令和6年7月22日(月)の調理実習は「エビフライ」を作りました。参加者は3名でした。
10時過ぎに参加者の方が集まり、調理実習が始まりました。
矢野栄養士から「1単位のご飯は何グラムでしょうか?」という質問がありました。みなさん悩まれている様子でしたが、「正解は50gです」と答えを聞くと、「そうだったね」と頷きながらメモを取られていました。このご飯の量に関連して、食品交換表の表1について話がありました。今回の献立では、エビフライに小麦粉とパン粉が使われています。小麦粉は、大さじ2杯(約20g)で1単位となり、これはご飯50gと同じカロリーです。小麦粉やパン粉、片栗粉などには炭水化物が多く含まれ、食品交換表ではご飯と同じ、表1に分類されます。通常はご飯のみで3単位ですが、表1が全部で3単位になるよう調整し、今回のご飯は110gで2.2単位になっているということでした。普段の食事でも揚げ物を食べる時は、小麦粉やパン粉がどのくらい使われているのか、少し意識してみると良いと思います。
その後、献立説明がありそれぞれ担当を決めて10時30分から調理が始まりました。
”エビフライ”は、殻や背ワタを取るなどえびの下処理を済ませ、身を開いて下味をつけます。それに衣付けし、170℃に熱した油で揚げていきます。前回に引き続き、卵にくぐらせたえびに煎ったパン粉を付け、オーブンで加熱したものも半分用意しました。付け合わせは千切りキャベツと、ミニトマトです。ヘルシータルタルソースは、細かく刻んだ玉ねぎ、パセリ、ゆで卵と水切りしたヨーグルトを、マヨネーズ、レモン汁と混ぜて調味したら完成です。盛り付けには桜の葉を添えました。
”野菜の炒り煮”は、まず野菜、こんにゃく、鶏肉を同じくらいの大きさになるように切り分けます。鍋にサラダ油を熱し、最初に鶏肉を炒めたら、ごぼう、こんにゃく、干ししいたけ、たけのこ、にんじん、れんこんを順に加えて炒め、だし汁としいたけのもどし汁を入れて煮ます。そこに調味料を加えて落とし蓋をし、野菜が柔らかくなるまで中火で煮込んでいきます。器に盛って木の芽を飾りました。
”きゅうりのしょうが和え”は、きゅうりを薪のように切り分け、しょうが、みょうがも細く切ったら、ビニール袋に材料を全て入れ、よく揉み込んでなじませるだけで出来上がりです。
”なめこ汁”は、豆腐を奴に、ねぎは飾り用を残して小口に切ります。鍋にだし汁を入れて火にかけ、沸騰したら洗ったなめこを加えて煮ます。なめこに火が通ったら、豆腐を入れて味噌を溶きます。器に入れ、斜め切りしたねぎを斜交いに飾って出来上がりです。
”緑茶かん”は、鍋に緑茶と粉寒天を入れてよく混ぜ、沸騰して2分間煮溶かします。それを型に流し入れ、甘納豆を均等に入れて冷やし固めます。寒天が固まったら器に盛り、飾り付けに紅葉と缶詰のチェリーを添えました。
12時前に出来上がり食べ始めました。
きゅうりのしょうが和えが、味も作り方もとても良いと大好評でした。「袋の中で揉むだけで簡単だし、冷蔵庫に入れておけば作り置きにもなる。なにより、火を使わなくて良いのが1番ね !」とおっしゃられていました。長かった梅雨も明け、これからさらに気温が上昇していくと、台所で火を使うのが辛い季節になっていきます。家庭菜園をされていると特に、夏に余りがちなきゅうりを大量消費できて、箸休めとして水分も摂れるこの料理は、まさにこれからの季節にぴったりです。簡単で美味しいので、是非作ってみてください。
今日は人数の少ない調理実習になりましたが、皆さんのおかげでとてもスムーズに作り終えることができました。緑茶かんの切り方も参加者の方に教えていただき、今までにない涼しげな盛り付けに仕上げることが出来ました。また、「煮物の余りは刻んでかき揚げにアレンジして食べると美味しいのよ」というお話もお聞きしました。今回の献立にある野菜の炒り煮のような煮物は、たくさん作って余りを次の日に食べることも多いと思います。味の染み込んだ野菜のかき揚げはとても美味しそうだなと感じました。
後片付けをし集合写真を撮って、次回9月にまたお会いすることを約束して、13時前に解散しました。
献立 560kcal (7.0単位)
白飯 精白米
エビフライ ブラックタイガー、卵、薄力粉、パン粉、サラダ油、キャベツ、ミニトマト、マヨネーズ、ヨーグルト、玉ねぎ、卵、レモン汁、パセリ、塩、こしょう
野菜の炒り煮 ごぼう、れんこん、にんじん、たけのこ、こんにゃく、干ししいたけ、鶏もも肉、かつお・昆布だし、醤油、みりん、砂糖、サラダ油
きゅうりのしょうが和え きゅうり、しょうが、みょうが、ごま油、鶏ガラスープの素、塩
なめこ汁 なめこ、絹ごし豆腐、ねぎ、かつお・昆布だし、赤味噌
緑茶かん 粉寒天、煎茶、甘納豆