平成26年3月より月2回程度昼の「まかない」を始めました。NHKの「サラメシ」という番組を真似て、「クリメシ」と名付けました。 令和元年5月16日(木)のまかないは「タンドリーチキン」で、12名が参加しました。3分間スピーチは武永看護師。
期間は約1週間のツアーで、前半はメディカル現場の見学・後半は、カンボジアの世界遺産と日本ユネスコ連盟が運営する寺子屋見学へ行きました。
今日は、後半の部分で印象的であった世界遺産のお話をしたいと思います。
お話する遺跡の名前は「タ・プローム」:「梵天の古老」という意味です。
カンボジアと言えば、アンコールワット遺跡がとても有名なのですが、アンコール遺跡群として世界遺産に登録されており、アンコールワットは60を超える数の遺跡の中の1つで、タ・プロームもその内の1つの遺跡です。
この寺院は12世紀に、クメール人の王朝ジャヤーヴァルマン7世が母を弔う為に創建され、のちに、ヒンドゥー寺院として改修されます。東西1km南北700mの壁にかこまれた仏教寺院であり、当初は5000人の僧侶が暮らし、600人を超える踊り子が住んでいたそうです。アンコール王朝の衰退と共に人は去り、19世紀後半に発見されるまで数百年間密林に眠り続けていた遺跡です。
このタ・プローム遺跡 がとてもすごかったんです。
この遺跡は、巨大な寺院ですが長ーい間ジャングルの奥地で放置されていたので、巨大な蛇のような、血管のような、根っこが遺跡に絡みついています。中には巨大な樹木に潰されたり、跨いだり。といった絡み合いで、自然の力強い生命力に圧倒されます。
※巨木は、ガジュマルの一種の木
すごすぎて、現実を見ている現実感があまりなく、芸術を鑑賞しているような感覚でした。
イメージとしては、ジブリ映画の「となりのトトロ」の映画の一部に
メイちゃんとサツキが夜中に畑で、植えた食物の芽の成長をトトロと一緒に促す場面をご存知でしょうか?植物があり得ない大きさに一気に成長する映像がありますが、そのような勢いを持っている大木があちこちに天高く成長していました。
また、「天空の城ラピュタ」を連想するような空間でした。
もう一つ有名な映画関連では、「トゥームレーダ」のロケ地になった遺跡だそうです。私は、この映画の名前はよく聞いたことありますが、見たか見なかったか・・・記憶にないくらいでしたのであまりピンときませんでした。
この遺跡は、発見されて自然の力の象徴として、敢えて樹木を除去せずそのままの状態を残している遺跡です。
遺跡は、ぐちゃぐちゃで朽ち果てるといった印象ですが、時の洗礼を受けた情景が創造できる歴史的価値の高い遺跡と同時に、
長い年月かけて作り出された侵食された形は、崩壊しているけれど自然のエネルギーに溢れ、覆われた場所で、その対照的な空間が神秘的な印象を強くさせるのではないかと思いつつ、また行きたいと思わせる場所でした。
この遺跡の場所の出入り口には、屋台風の食事処や出店が多くありました。
ガイドさんがそこで、パイナップルを購入して食べていたのですが、その食べ方がとても興味深く、少し分けていただきました。
パイナップルが棒に刺さっていて、アイスバーのようにパイナップルを食べることができます。パイナップルはそのまま食す。これが、日本的な食べ方。
ガイドさんは、塩と唐辛子?を混ぜたものを付けて食べていました!意外と美味しく食べれたのでトライしてみてください。スイカに塩のような感じです。
私が思う、美味しく食べれるの条件は、35度以上の気温の中よく動き疲れた時に食べる。酸味と甘みと辛味が丁度良い栄養補給になります。
1つの遺跡で、1日ー2日の時間を過ごせてしまえそうなとても魅力的な場所でした。
また、行きたい場所リストに追加されました。