平成26年3月より月2回「まかない」を始めました。NHKの番組「サラメシ」を真似て、「クリメシ」と名付けました。令和4年6月16日(木)のまかないは「中華ちまき」で、13名が参加しました。3分間スピーチは矢野栄養士。
今回のまかないは、少し凝ったものにしょうとなり、過去の調理実習の献立から「中華ちまき」を作ることにしました。
”中華ちまき”は、もち米を洗い30分水につけ、ざるにあげます。今回は、前日から水につけて冷蔵庫に入れておきました。きくらげと干ししいたけを水でもどしておきます。豚肉、竹の子、きくらげ、しいたけをせん切りにします。切った具材を油で炒め、もち米を加えてさらに炒めます。出し汁、帆立の水煮缶、調味料を入れて水分がなくなるまで煮ます。アルミホイルでもち米とぎんなんを包み、蒸し器で40分蒸します。
”えびのチリソース炒め”は、えびは殻をむいて、片栗粉をまぶし、さっとゆでます。青梗菜は葉と茎に分け、塩茹でにします。エリンギは薄切りにします。鍋に油を熱し、みじん切りにした長ねぎ、しょうが、にんにくと豆板醬を弱火で炒め、香りがでたらエリンギを炒めます。混ぜ合わた調味料を加えて煮立て、水溶き片栗粉でとろみをつけます。えびを加えてさっと火を通し、青梗菜と共に器に盛ります。
”とろろ昆布の甘酢漬け”は、かぶときゅうりは薄切りにし、軽く塩を振ります。水気を切って酢とみりんで和えます。みりんはレンジでアルコールをとばしました。器に盛り、とろろ昆布を天盛りにします。
”白菜スープ”は、白菜は幅1cmに切り、人参はせん切りにします。スープ(鶏がら1.5g+水100ml)を煮立て、白菜と人参を加えます。火が通ったら塩で味を整え、牛乳を加え、器に盛り、パセリのみじん切りとクコの実を添えます。
”りんごの赤ワイン煮”は、りんごは皮をむき、1人1/4個を3つに切ります。鍋にりんごと調味料を入れて火にかけ、落としぶたをして弱火で水気 がなくなるまで煮ます。器に盛りシナモンをふりかけ、ミントとアジサイの花を飾りました。
まかないアンケート(計13名)
1.好きな中華料理は何ですか? エビチリ:9名、回鍋肉:4名、酢豚:6名、麻婆豆腐:3名、餃子:6名、チャーハン:3名、その他:春巻き、甘酢肉だんご、中華おこげ
2.腹何分 腹8分:1名、腹9分:2名、満腹:10名
3.今日のまかない、星いくつ:全員星3つ
4.感想:中華ちまきは、お米がもちもちでおいしかったです。ぎんなんが少し苦かったので、1個くらいでいいです。
えびのチリソースはピリッと辛くてえびもたくさん、エリンギの食感もよくて美味でした。家でエビチリを作るときは、えびだけで作ることが多いので、今度エリンギを使ってみたいと思います。白菜スープのやさしい味がエビチリの辛さをマイルドにしてくれて、とてもいい組み合わせですね!
とろろ昆布の甘酢漬けを食べるのにとろろ昆布が少しおいておいた方がいいのかなと思いました。りんごのワイン煮は、やわらかく煮られてておいしかったです。さっぱりとして、今の季節にピッタリです。
3分間スピーチ(要旨)「暦とお寺について」 矢野栄養士
生活の中で暦を見ることがありますか?お寺では暦を見ることがよくあります。
今年は壬の年です。十干と十二支で表されています。
十二支は、みなさんもよくご存じのとおり「子、丑、寅、卯、辰、己、午、未、申、酉、戌、亥」
とその年を12種類の動物になぞらえたものです。年のほかにも時刻や方角を表すことがあります。
十干は「甲(こう:きのえ)・乙(おつ:きのと)・丙(へい:ひのえ)・丁(てい:ひのと)・戌(ぼ:つちのえ)・己(き・つちのと)康(こう・かのえ)・辛(しん:かのと)・壬(じん(みずのえ)・亥(き:みずのと)」の総称で、もとは1から10までのものを数えるためのことばでした。この2つを組み合わせて「甲子」「乙丑」「丙寅」といった具合に並べたのが「干支」と言います。「甲子」に始まって、「癸亥」で終わります。この組み合わせが60年で一巡するので、還暦と言います。今年は「壬寅」の年です。この年は、「陽気をはらみ、春の胎動を助ける」とあり、「新しく立ち上がること」「生まれたものが成長する」と言われています。正月には、その年がどのような年なのかを住職がお説教のなかでお話しています。
暦には、二十四節気と雑節があります。
二十四節気は1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれを6つに分けたものです。春は、「立春、春分など」夏は「立夏、夏至など」秋は「立秋、秋分など」冬は「冬至、大寒など」です。
また、二十四節気と同時に季節の移り変わりの目安となるものに「雑節」と呼ばれるものが9つあります。当山でもこの雑節に行事を行うことがあります。
雑節には節分があります。
「節分」は立春(2月4日頃)の前日のことで、邪鬼を払う行事が行われます。多くの寺院で、節分祭、いわゆる「星祭り」が行われます。
「彼岸」は春分と秋分の前後の3日ずつの計7日間を言い、初日を彼岸の入り、当日を中日、終日を彼岸の明けと呼ばれています。「彼岸の入りだからお墓にお花を…」とか「お中日だからお寺にお参りする」など言われる方もいらっしゃいますね。
「土用」は立春、立夏、立秋、立冬の前18日間を言います。今年は7月20日が土用の入りで、土用丑の日は7月23日と8月4日の2つかあります。今は夏の土用が鰻で人口に膾炙されています。この期間は、土公神(どくじん)が支配すると言われ、土を犯すことは忌むべきことされていました。以前は、夏になると「土用はいつからいつまでか」「道路工事が土用にかかるけど」などの電話がかかってきました。土用の間は土をいじらないようにしていたようです。「土用の入り」または、「土用の丑の日」に「胡瓜封じ祈祷」を行います。土用は夏に向かって、体調を壊しやすい時期ですので、胡瓜を人見立てて、胡瓜に悪いところを封じ込める祈祷して無病息災を祈ります。
あとの雑節は、「社日」「八十八夜」「入梅」「半夏生」「二百十日」などがあるようです。
このように寺では、暦をみて行事を行ったりして、暦は欠かせないものです。
献立 6.3単位(504kcal)
中華ちまき もち米、豚バラ肉、ほたて水煮缶、たけのこ(水煮)、きくらげ、干ししいたけ、ぎんなん、しょうゆ、酒
えびのチリソース炒め えび、青梗菜、エリンギ、長ねぎ、しょうが、にんにく、豆板醬、ケチャップ、酒、砂糖、酢、しょうゆ、片栗粉
とろろ昆布の甘酢漬け かぶ、きゅうり、とろろ昆布、酢、みりん
白菜スープ 白菜、人参、牛乳、鶏ガラスープ、パセリ、クコの実
りんごの赤ワイン煮 りんご、パルスイート、赤ワイン、シナモン