令和6年5月27日(月)の調理実習は「チキンドリア」を作りました。参加者は7名でした。
10時過ぎに参加者の方が集まり、調理実習が始まりました。
初めに新しい栄養士を含めた全員で自己紹介をした後、木村栄養士からドリアについての話がありました。ドリアはヨーロッパの料理と思われがちですが、日本発祥の創作料理で、横浜の老舗ホテル、ニューグランドのスイス人の初代料理長が考案したそうです。また、今回の献立で温野菜サラダにかけるポン酢ジュレについて、常温で溶けてしまわないように、ゼラチンではなく寒天で作るものになっているという説明もありました。気温が上がって汗ばむ気候になりましたが、寒天を使用することで、清涼感溢れるポン酢ジュレに仕上げることができます。ドレッシングと違って低カロリーなので、これからの季節にぜひ作ってみてください。
献立説明を行い、それぞれ担当を決めて10時半頃から調理が始まりました。
”チキンドリア”は、研いだ精白米に押し麦を混ぜて普通に炊きます。鶏もも肉は一口大に切り、しめじは石づきを除いてほぐし、玉ねぎは薄切りにします。フライパンを熱してバターを溶かし、焦がさないように玉ねぎとしめじ、鶏肉を炒めます。火が通ったら塩とこしょうで調味します。ふるった小麦粉を入れ、なじませるように混ぜ、温めた牛乳をすこしずつ加えてダマにならないようによく混ぜます。分量のごはんにコンソメを入れてよく混ぜて耐熱容器に均等に分け、平に盛ります。ホワイトソースをかけ、ピザ用チーズとパン粉をかけます。220℃に予熱したオーブンで15分焼き色がつくまで焼きます。今回は、仕上げにパセリを振りかけました。
”温野菜サラダ”は、赤と黄パプリカを2cm角ぐらいに切って、ゆでておきます。ブロッコリーも小房に分けて茹でます。
”ポーチドエッグ”は、鍋に沸騰した湯の中に塩と分量の酢を入れて卵をそっと割って渦の中心に卵を割り落とします。自然に固まるので4、5分茹でたら網杓子でそっとすくいあげます。3個ずつくらい作ります。
”ポン酢ジュレ”は、ポン酢と湯に和風だしを加えておきます。寒天を分量の水でとき2分間加熱し、ポン酢と和風だしを加えてよく混ぜます。粗熱がとれたら冷蔵庫に入れ、固まったらクラッシュします。温野菜とポーチドエッグを器に盛り、ポン酢ジュレをかけます。
”トマトの具沢山スープ”は、玉ねぎは粗みじん切り、キャベツとベーコンは1㎝の角切りにします。にんじんはいちょう切りにしておきます。鍋に分量の水とトマト以外の具材、ローリエを入れて火にかけ、やわらかくなるまで煮込みます。トマトの水煮缶と鶏ガラスープの素を加えて少し煮込み、仕上げにこしょうをふって盛り付けます。
”りんごのコンポート”は、りんごは皮と芯を取り、1人1/4個を3切れになるようにくし形切りにします。鍋にりんごとりんごの皮、ひたひたの水、レモン果汁、パルスイートを入れて弱火で煮ます。最後にピンクに着色して盛り付けます。最後に2色の紅葉を添えて完成です。
11時45分頃にできあがり食べ始めました。
今日は久しぶりに参加された方もおられ、人数が増えてとても賑やかな調理実習になりました。ドリアもスープも出来立てを食べることができたので、より美味しかったです。ドリアのご飯は130gと少なめなのですが、クリームソースやチーズがぎっしり詰まっているためか、「半分でも丁度いいくらい」とおっしゃる方が多く、それでも完食してしまったから満腹だと、みなさん満足されている様子でした。
また、スペイン巡礼にペットボトルのお水を持って行くというお話から、「水道水のカルキ臭が気になって飲めなくなってしまった」という参加者さんの体験をお聞きしました。普段何気なく使っている水ですが、井戸水や浄水器を通した水と水道水では、やはり味に違いがあるようです。みなさんのお水のこだわりを聞くことができて、とても良い勉強になりました。
後片付けをし集合写真を撮って、次回7月にまたお会いすることを約束して、13時に解散しました。
献立 661.6kcal (8.27単位)
チキンドリア 精白米、押し麦、コンソメ、鶏もも肉、しめじ、玉ねぎ、バター、塩、こしょう、小麦粉、牛乳、ピザ用チーズ、パン粉
温野菜サラダ 赤パプリカ、黄パプリカ、ブロッコリー
ポーチドエッグ 鶏卵、酢、水
ポン酢ジュレ 寒天、ポン酢しょうゆ、和風だし
トマトの具沢山スープ 玉ねぎ、キャベツ、人参、ベーコン、トマト水煮缶、鶏がらスープの素、こしょう
りんごのコンポート りんご、レモン果汁、パルスイート