令和2年2月16日(日)京都市で第9回京都マラソンが開催され、当院の木村栄養士が出場し、年代別で1位となりました。その報告をしてもらいました。
「雨の寒い、つらい、きつかった京都マラソン」(ネットタイム;4時間13分47秒)
木村僖乃
2020年2月16日京都マラソンが行われ、ペア駅伝と車いす競技を含めて1万2511人が出場し、雨にぬれた冬の古都を駆け抜けました。9回目の京都マラソン出場しましたので報告します。まず当日の朝食、食欲がなくあまり食べられなかったのでせめてこれだけはと思い草餅を口にしました。いやいや食べるので餅が切れずにやたら伸びます。水で辛うじて飲み込みました。
スタート待つ間体が冷えてきて体調維持が難しくこれでは今日は完走無理の気持ちが沸き上がってきました。オープニングの挨拶「みなさん合羽を着ておられるが今日のマラソンポイントはそれを何時脱いで自己更新をするかがカギです」と激の挨拶がありました。わたしは寒いのが苦手なのでこれはずっと着て走る覚悟です。冷えでタイムはどうでもいいやの気持ちになってきています。いつものように和美マネジャーに「頑張って!22キロのところで応援するから」「寒いから今日はホテルで待っていていいよ!」で走り始めました。お坊さんが勢ぞろいで応援してくださる仁和寺を過ぎてからお腹の調子がおかしくなってきました。トイレに行き戻ってきて前をみると4時間半のペースランナーです。「えっ、今日はこんなに遅いのか!」とても4時間切りどころではありません。意を決し抜きにかかりました。意外にお腹がすっきりしたら馬力がでてきました。まだ先が長くこのあたりではリタイアの気持ちがありました。
北山の中間点22キロで和美マネジャーの応援です。表情が「どうしたの?遅いが…」判ります。きっとわたしの様子からリタイアの空気をかぎ取ったらしくリタイアさせてなるものかと思ったようで25キロでいきなり「よしのさん 頑張って」の予期しないところで声援です。これで「よっしゃ!ガンバッテいけるところまで行くぞ!和美マネジャーの為に走る!」とスピードアップです。脚がでます。30キロから賀茂川難所の河川敷です。雨で5キロのぬかるみです。立て看板があり「歩く人は右側を!走る人は左側を!」とあります。左を行きますがぬかるみで足がとられそうです。暫くしてまた立て看板、あと1キロと。後ろからまだ1キロあるのかと悲鳴が上がっていました。京都マラソンは折り返しが多く、折り返しを繰り返すと段々気持ちがなえてきます。冷えですでに左足の感覚はなくなってきていました。
フィニッシュで平安神宮の赤い鳥居が見えてきたときは本当に嬉しかったです。12キロ当たりでは完走出来るかなと思いましたが、電光掲示板が4時間19分を指していました。和美さんの「よしのさ―ん もうちょっと頑張れ!!」の声援をうけてゴールしました。当日の雨と寒さ、ぬかるみでは自分にとって、これ以上は無理だと思います。
和美マネジャーは4時間40分くらいかなと思っていたらしくこのタイムで入ってきて驚いたと、後半よく頑張って飛ばしたと褒めてくれました。完走証75?79歳、年代別一位でした。有森さんじゃありませんが自分を褒めたいと思います。
翌日はいつものようにルンルン気分で観光です。マネジャーお勧めの伏見稲荷に行きました。まあ!なんと鳥居の長い事感激でした。30分くらい延々と鳥居の中を歩き、もう終わりかと思うとあと40分の案内があり、途中で終わることにしました。次は平等院です。残念なことに池の水の入れ替えで抜いていたので平等院が池に写っているすがたが拝見できませんでしたが観光客が清水寺のように多くなくいつ来ても落ち着いていいところです。京都駅の英国屋で御茶して土産を買ってぎりぎりで柳井へ向けて車中の人となりました。
京都マラソンは最初から走って今年で9回目です。昨年はインフルエンザにやられた直後のマラソンで4時間50分かかりました。今年挽回の気持ちはありましたが生憎の雨1日中です。4時間切りをしたいと思っていましたが無理でした。
4日後年代別が発表されたのですが女子70歳?74歳の一位の方より早く、また男性の75歳の一位より早いタイムでした。わたしがスタートしてアナウンスがあったそうです。木村が女子出場者最高年齢で4時間5分のタイムをもっており、只今スタートされましたと。フルネームを言われたそうです。
年代別一位、来年出場の権利をいただきました。来年は10回目です。記念すべき年になりそうですので精進したいと思います。皆様温かく見守ってくださいませ。よろしくお願いします。