平成26年3月より月2回「まかない」を始めました。NHKの番組「サラメシ」を真似て「クリメシ」と名付けました。令和4年7月21日(木)は「ポークソテーヨーグルトソース」で13名が参加しました。3分間スピーチは大久保院長。
今回のまかないでは、夏バテ予防にビタミンB1を摂ろうということで、ビタミンB1が豊富に含まれる豚肉を使った「ポークソテーヨーグルトソース」にしました。ビタミンB1は、ご飯やパンなどの糖質を体内で燃やしエネルギーへ変えるために必要な栄養素です。
”ご飯”は麦を混ぜて、普通に炊飯します。
”ポークソテーヨーグルトソース”は、豚肉は厚さ5mmに切り、塩・こしょうをします。しめじは石づきをとり小房に分け、えのき茸は石づきをとり、長さを半分に切ります。きくらげは水につけて戻し、せん切りにします。レタスは洗ってちぎり、さやいんげんは塩茹でにし、3等分にします。
パプリカは種をとって縦の細切りにします。レモンはくし型に切ります。フライパンに油の2/3量を入れて熱し、豚肉の両面をこんがり焼き、取り出します。
ソースを作ります。フライパンに残りの油を入れて熱し、きのこ3種類を軽く炒め小麦粉を加えて更に炒めます。次に牛乳とヨーグルトを入れて鍋底をこそげ、塩を加えて味を整えます。器にポークソテーと野菜を盛り、ソースをかけます。
”ミネストローネ”は、玉ねぎとセロリは1cmの角切りにします。トマトは湯むきして皮と種を取り、1cmの角切りにします。鍋に分量の水とコンソメを入れて火にかけ、玉ねぎ、セロリ、トマトを入れて煮ます。材料が柔らかくなったら火を止めます。器に盛って粉チーズを振り、茹でたインゲン豆を乗せて出来上がりです。
”油揚げのサラダ”は、油揚げをフライパンでカリッとするまで焼き、せん切りにします。きゅうりもせん切りにし、梅干しを細かく刻みます。全部を和えて、器に盛ります。
”人参ゼリー”は、ゼラチンを水でふやかしておきます。人参を適当な大きさに切って茹でます。柔らかくなったらザルにあげて、水分の量を調整します。人参と水をミキサーで撹拌して滑らかにします。ゼラチンを湯せんで溶かして、パルスイートを加えて溶かします。ミキサーにかけた人参にゼラチンとパルスイートを加えてよく混ぜ、オレンジジュースを加えて混ぜたらプリンカップに流し入れます。冷凍庫で30分冷やし固め、その後冷蔵庫に入れます。青紅葉の葉を添えていただきます。
まかないアンケート(計13名)
1.好きな鶏肉料理は何ですか? チキンソテー:2名、唐揚げ:7名、鶏肉のトマト煮:5名、茹で鳥:1名、焼き鳥:4名、チキン南蛮:8名、その他:5名(骨付鳥ー香川の一鶴、バンバンジー、油淋鶏:2名、ささみのピカタ、鶏肉と醤油と酢と砂糖で煮た「鶏肉のサッパリ煮」)
2.腹何分 腹8分:1名、腹9分:2名、満腹:10名
3.今日のまかない、星いくつ:全員星3つ
4.感想:とてもボリュームがありました。お肉は柔らかく、ソースはさっぱりしていておいしかったです。もう少し、塩胡椒が欲しかったです。ヨーグルトソースが食べたことのない味でおいしかったです。きのこの旨味が出て、さっぱりしていました。とてもおいしかったです。
きゅうりのサラダは油揚げがいい仕事してますね。油揚げが好きなので、作ってみます。きゅうりの和え物に油揚げが入っていて面白くて、味付けも美味しかったです。
ミネストローネはセロリの嫌いな私でも美味しく食べました。粉チーズがアクセントでよかった。あっさりしていてよかったです。
人参ゼリーは、人参の味があまり分からないので、人参嫌いな子供さんにいいかも。色も綺麗で甘さも良くおいしかったです。ゼリーがねっとりしていてとても美味しかったです。
3分間スピーチ(要旨)「ツバメ観察日記」 大久保院長
ウエルネスパークのトイレにツバメがよく巣を作っていますが、係の人に壊されていました。フンの問題もあるのでしょうが、1年の限られた時期のことなので、そのままにしておけばと思っていました。ツバメはカラスやヘビなどの外敵から逃れるため、安全な場所に巣を作ります。以前、交番に巣を作っていたので、ここなら安全だろうと思ったことがありました。
日本には、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」(略称:鳥獣保護管理法)があります。 これによって、ツバメなどの野鳥は守られており、都道府県知事の許可がなければ、卵やヒナがいる巣を壊すことは違法になります。 これに違反した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。巣立った後は問題ないようです。
4月27日クリニックの隣のアパートの真ん中の階段にツバメが出入りしていたので、行ってみると階段を上がった踊り場の上に、ツバメが巣を作り始めていました。朝、巣の状態を見るのが日課になりました。5月17日5個の卵が生まれ、5月28日にヒナが孵化し、日に日に成長し、6月17日には巣立っていきました。卵が生まれて、1ヶ月で巣立って行きました。
