ウェルネスクリニック

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内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
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2018.04.29

スペイン・サンチィアゴ巡礼2018(第1弾ー4)

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4月29日(日)現地時間(日本時間から7を引く、日本時間(現地時間に7を足す)
サンチィアゴ巡礼第1弾として、平成30年4月26日(木)から5月6日(日)までフランスのスペインとの国境近くにあるサンジャンピエドボー(SJ)からスペインのエステージャまで120キロを遍路しました。日本との往復の航空券だけ手配し、宿泊は行き当たりばったりで遍路宿(アルベルゲ)を探して、最終目的地のサンチィアゴコンポステーラ(SCP)を目指して進むことにしました。
4月29日は昨日の目的地であった18キロ先にあるロンセンバージェンスまでいきました。

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午前5時起床、まだみんな寝ており、静かに寝袋をたたみ、下の階に荷物を下ろし、乾いてない洗濯物もビニール袋に取り込み、出発の準備をしました。外は真っ暗ですが、やはり小雨のぱらつくような天候、気温14度、湿度62%。昨日買っておいた生ハムとチーズのサンドイッチ(ボカディージョ)、みかん、バナナを食べて、トイレのために降りてきた人と別れの挨拶をして、午前6時出発、外は真っ暗でヘッドライトをして坂道を進んでいきました。今日もスタートから上り坂ですが、昨日ほどではないこと、2日目で少しずつペースがつかめたこともあり、あまり息も上がることはありませんでした。昨日のバルの前を通り過ぎ、電気がついて人影が見える部屋もあり、舗装された道を上っていきます。午前7時を過ぎると徐々に明るくなってきました。しかし周りは霧に囲まれて、50mくらい先が見える程度でした。
午前9時、出発して8キロ、標高1300mの所にある十字架に到着。車道から土の道に入っていきました。雨の影響もあり、道はぬかるんだり、水たまりが出来たりしています。まだ誰も抜いていくようなことはありませんが、午前10時を過ぎた頃から、後ろから人影が見てきて、最初の人にいつ、どこから出発したのかを聞くと、SJを今朝出発したとこと、すごく速いペースでした。

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道端に体長8cmくらいの黒いなめくじが何匹もおり、このあたりに特有なのか、一般的にどこにでもいるのかを誰かに聞いてみたいです。後日ですが、体長2cmくらいの黒いカタツムリも見つけました。

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午前11時に最高地点(1410m)到着。道のそばに雪の吹き溜まりもありました。今度は本日の目的地であるロンセンバージェンスまで下り坂が続きます。とはいっても急な下り坂が多く、スピードを出すことは出来ず、ゆっくりとしたペースとなりました。新緑の森の中を名前はわかりませんが、何種類かの花が群生してきれいに咲いているのは、疲れを癒してくれました。

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早く出発した分、午後0時40分には目的のロンセンバージェンスに到着しました。遍路事務所でクレデンシャル、パスポート、申請書類を提出して、アルベルゲの宿泊の手続きが完了しました。宿泊費は「遍路メニュー」という夕食(10ユーロ)、朝食(5ユーロ)を含めて、一人27ユーロでした。食費を引くと宿泊費は12ユーロと日本のホテルに比較すると割安でした。差し詰め、日本だと旅行に来たYOUが旅費を節約するためにゲストハウスや民泊を利用するのに似ているのだと思います。指定されたベッドにいくと、これまでの鉄パイプの2段ベッドではなく、作り付けの2段ベッドが向かい合わせになっているものがいくつも並んでいました。一つのフロアーに72ベッドありそれが3フロアーくらいあり、相当な数の宿泊ができるようになっていました。向かいの2段ベッドはイタリアからきた夫婦でした。お互いが紹介しあい、今日のことや明日のことなどの話をしました。各フロアーにトイレ、シャワー、洗面があり、まずはシャワーを浴びて汗を流すことにしました。同時に多く人が使うせいか、水になったり、ぬるま湯程度の温度のシャワーでした。地下には洗い場、洗濯機、乾燥機があり、ここ2日天候が悪く、洗濯物が乾わいておらず、下着やTシャツの明日からの予備がなく、今日も天候が悪く乾きそうにないので、乾燥機を使うことにしました。洗濯機と乾燥機は日本のコインランドリーのように自分でやるのではなく、係りの人が2人いて、3.5ユーロでやってくれるシステムになっていました。手洗いしたものも一緒に渡して、1時間くらいで乾燥しました。

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午後6時からは隣にある教会でミサがあり、参列しました。教会とアルゲルゲは建物としては続いており、どのような関係や経営になっているのかわかりません。45分くらい説教や歌があったり、後半には、たぶんアルベルゲに泊まっている人の国名(ハポンというのもあり)を呼びながら、無事を祈ったのではないかと想像しました。どうゆうことかわかりませんが、前後、左右の人と握手をする場面があり、巡礼をしている人は前に出てなにかお祈りを受けたのだと思います。
午後7時からは夕食の「遍路メニュー」の食券を持って、指定された近くのレストランに行き、大きな丸テーブルに8名が座り、全員が遍路をしている人で、ドイツ、ブラジル、オーストラリア、韓国、日本といろんな国の出身者がいっしょに食事をしました。皆同じ最終地点(サンティアゴ・デ・コンポステーラ)をめざし、今日も同じコースを通ってたどり着いたので、共通の経験や国の話などをしながら、食事をしました。食事は一皿目(primer plato)がパスタか野菜スープの選択、二皿目(segundo plato)が魚のソテイか鶏肉のグリルにポテトが付いたどちらかを選択、最後のデザート(postre)はチョコレートケーキ、飲み物(bebidas)は赤ワインがついていました。おいしく食べることが出来ました。
午後9時半には就寝。
本日の移動は7時間、18キロ、25キロ地点、SCPまで755.5キロ地点。