ウェルネスクリニック

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内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
〒742-0021 山口県柳井市柳井1547-1
2021.01.29

第521回調理実習「精進料理」

令和3年1月29日(金)の調理実習は「精進料理」を作りました。参加者は5名でした。

10時に参加者の方が集まり、調理実習がはじまりました。献立説明の前に、木村栄養士から精進料理についての話がありました。肉、魚、卵が使えないので、だしを取るときもかつお節やいりこではなく、昆布や干し椎茸でだしを取ります。また野菜の中でもニンニク、ねぎ、ニラ、らっきょう、ノビルなどは刺激が強い野菜なので使うことができないそうです。その後、今日の献立の説明があり、それぞれ担当をきめて、10時30分から調理に取り掛かりました。

“ささげごはん”は、蒸してあるあずきを使いました。洗ったもち米に分量の水と塩を加えて軽く混ぜ、あずきを入れて炊きます。
“うなぎかば焼きもどき”は、水切りした豆腐をすり鉢ですります。そこにすりおろした山芋と片栗粉、塩を加えて混ぜます。それを焼きのりの表面にぬりつけ、竹串でうなぎに見えるように整えて油で揚げます。たれを作りからめて、粉山椒を振ります。
“ごまとうふ”は、葛粉に水を加えて溶かし、練りごまを加えて火にかけます。20分ほど練り続け、生地が鍋底から離れるようになったら型に流し入れ、ラップをして冷まします。適当な大きさに切り、わさびを添えます。参加者の方が交代しながら力いっぱい練ってくれました。

“酢の物”は、大根と人参を4センチ長さの幅広い薄い拍子切りにして、大根は塩を振り、人参はゆでておきます。水気をきり、調味して盛り付けます。
“さつまいもとみかん煮”は、さつまいもは皮ごと輪切り、みかんは皮をむいて輪切りにします。鍋にさつまいもと水、甘味料、塩を加え柔らかくなるまで煮ます。みかんを加え軽く煮て、そのまま冷まして味を含ませます。水でもどした干し椎茸をしょうゆと砂糖で煮たものを一緒に添えました。
“菊花豆腐の吸い物”は、豆腐を5ミリ幅の格子状に切り込みを入れてお椀に盛ります。だし汁にブナピーを入れて軽く煮て、しょうゆで味を整えます。豆腐の入ったお椀に注ぎ、松の実、クコの実、三つ葉を添えます。
“苺の豆乳寒”は、分量の水に粉寒天、甘味料を入れて煮溶かします。そこに豆乳を加えて、苺を入れておいた型に注ぎます。冷やして器に盛ります。

12時にできあがり食べ始めました。
献立の中の“うなぎのかば焼きもどき”が参加者のみなさんからとても好評でした。海苔が少しはしで切りにくいところが、本当のうなぎの皮みたいという話がありました。家でも作ってみると言ってくださった方もいました。
“さつまいものみかん煮”を夏ごろに作るにはどうしたらいいか?という話になりました。さつまいもはスーパーに1年中売っていますが、みかんはあまり手に入りません。そこで木村栄養士から、桃や梨をさつまいもと煮てもおいしいという話がありました。意外な組み合わせですが、作って食べてみたいと思いました。
濱栄養士が“苺の豆乳寒”を作ったのですが、豆乳に甘味料を入れ忘れるという失敗がありました。しかしみなさんが、苺と一緒に食べたらおいしい、さっぱりしていていいよ。とフォローしてくださり、落ち込んでいた気持ちが少し軽くなりました。

精進料理の食後に、木村栄養士が抹茶をたて、一緒にひがしやの”寒椿”という和菓子をいただきました。花の色を出すのがとても難しいみたいです。そして、本来は花の中は白に黄色の花粉にするそうですが、色合いや見た目を考えて、あえて逆にしているようです。花の色がとても鮮やかできれいで、細かいところも表現されていて職人さんの技術に圧倒されました。甘さが控えめで、抹茶にあっていてとてもおいしかったです。参加者のみなさんもとても喜んでくれました。
その後にコーヒーもいただき、先に集合写真を撮ってから後片付けをし、また3月にお会いすることを約束し、13時10分に解散しました。

献立 7.63単位(610kcal)
ささげごはん もち米、あずき、塩
うなぎかば焼きもどき 木綿豆腐、山芋、焼きのり、片栗粉、しょうゆ、みりん、ラカント、ほうれん草、みょうが
ごまとうふ 葛粉、練りごま、塩、わさび
酢の物 大根、人参、パルスイート、酢、薄口しょうゆ、ごま、昆布だし
さつまいもとみかん煮 さつまいも、みかん、干ししいたけ、パルスイート
菊花豆腐の吸い物 絹ごし豆腐、ブナピー、昆布だし、薄口しょうゆ、松の実、クコの実、三つ葉
苺の豆乳寒 苺、粉末寒天、豆乳