6月17日の夕方にクリニックの駐車場の上をツバメが5〜6羽飛び回っていましたが、6月18日(土)の朝クリニックに着いたときにはツバメの姿は無くなっていました。巣立っていってempty nestとなり、朝のルーチンがひとつなくなリました。
クリニックのツバメの巣作り
しかし、午前の診療が終わり、終礼の後に世木事務員が「ツバメがクリニックの入り口に巣を作っているようだ。」と言っていました。入り口に行っていると壁に土が付着していました。また毎日の朝のルーチンが続きました。徐々に土の量が増えて、お椀のような形をした巣が6月23日に完成していました。その後はツバメが巣に近づくことがなく、巣の泥が乾くのを待っていたのかもしれないと思いました。ツバメは1シーズンに1〜2回産卵するようですが、その時は寄生虫か何か感染症の問題で巣の再利用ではなく、新たに巣を作るようです。
ツバメは1日1個卵を産み、1回に4〜5個産みます。6月27日(月)に卵が一つ生まれ、その後は毎日1個ずつ生まれ、5個の卵が生まれました。
卵が孵化するのは2週間かかり、そうすると最初の孵化は7月11日が孵化予定日になります。それまでは毎日巣を見ても、ただ卵があるだけで、巣の様子は変わりありません。多分メスのツバメが卵を温めているのでしょう、オスの姿は見えません。7月12日も孵化はなく、7月13日(水)に2羽孵化していました。
7月14日は1羽孵化し、7月15日(金)の朝見ると1羽孵化し、夕方にも1羽孵化して、生まれた卵5個とも孵化しました。結果的には卵が産まれて、2週間で孵化しました。
孵化すると、これからは親鳥が餌を巣に運んでくる毎日となります。毎朝巣を見に行くので、親鳥が前の電線に停まって、チュッチュと鳴きながら何か話をして、何をするのか眺めています。「無料で巣をつくらせてもらっているので、しょうがないか」と言っているのかどうかはわかりません。
前回が孵化して3週間で巣立ったので、予定は8月5日(金)頃になります。人間の成人が20歳とすると、孵化して21日で巣立つなら、ツバメの1日は人間の1年に相当することになります。最初に孵化したツバメと5日遅れのツバメではやはり、大きさや羽根の状態が違いました。
巣立った後も秋くらいまでは日本にいて、東南アジアに渡るようです。巣立つまではツバメはよく見かけます。人がいるところが安全と思うのでしょうが、巣立った後はあまり姿を見かけることがないので、どこか安全で、餌のあるところで、移動へ向けて、練習しているかもしれません。
ツバメの生理的寿命は、15~16年と考えられています。しかし、1年間で寿命をむかえる個体が60~70%と高いので、ツバメの平均的寿命は1年半となります。若くして命を落とす個体がとても多いため、生理的寿命まで生き延びられない事が多いです。
無事に巣立ちを迎えたヒナは、飛び方の練習をします。飛び方の上手くない若鳥は、カラスや猛禽類の獲物となり寿命を迎えます。研究結果によると、半年後の渡り迎える季節まで生き残れるヒナは、約13%と言われています。
インターネットで検索して見ていて
前年の夫婦の両方が戻ってきた場合に、また同じ相手と夫婦になるのでしょうか? これについては、私たちの期待に反して、翌年は別の相手と夫婦になるツバメが多いことが分かっています。
ある調査では、前年のツバメ夫婦がどちらも無事に戻ってきたケース26組のうち、再び夫婦になったのは9組 だけでした。面白いことに「再婚」した9組はすべて、オスがメスより先か、オス・メス同日に調査地に到着したケースだったそうです。一方、メスがオスより 先に到着した場合は、別のオスと夫婦になってしまったそうです。ツバメは翌年も生きて戻ってこられるとは限りませんから、その年にできるだけ多くのヒナを残さないといけません。オスは去年一緒にヒナを育てたメスと再婚 した方が、繁殖能力が分からないメスと結婚するよりも、確実に卵を産んでもらえる可能性が高いでしょう。しかしメスの側は、もっと多くのエサを運んでくれ るオスや、(ヒナに遺伝する)体格のいいオスを選んだ方が得なのかもしれません。
隣のアパートの巣立ったツバメやクリニックのヒナがうまく成長して、来年戻って来ることを祈るばかりです。巣立ちまで後2週間くらい、毎日の観察をしていきます
献立6.84単位(547kcal)
麦飯 精白米、麦
ポークソテーヨーグルトソース 豚ヒレ肉、塩、胡椒、しめじ、えのき茸、キクラゲ、プレーンヨーグルト、牛乳、サラダ油、小麦粉、塩、レタス、さやいんげん、赤パプリカ、レモン
ミネストローネ 玉ねぎ、セロリ、トマト、インゲン豆、グリンピース、コンソメ、粉チーズ
油揚げサラダ 油揚げ、きゅうり、梅干し
人参ゼリー 人参、オレンジジュース、ゼラチン、パルスイート