4月29日(月)現地時間(日本時間から7を引く)
今日はビジャダンゴス(Villadangos del paramo)から、16.9キロ先のサンティバネス(Santibanez de Valdeiglesia)まで行きました。
今回の巡礼は日程、帰りの交通手段や次回巡礼(来年)のことを考え、28キロ先のアストルガ(Astorga)までにしました。アストルガに4月30日の午前中に到着したいので、今日は16キロ、明日は12キロにしました。
午前5時起床。食堂やトイレは自動感知のライトになっており、他に同室者はいないので、枕元のライトで寝袋をしまったり、昨日の記事の続きを書いたりすることができました。午前6時半から朝食が始まるまで音やライトのことを気にせずに過ごせました。
午前7時前に食堂に行き、フランスパンのトースト、ゆで卵、ヨーグルト、コーヒーをいただき、出発する人は「ブエンカミーノ」と言って、出て行きました。食事をすませて、最後の準備をして、オスピタレイロと一緒に写真を撮って、午前7時50分に出発しました。肌寒さはありますが、ダウンのジャケットと手袋に二重にして、久しぶりの青空の広がるサンチアゴ巡礼らしい天気となりました。出ると直ぐに大平原の一本道となり、背中から朝日を浴びながら、進んでいきます。
天候もよく、歩き始めると体も温まり、4.5キロ地点のサンマルチン(San Martin del camino)でダウンジャケットと手袋をぬぎました。今日のポイントはオルビゴ橋で、今日はいつもより距離が短いので、橋のスケッチをすることでした。午前11時40分に橋に到着、石造りの橋で長く、カメラで全長を撮ろうとしても、無理でした。描けるところまで描いてみましたが、全景は無理でした。キリの良いところで終了しました。
橋を渡り、歩いているとクラクションを鳴らして、パン屋の車が通り過ぎて行きました。他の街でもありましたが、個人の家や店にフランスパンを配っていました。クラクションを鳴らすのは、注文をしているお得意さんに「来ましたよ」知らせて、家から出て来て、パンを受け取り、お金を払っていました。今回もそうだろうと思っていると、上の方から声がして、3階から女性がヒモに袋をつけて降ろして、下でパンを受け取り、多分その中にお金も入っていたのでしょう。店の人は袋にパンを入れ、お金を受け取り、次の場所へ向けて車で移動していました。午前12時40分、2.1キロ先の街、ビジャレス(Villares de Orbigo)のバルで昼食にし、コーヒー、ボカディージョ各々2個、リンゴ、オレンジジュースを注文、11ユーロで、外のテーブルで食べました。
本日の目的地、サンティバネスまで、2.5キロ、午後2時20分に到着しました。大部屋は2段ベッドの上しかないということで、個室(50ユーロ)にしました。大部屋だと二人で30ユーロ。部屋にはトイレやシャワーも付き、朝の音や電灯の灯りもきにせずにできるので、便利でした。いつものようにシャワーを浴び、本当の電気洗濯機と乾燥機があり、各々4ユーロなので、長袖シャツやズボンなど手洗いのしにくいものも洗濯できました。洗濯の間に街の中を歩いてまわってみましたが、閑散として、店もなく人気もあまりありませんでした。柳井市の将来もこのようになるかと、想像されました。
午後6時半からアルベルゲのレストランで、夕食、一人14ユーロで、ワンプレートでサラダとポテトが付いて、メインを3種類から選ぶようになっていました。鶏肉とひよこ豆を各々選びました。昨日のアルベルゲで一緒だった人もおり、段々顔なじみが増えてきます。
部屋にはテレビがついていて、いろんなチャンネルがあり、昔のアメリカの映画が、スペイン語に吹き替えられて、放送され、マイケル・J・フォックスもでていました。今日は17キロとそんなに歩いていませんが、天気が良く直射日光に当たった性か、体が疲れました。窓はレースのカーテンのみで、まだ外は明るいですが、午後8時過ぎには就寝しました。今日は17.6キロ、6時間30分でした。