玉ねぎ、きゅうり、マヨネーズ、レタス、ミニトマト
煮なます:大根、人参、酢、砂糖、こいくち
牛乳:80g