「自転車で北海道一周」の第6弾として、平成27年9月20日(日)から23日(水)まで、シルバーウイークを利用して、釧路から襟裳岬の手前の広尾まで行きました。9月23日(水)は広尾から帯広駅までバスで行き、そこからバスで帯広空港まで行き、羽田経由で岩国空港にもどり柳井に帰ってきました。
今日は広尾を午前7時発のバスに乗り、帯広駅まで行くので、午前5時起床、昨日の記事を書いて、午前6時から朝食。準備をして、チェックアウトしバス停に向かい、今日も天気は良好で、この4日間は天候に恵まれました。午前7時5分にバスは到着、乗客はおらず、帯広駅の到着予定は午前9時35分。2時間半の「路線バスの旅」と思い、昨日自転車で来た道を逆方向に走り、見覚えのある風景を眺めながら、乗客もおらず、バス停にとまることもなく、乗客は自分一人のみで、このまま貸し切りで行くのかと思いながら、外の景色をながめていました。45分位して、初めての乗客が乗り込んできました。70才前後に見える男性が、輪行袋(自転車を分解して袋に入れて)を持って乗ってきたので、「自転車でどこかを回っているのか」「どんな予定なのか」話しかけ、通路を挟んで隣の席に移動し、話をしていきました。東京から来て、年齢は78才、自転車での旅行は50年以上前からしており、以前北海道も一周したことがあり、ここ4年は北海道のいろんな峠を選んで、来ていること。昨日はユースホテルに泊まり、予約は事前にするのではなく、前日や直前にすること。外国も東南アジア、ニュージーランド、ヨーロッパなどいろんな所に行っていて、最近はスコットランドに行ったことなどいろいろ話を聞くことが出来、あっという間に帯広駅に到着しました。自分で自転車を運びながら、移動し、外国にも行ったりする78歳とは思えないバイタリティーに感服して、バスから降りたところで一緒に写真を撮り、お互いの無事を祈って別れました。
まずは空港行きのバスを調べ、直通便が午後0時25分発があり、切符を購入。3時間程度時間があり、まずはおみやげを買い、駅のインフォーメーションでどこか帯広らしい食事の出来るところはないかを聞くと、帯広は豚丼の発祥の地で、その元祖の店「ぱんちょう」という店が駅前にあり、いつも行列が出来ることを聞いて、昼時に行くと混んでバスに乗れなくなるので、まずは早めの昼ご飯として行ってみることにしました。
午前10時半に店に到着すると、すでに10名が並んでいました。入り口を見ると午前11時開店。あと30分あり、どうしようかと思いましたが、他にすることもないので、並ぶことにし、並んでいると次々と後ろに並び、角を曲がってどの程度の人が待っているのかわからないくらいになり、列に鞄を置いて見てみると、開店前には後ろに30人くらい、合計40名くらいが開店を待って、行列を作っていました。開店10分くらい前になると、店員がメニューを持って、注文を取りに来ました。いつも行く、広島駅ビルのお好み焼き屋「麗ちゃん」のようです。メインメニューは豚丼のみ、ご飯の量は一緒で、豚肉の枚数により「梅、松、竹、華」とあり、もちろん豚肉が8枚と一番多い「華」(1300円)に、汁物は「なめ茸」か「昆布」の追加注文が出来、「なめ茸」(200円)を注文。11時にオープンすると、店内はテーブル席が7つ、いっぱいで35名くらい入れそうな広さで、並んだ順番で相席ですわり、まもなく食事も運ばれ、隣に座った女性はご飯が多いかもといっていましたが、たぶんご飯が200gか少し多い程度で、結局全部食べていました。脂っこくなく、タレもおいしくいただきました。腹八分目といったところですが、豚丼を食べたことがなく、今度からこれが基準になるので、またどこか、すき家か吉野家で食べてみたいと思います。店を出るとまだ外には長い行列ができていました。
バスの時間まであと1時間あり、インフォーメーションで聞いたもう一つのおすすめの、青森の奇跡のリンゴを使ったアップルパイやしっとりしたスフレのようなチーズケーキなどがある喫茶店「トテッポ工房」には行く時間がなさそうなので、本屋に行くことにしました。一昨日、羽田から乗ったエアドウーの機内誌に北海道出身の直木賞を受賞した桜木紫乃さんの「起終点駅ターミナル」の紹介があり、釧路は小説のご当地で、11月に封切りされる映画(佐藤浩市主演)のポスターが張ってあったので、その文庫本を買って帰りに読むことにしました。短編集の中の一つで、それが本のタイトルになり、60ページ程度で、帰りの飛行機の中で、釧路、留萌、厚岸などこれまでに行ったことのある地名やザンギなどの食事のことも出て来て親しみを持って読むことが出来ました。これが2時間程度の映画にどのように表現されるのか、チャンスがあれば映画も見たくなりました。空港行き直通バスが定刻通りに出発し、途中「幸福駅」の横を通る時にバスでアナウンスがあり、駅舎とオレンジの電車が止まっており、以前ブームになったことを思い出しました。今も駅や空港で切符を売っていると説明がありました。
連休最終日で、満席、時間通りに、羽田を経由して、岩国空港に午後8時50分到着。こちらは雨になっており、柳井に午後10時前に戻ってきました。良い天候の中「自転車で北海道一周第6弾」、2日間で140キロは終わりました。帯広空港のタクシーの運転手にここから広尾までのタクシー運賃を聞くと15,000円くらいと言われ、次回は帯広空港から広尾までどのようにして行くかが、課題となっています。次の第7弾はまた来年のいつになるかは未定ですが、また報告します。