令和5年11月5日(日)に開催された下関海響マラソン2023に当院の木村栄養士(81歳)が参加し、60歳以上で9位となりました。その報告をしてもらいました。
木村僖乃
下関海饗マラソン 参加者7907人が目標タイム別のブロックごとにスタート。途中からは夏を思わせるような日差しが降り注ぐ中、関門海峡や響灘の海岸沿いなどを駆け抜けました。今回から長州出島を通らない新コースになりこのコース意外にきつかったです。
今回ランナーズに世界記録挑戦をアプローチされたので意識して無謀にもそれにチャレンジしました。
まず考えたことは今まで走る時は一人で走るが信条でしたが、マネジャーの和美さんがペースランナーの援助を考えてはアドバイスがありました
今まで考えていませんでしたが私の事を良く観察している彼女の意見に賛同しました。誰に??・・考えたのがいつも練習に付き合っていただいている女性ランナーとその方の友人男性にお願いしました。男性は3時間半くらいで走れ、女性は4時間切(サブフォー)を2回されています。
恐る恐るお願いすると「即おつきあいします」でした。10月の初めころの話です。それから3人時々アクアヒルの夕方10km練習を始めました。そのころ女性の方が腰を痛めて出場できないといわれ走れるところまで付き合っていただくことになりました。
当日まで気持ち揺れ動きながらの練習で、最初は息が上がってついていけません。やはり「一緒に走るのは無理です」と「大丈夫!終わりがけはいい調子ですよ!」の励ましです。
当日のスタート、お二人はBです。私はCです。右側に並んでとのことでしたが、参加者多くスタートが一緒には難しいと思っていました。走り始めてお二人が待っていてくれました。スマホで服装は確かめ合っていました。最初は群がるような人波で見失わないようについて走りました。体軽くついていけます。1㎞5:40で走る予定、最初は5kmまでは6:15~6:30くらいです。いろいろ声かけてくれます。丁度いい!あまりピッチあげないで!大丈夫!15kmで女性の方、足が重いとリタイアされました。さみしい!悲しい!気持ちです。
男性が「行ける!」の声掛けです。17kmで和美さん「よしのさん!」「せいじんさん!」、18km地点でアクアヒルで走っている方から声掛けです。「一緒に世界記録みとどける」「えっ!!そんな!」です。その方いつのまにかいなくなりました。30kmまでは順調でした。今回から長州出島を通らない新コースなので30kmが折り返しです。この折り返しから脚に痙攣が来ました。ちょっと危ない痙攣です。
「フィニッシュまでもつかな」です。70回走った中で一番きつい痙攣です。「こりゃまずいな!!」です。まずここで68番飲みました。32.8㎞であぶないなと思い薬を飲もうとしました。ポーチから出そうとしますがうまく出せません。「出な~い」と叫んだようです。前を走っていた男性が引き返して私のポーチから薬だして飲ましてくれました。その様子を遠目で和美さんが見ており、「せいじんさんが甲斐甲斐しく世話をしておられました。81歳のばあさん置いて行ってはまずい」と思われたのでしょうと。写真撮ろうと思ったがやめたと・・・・。後でその話で爆笑でした。せいじんさんが言っていました。脚に痙攣は4回くらいあり、それがなかったら世界記録更新は・・・??
今年は暑かったのでランナーもその影響で不調のようでした。38kmでは相当の人が歩いていました。私はペースランナーの励ましをもらいながら歩かず脚の痙攣を我慢しながら走り続けました。
いつもよりいいピッチの走りしています。41kmフィニッシュ近くで「よしのさん!!」の声掛けです。みるとAスタートの知り合いの方でした。いきなり頑張って前を走っていかれました。ペースランナーのせいじんさん2回走りながら側転をしたそうですがわたし知らないのです。一緒に走っていながら判らないなんて周りは呆れていました。フィニッシュは同時にしました。歩こうとしたらいきなり歩けなくなり車椅子で救護室行きです。「やぱり最後にはきたか!!」です。(笑) きついけど楽しいフルマラソンでした。
タイムグロス4:20:15 ネット4:17:22です。世界記録より5分37秒遅かったです。女性の最高年齢者です。順位は女子191/1200です。
知人、友人よく頑張ったと賞賛の声しきりです。満足しています。
フルマラソンは71回走りました。70回までは練習、走るのも一人でやってきました。マラソンは話しながら走る人、何人が連れを作って走っている人がいます。今までひとりで走るものと考えていましたが今回 お二人の同伴者を得て考えが変わりました。何事もきめつけないでその時に応じた対応をしていくのがベターとこの歳で良き経験しました。
ご一緒したお二人 来年も一緒に走っていただけるようです。良き歳の離れた友人を得る事ができました。無論 終始ホテルに采配からスタート、フィニッシュまでいつも見守ってくれる和美さんの存在があってのことです。今回は違う筋肉を使ったようで2日ほど、体の節々が痛く上関の温泉に和美さんがつれて行ってくれ体調カバーできました。最後に「いい湯だな!」で終わりです。