平成29年3月10日(金)の調理実習は「湯豆腐と関東風桜餅」を作りました。参加者は7名でした。
木村栄養士が今回食材で使用するもち麦について説明しました。もち麦を入れてご飯を炊くとよくかんでたべて、もち麦に食物繊維が多く含まれているので血糖がゆっくり上がります。もち麦と大麦、玄米とはどう違うかの質問がありました。食物繊維を取ることが大事で、基本的には同じです。もち麦は大麦より食感がモチモチプリプリしている。
その後、「湯豆腐」のポイントは豆腐を美味しく食べる。そのためには豆腐は加熱しすぎない。70度くらい温める感じでいただく。だしの昆布はしっかり使う。家庭での湯豆腐の食べ方を聞いたところ、なにも気をつけずぐらぐら煮るとおしゃられるかたがほとんどでした。温度を意識していらっしゃる方はいませんでした。「牡蠣と青菜のバター醤油いため」は小松菜を湯がかずに使いました。牡蠣は、塩水で洗うと身がプリプリとして美味しいとためしてガッテンで放映されたとのことです。「大根とこんにゃくのみそ田楽」は、大根とこんにゃくをゆでて、だし汁と少量のしょうゆで薄味に煮ました。練り味噌は砂糖を使わず、赤みそとみりんで作りました。砂糖を入れなくても十分甘さを感じ、美味しい練り味噌に仕上がりました。関東風の桜餅は、生地をどろどろにして、油のひいていないテフロン加工のフライパンに大さじ1杯の生地をうすく延ばして焼きます。最初薄くのばして焼くのが難しいようでしたが、後半では上手に焼いておられました。
11時40分に出来上がりました。食べ方は鍋にこぶ出汁いれ、豆腐を入れて沸騰する前に野菜を入れていただきました。皆さん豆腐が柔らかく美味しい、牡蠣のバターいためは色よくできて一段と味がよかったと言っておられました。患者様が季節のお花をたくさんもってこられ、特につるききょうは、やさしい麩入れの葉で、薄紫の花がやさしい春の雰囲気をかもし出すお花でした。ふきのとうを持ってこられ、小さく刻んでフライパンで炒め味噌で味付けしてたべるとおいしいと言われました。春を感じる調理実習でした。食後のコーヒーをいただき、午後1時半に終了しました。
献立(湯豆腐535kcal)
もち麦ごはん;100g
湯豆腐;木綿豆腐150g、水菜、えのき、こんぶだし、生姜、こねぎ、ゆず、七味唐辛子
牡蠣とほうれん草のバターいため;牡蠣3個、小松菜、バター、こいくちしょうゆ
大根とこんにゃくのみそ田楽:だいこん、こんにゃく、赤みそ、みりん
関東風桜餅;白玉粉、砂糖、薄力粉、食紅、こしあん、桜の葉塩漬け