ウェルネスクリニック

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内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
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2024.05.06

スペイン・サンチアゴ巡礼2024(第4弾-まとめ)

今回サンチィアゴ巡礼第4弾として、令和6年(2024年)4月23日(火)から5月3日(金)まで、レディゴスからアストルガまで、123キロを歩きました。

今回の巡礼第4弾を振り返り
今年は、昨年に続き4回目の巡礼となりました。昨年が、世界的にコロナが落ち着いて、行きたくてうずうずしていた人が多く、コロナ前の過去2回に比べて、巡礼者の数が多かったように思いました。今年は元のペースに戻ったのか、巡礼路や夕食時の人の数が、昨年の6割くらいだったような気がします。
巡礼自体は、非日常で、電話、テレビや新聞もなく、時間に追われることのない、鳥の鳴き声や風の音を聞きながら、自然の中を歩き、ゆったりとした時間を過ごせました。世界中のいろんな人たちと交流でき、今回は夕食後に巡礼者が部屋に集まり、話し合いをしたりと、これまでにない体験でした。楽しい時間を過ごすことが出来ました。その日、行き当たりばったりで、宿もその日に決めて、多くのYOUと食事をしたり話をすることが出来たのは楽しく、いろんな経験した話しをきくことができました。道中でも知らない者同士が「ブエン カミーノ」を合い言葉に、共通の経験をすることが出来ました。

行程
今回、出発地点のレディゴスに着くまでに、クリニックを出発して32時間掛かりました。昨年も同じくらい掛かりました。岩国、羽田、パリ、マドリードまでは飛行機を乗り継いで、その後はバスやタクシーで行き、だいたい夕方近くに、現地に到着します。そこから泊まる宿を探します。今回は電車とタクシーを利用しました。到着地点が次回の出発地点になるので、交通手段を考えながら決めますが、田舎の道を通ることが多く、難しい点があります。今回の出発地点、レディゴスはバスの路線がありませんでした。

日々の行程は、日本語で書かれた、日本カミーノ・デ・サンチアゴ友の会の出版している「聖地サンチアゴ巡礼」と英語の「Camino de Santiago」という本を参考にし、現地の状況も考慮して決めていました。出発前に、少しでも荷物を減らすために、必要なページだけをコピーして、行程やアルベルゲを探すための参考にしていました。英語の本は、大体1日で進むであろう20数キロごとに分けて、途中の町との距離や高低差が表示されています。宿泊する町の略図とアルベルゲの位置があり、街に着いた時にアルベルゲを探すのに役立ちました。

帰りは到着地点から、何がしかの手段でマドリードまで行き、パリ経由、羽田まで戻ってきます。羽田に到着するのが、夕方になり、岩国への便が終わり、昨年は第2ターミナルのあるホテルに宿泊しました。今回は関西空港まで、飛行機で午前中に到着し、後は電車で戻りました。ゴールデンウィークで人が多いのが、難点です。今回は当日で、関空からなんとか電車の指定席が取れました。

今回、5月5日(日)が休日診療所の当番に当たっており、何かあった時のことを考え、5月3日(金)の帰国にしました。4月23日(火)の夜に出発して、4月24日(水)にスタート現地まで行く、5月3日(金)に帰国で、帰国前日(5月2日)にはマドリードに戻っている必要がありました。そのため実質の巡礼は4月25日(木)から4月30日(火)午前中までの5日半となりました。

全行程(800キロ)の3分の2くらいまで来ました。
巡礼中でクレデンシャル(巡礼手帳)にアルベルゲやバルでスタンプを押してもらい、巡礼の証明となります。

バックパック
これまでグレゴリーの30Lのバックパックを使用していました。背中とザックの間に空間があり、長時間でも蒸れない利点がありました。アルベルゲで朝起きて、寝袋を袋にしまって、ザックの底に入れていました。前の晩に準備して荷造りをしていても、もう一度詰め直さなければいけないのは、朝の忙しい時に時間も手間もかかるなと思っていました。そこで、今回、ザックの底に寝袋を入れる気室の有るタイプで、背中とザックにスペースのあるタイプを探すと、ドイターの35Lがあり、それを購入しました。重さが300gアップしますが、今回使ってみて、底に寝袋と寝巻きがわりのランニングのズボンを入れれば、前の晩にザックに詰めた荷物はそのまま済むので、着替えや手順も楽でした。

左が今回使用したドイター(35L)、右がこれまで使用していたグレゴリー(30L)

