ウェルネスクリニック

ウェルネスクリニック

内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
〒742-0021 山口県柳井市柳井1547-1
2022.06.20

第576回調理実習「きのこ入り和風ハンバーグ」

令和4年6月20日(月)の調理実習は「きのこ入り和風ハンバーグ」を作りました。参加者は4名でした。

10時10分に調理実習が始まりました。
献立説明の前に、最近蒸し暑くなってきたので熱中症に気を付けて、こまめに水分補給をしましょうとありました。次に、下田栄養士から主菜のハンバーグについて話がありました。「家でハンバーグを作りますか?」という質問に、玉ねぎと合挽き肉を同量にして、玉ねぎたっぷりのハンバーグを作るという方がいらっしゃいました。その方が最近作られたときに、つなぎの牛乳の代わりに飲むヨーグルトを少し加えてみたそうです。お友達から教えてもらったレシピみたいで、ふわふわになっておいしかったと教えていただきました。意外なレシピで、みなさん興味深く聞いておられました。
今回のハンバーグはひき肉にえのきを混ぜているのが特徴です。混ぜることによって、カロリーが減り、食物繊維が増えます。外食で食べるハンバーグは約300kcalですが、今回のハンバーグは216kcalで約80kcal少なくなります。そして、今回の献立の1食で食物繊維は約10g摂ることができます。糖尿病食品交換票では、20〜25g摂るといいと言われているので、1日の目標量の半分を摂ることができます。
また、食物繊維の中でも水溶性食物繊維が重要のようで、大麦に多く含まれています。今回の献立にも使っているもち麦は、大麦の一種なのでご飯に混ぜて炊くだけなのでご家庭でも取り入れてみてはいかがでしょうか?
その後、献立説明があり、それぞれ担当を決めて10時25分から調理が始まりました。

”もち麦入りごはん”は、ご飯はといで普通の水加減にして、もち麦は50gにつき水100g加える割合で水加減を調整します。今回は1.3倍の水でご飯を炊きました。
”きのこ入り和風ハンバーグ”は、えのきはみじん切りにし、生姜はすりおろし、大根もすっておきます。スナップエンドウは筋を取り、塩茹でします。玉ねぎはみじん切りにし、レンジで加熱してからフライパンで飴色になるまで炒めます。ボウルにひき肉と塩・こしょうを合わせ、粘りが出るまでよくこね、あら熱をとった玉ねぎ、みじん切りにしたえのき、牛乳とパン粉、卵、ナツメグ、すった生姜を合わせてさらにこね、人数分に分けて小判型に成型します。今回はオーブンで焼きました。220℃で10分焼き、さらに250℃で5分焼きました。青しその上にハンバーグを盛り、大根おろしを乗せて、つけ合わせにスナップエンドウ、ミニトマトをそえて盛ります。お好みで瓶詰なめ茸とポン酢をかけていただきます。

”小松菜のえび生姜和え”は、小松菜は茹でて長さ3cmに切ります。桜エビは小さめのフライパンで乾煎りしました。香ばしい香りで、食感も良くなりました。千切りにした生姜、桜エビ、めんつゆで和えて器に盛ります。
”若竹煮”は、たけのこは先端5cmは2~4つ割、他は1.5cmくらいの輪切りにします。わかめは水で戻しておき、汁気をしっかり絞ります。鍋に出汁、薄口醤油、甘味料を合わせ、たけのこと油あげを加えて落し蓋をして煮ます。煮汁が3分の1程度になったら、わかめを加えてさっと煮ます。器に盛って、木の芽を飾りました。
”すまし汁”はしいたけは軸を取り、放射状の飾り切りを入れ、だし汁で煮ます。豆腐は1口大に切り、菊花豆腐に切りました。生麩は緑が綺麗な青紅葉を使いました。献立が一気に初夏らしくなりました。今までは菜の花を使っていましたが、手に入らなかったのでみょうがにしました。みょうがは細長く切りました。しいたけに火が通ったら生麩を入れて薄口しょうゆで調味します。菊花豆腐だけを別の鍋に入れて出汁を注いで火を入れます。器にみょうが、しいたけ、菊花どうふ、生麩を入れて、出汁を注ぎます。最後にゆず皮を細切りにして添えました。
”いちご大福”は、イチゴが手に入らなかったので、オレンジにしました。オレンジの皮を剥いて、房の部分だけ切り落とします。1房を半分に切って、薄く2枚に切り分けます。あんは人数分に分割しておきます。耐熱容器に白玉粉と水を加えてしっかり給水させます。そこに砂糖を加えて泡だて器でよくかき混ぜ、電子レンジ500wに2分かけ、取り出して水で濡らした木べらで混ぜ、更に30秒かけるます。水分を見ながら3回程繰り返し、硬さを調整します。まな板の上に片栗粉を敷き、その上に取り出し棒状に伸ばし等分した餅を台形に伸ばし、あんを包みます。真ん中あたりにハサミで切り込みを入れてオレンジを乗せて少し押さえます。赤と青の紅葉を添えました。

みなさんの手際がよく、11時45分にできあがり食べ始めました。
今回のハンバーグの付け合わせのトマトは”アイコ”という山口県産のミニトマトにしました。甘くてとてもおいしかったです。最近スーパーでは、たくさんの種類のトマトが並んでいるので、調理実習でもいろいろ使って食べてみたいと思います。また、すまし汁に加えたみょうがが爽やかで夏らしい味がしました。器や食材を少し変えるだけで違った雰囲気になりました。
今回、参加者の方がたくさんお花を持って来てくださいました。いろいろな種類のアジサイがあり、紺色が綺麗な”碧い地球”というアジサイや”アナベル”という白いアジサイなどがありました。どれも綺麗でとても勉強になりました。アジサイの話の流れから「ハンゲショウ」について話しました。いろいろ調べてみると、ハンゲショウは漢字で書くと、「半夏生」または「半化粧」となるみたいです。半夏生とは、夏至から11日目の7月2日をさし、その頃に花を咲かせることから「半夏生」と呼ばれています。半化粧とは、花の咲く頃に葉の一部が白くなり、半分化粧をしたように見えることに由来しているそうです。
後片付けをし集合写真を撮って、次回8月にまたお会いすることを約束して、12時40分に解散しました。

献立 7.22単位(578kcal)
もち麦入りご飯 精白米、もち麦 
きのこ入り和風ハンバーグ 玉ねぎ、合いびきミンチ、えのき、鶏卵、牛乳、パン粉、食塩、こしょう、ナツメグ、油、しその葉、ポン酢、スナップエンドウ、トマト、大根
小松菜と海老の生姜和え 小松菜、桜エビ、生姜、めんつゆ、
若竹煮 タケノコ水煮、わかめ、出汁、薄口醤油、ラカントs
澄まし汁 絹ごし豆腐、みょうが、しいたけ、生麩、だし汁、薄口醤油、ゆずの皮
オレンジ大福 オレンジ、白玉粉、砂糖、粒あん、片栗粉