ウェルネスクリニック

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内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
〒742-0021 山口県柳井市柳井1547-1
2019.12.15

“元気の出る糖尿病教室”(12月15日)「「高齢者の安全運転〜ゆっくり、ゆとりを持って、優良ドライバー〜」

DSC07738.JPG月一回開催される糖尿病教室の6月と12月は通常とは異なる、食事や運動などをテーマに開催しています。今回、令和元年12月15日(日)の糖尿病教室のトピックスは山口県柳井警察署 交通課総務係長の岡田 達夫 山口県警部補に「高齢者の安全運転〜ゆっくり、ゆとりを持って、優良ドライバー〜」というタイトルで講演をしていただき、スタッフも含めて24名が参加されました。  

例年6月、12月の糖尿病教室は何かトピックスをしています。今回は高齢者の安全運転について勉強することにしました。

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高齢者の交通事故が社会問題になっています。身体機能や認知機能の低下が関わっています。子供さん達からは、事故が心配だから免許を返納するようにと言われたりします。公共交通機関の少ない地方では、免許を返納し自家用車が無くなると、外出の頻度が減り社会との交流も減少し、買い物や通院などの日常生活に支障をきたし、タクシーだと費用がかかるなどの問題点が出てきます。
そこで今回は「事故を起こさず安全運転をするためには、日頃からどんな点に気をつけるのか」、「高齢者の交通事故の特徴」「そろそろ免許の返納のことを考えておられる方には、一つのヒントになるようなこと」などを講演していただくことにしました。
最初に山口県の現場の話があり、県内での交通事故の死亡者は1年に52名あり、そのうち高齢者は32名で60%を占めていた。警察でいう高齢者とは65歳以上を示し、半数は歩行者としての事故が占めており、反射板をつけて夜間は歩くことが大事であり、警察署に来たら無料でもらえるそうです。

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運転は目からの情報を認知し、頭で判断、行動を起こすことの繰り返しであること。実際に岡田さんが手を叩くのを真似て、タイミングやスピードを合わせて手を叩いてみて、実感するようにされました。歳をとると体が硬くなり、後ろを向いたりすると体も一緒にねじれ、ブレーキを踏んでいた足が右にねじれて、ブレーキから足が離れたり、アクセルに足がかかったして、急発進の原因になったりする。車線変更や曲がる時には、方向指示器も早めに出すようにする。先の状況を予想しながら、運転をしていくことも大事であることを、事例を紹介しながら説明されました。
運転免許を返納すると、申請をすれば運転経歴証明書が運転免許証のように顔写真付きのものが発行され、身分証明になること、市内のタクシー会社であればタクシー料金が1割割り引かれることも紹介されました。
話の後には質問も積極的にいくつかあり、午前11時には終わりました。高齢者でなくても運転の時には役立つことも多くあり、わかりやすく、たとえ話をしながら、声のもはっきりして聞きやすく、楽しく勉強することができました。