どちらも背中とバッグの間にスペースがあり、蒸れ防止になります。

気候

折りたたみ菅笠

これまでは、雲一つない青空と強い日差しで、寒いと感じることはありませんでした。フリースや、さらに軽くするためのダウンジャケットもほとんど着ることはなく、今回持っていくのをどうしようかと、出発前には思っていました。段々西に移動し、地域的なのか、今年がいつもと違った気候だったのか、朝肌寒く、風も冷たく、どんより曇り空の日が多かったです。ダウンジャケットを持って来てよかったです。
暑さ対策として、四国の遍路のような菅笠(50g)の折りたたみ式がモンベルであり、持って来ましたが、一度も使うことがありませんでした。丸一日晴れていたのは今回1日のみで、日差しもさほど強くありませんでした。

食事
アルベルゲで提供される食事や、バルやレストランで提供される食事はどれも口に合わないものはありませんでした。韓国人の女性2人が夕食に出されたマカロニが味が薄くて美味しくないといっていましたが、そんなこともありませんでした。
文化交流の一環として自炊をして、昨年は「関西風お好み焼きの素」を持っていき、おたふくソース、イカ天、青のりなども一緒に持参しました。卵、キャベツや肉は現地調達の予定でしが、食材がうまく手に入らず、荷物にもなったので、重さを軽くするために無理やり作ったといった感じでした。
今年は持参する荷物にならないように「カレーバスタ」にして、ハウス・ジャワカレー4皿(2分の1箱)分のルー(104g)だけ持っていき、出発前に試作をしました。食材の調達や時間の問題でなければ調理は無しにすることにしました。はやくアルベルゲについて、スーパーがあって食材の調達がしやすい所は、今回の遍路では最後のアストルガくらいでしたが、帰りの交通手段の確定、雨が降るなど、実際には調理はありませんでした。冷凍パエリアをチンしたくらいでした。また来年まで自炊の方法を考えてみます。

今回、「柿の種」と「おかき」の小袋を6つずつ持っていきました。道中に公衆トイレがなく、バルでトイレ休憩を兼ねてちょっと食べたりするため、お腹がすいて食べるということもなく、他の人にあげる場面もありませんでした。今回は食堂でワインを一人で飲んでいる男性に「ジャパニーズスナック」と言って渡し、最後のアストルガで同室のドイツ人夫妻にもう帰るのでいらないということで渡した程度でした。数は半分くらいでもいいかも知れません。重量削減にもなります。

シャワー

一般的にシャワーヘッドは天井か壁に固定式が多いですが、今回ハンドシャワーの所があり、体を洗うときに体を動かさずにシャワーヘッドを手に持って出来、便利でした。今回は水のみは無く、温水が出ました。前室がないところが多く、カーテンで仕切られたのみで、男女共用の所が多いです。しかし、今回は今までより、ちょっと着替えの服を引っ掛けらるような前室がいくつかありました。今回もS字状フックを持参し、着替え用と濡れたものを入れるスーパーのビニール袋2つを引っ掛ける用にしました。
ボディーソープとシャンプーを容器に小分けして持参しました。今回は石鹸置き場のカゴがいくつかでありました。石鹸置き場がないと、容器を床に置いて洗うたびに取るようになります。そこで今回、シャンプの詰め替え袋を、容器が二つ入るサイズに切って、吸盤をつけて、シャワー室の壁につけられるようにした物を持参し、しゃがまずに、容器が取れて便利でした。軽く、薄く、今度からこれを続けて持っていきます。

シャワー室;U字フックにビニール袋にタオルや着替えを入れひっかけた。真ん中にボディーソープ。
シャンプーの詰め替え袋でシャンプーとボディソープ入れ作り、吸盤でつけた。

洗濯
今回は2回手洗い、1回洗濯機を使用して、洗濯をしました。固形石鹸と1回分の小分けされた粉の洗濯洗剤の代わり、液体洗剤を持って来ました。液が漏れないようしないとけないので、3重くらいに包みました。洗濯機には洗剤がついていたので、実際に使用したのは2回のみでした。洗剤の量は今の半分くらいでも良さそうです。

衣類
いつものように下着やTシャツは着ているのを含めて3つのみで、洗いながら使用しました。手洗いして、Tシャツの生地により、乾燥に時間差があり、マラソンのためのような速乾性の素材がいいことがわかりました。完全に外で乾かなかった時は部屋干しで、2段ベッドの柵などにかけていました。細い2mくらいの物干しロープのようなのをベッドの支柱にくくりつけて、干せば早く乾くかも知れないので、帰って試してみます。

荷物
これまで、帰りにHP作成するためにPCを帰国前日に泊まるホテルにあずけていましたが、今回できず、たまたま間違ったホテルで預かってくれたので、助かりました。今後は事前の確認か対策が必要です。
ナイフはパンやフルーツを切ったりするため、必需品です。飛行機に乗るときは手荷物預かりにしますが、今回長距離の特急でも保安検査があると、没収されない対策が必要です。
なるべく荷物を軽く、小さく、少なくできるように、さらに検討してみます。