令和6年10月4日(金)の調理実習は「あなごの柳川風」を作りました。参加者は6名でした。
10時過ぎに参加者の方が集まり、調理実習が始まりました。
初めに、矢野栄養士からご飯の量に関連して話がありました。普段のご飯の量は150gなのですが、今日の献立は110gになっています。その理由を説明する前にまず、「この献立にはさつま芋を使っていますが、さつま芋は食品交換表の表何でしょう?」と問いかけがあり、参加者の方はすぐに「米類のところ!」と答えられていました。参加者の方のお答え通り、さつま芋などのいも類にはお米と同じように炭水化物が多く含まれているため、同じ表に分類されています。これからさつま芋が美味しい時期ですが、いも類を食べる時にはご飯の量を少し減らすようにしてみて下さいということでした。
続いて、「柳川なべ」についての話がありました。柳川なべは、筑後地方の柳川市の郷土料理だそうです。この地域では昔からうなぎやどじょうが食べられており、暑い夏を元気に過ごすための料理だったということでした。下処理したどじょうをごぼうなどと煮込んで卵でとじるものですが、東京で食べられているどじょう鍋とは別物だそうです。今回はあなごを使ったものになっていますが、うなぎや牛肉でアレンジするのも美味しいみたいです。
その後、献立説明がありそれぞれ担当を決めて10時25分から調理が始まりました。
”あなごの柳川風”は、まず焼きあなごをさっと水で洗って電子レンジで加熱し、4㎝長さに切ります。野菜は切り分け、しめじは小房に分けます。ごぼうは下煮しておきます。別の鍋に煮汁をつくり、一人用の鍋に注ぎ分けます。野菜と焼きあなご、三つ葉は器に盛り付けます。今回は、イチョウ型に抜いた人参とゆずきち、柿の葉を飾りました。一人用鍋の火を付け、野菜を加えて柔らかくなったら、あなごと三つ葉、溶き卵をまわし入れて煮ます。卵に火が通ったら出来上がりです。お好みで山椒をかけていただきました。
”さつま芋と切り昆布の煮物”は、さつま芋は皮ごと輪切りにし、人参は半月に切ります。油揚げと切り昆布も切り、昆布は水で戻しておきます。先に人参と切り昆布を鍋に入れ、だしを加えて火にかけます。ラカントとみりんを加え、人参に火が通ったらさつま芋と油揚げを入れて煮ます。しょうゆを加えて野菜が柔らかくなったら火を止め、冷ましながら味を含ませます。
”なすの中華和え”は、まずなすを洗ってグリルでまんべんなく焼き、皮をむいて適当な長さに切ります。干しエビと長ねぎはみじん切りに、かいわれは1~2㎝の長さに切ります。フライパンにごま油を入れ、干しエビと長ねぎを弱火で焦がさないよう炒めます。ボウルに調味料を入れてよく混ぜておき、炒めた干しエビと長ねぎを加えて味をなじませます。器になすを盛ってたれをかけ、かいわれを飾ったら完成です。
”糖質オフチーズケーキ”は、クリームチーズを室温で戻し、柔らかく練り、パルスイートを数回に分けて加えながらよく混ぜます。別のボウルに卵を割りほぐし、おからパウダー、牛乳を加えて混ぜます。そこに、練ったクリームチーズを合わせて混ぜたらアルミカップに入れ、180℃のオーブンで20分焼きます。焼き色がついたら出来上がりです。器にチーズケーキと季節の果物を盛ります。今回の果物は柿で、紫のシオンを添えました。
11時50分に出来上がり食べ始めました。
今回は、きゅうりのぬか漬けと甘酢漬けしたみょうがも一緒にいただきました。「ぬか漬けはぬか床を保つのが大変なのよね」と参加者の方が教えてくださいました。毎日きちんと混ぜて様子を見ていないとすぐダメになってしまうそうです。「食事の時にちょっと漬物が欲しくなるから、今日は嬉しかった」と言っていただきました。
また今日は、チーズケーキを食後のコーヒーと一緒にいただきました。焼き菓子とコーヒーの組み合わせは間違いなく、より一層美味しさが増しました。「あまりおからの感じがなくて美味しいね」と参加者の方からも好評でした。
部屋には赤、白、オレンジなどの彼岸花をはじめとした様々な秋の花が生けられ、とても鮮やかな色合いを見ながら食事をすることができました。
後片付けをし集合写真を撮って、次回1月にまたお会いすることを約束して、13時に解散しました。
献立 565.6kcal (7.07単位)
白飯 精白米
あなごの柳川風 焼きあなご、ごぼう、醤油、みりん、白菜、玉ねぎ、しめじ、みつば、にんじん、ゆずきち、卵、かつお・昆布だし、ラカント、粉山椒
さつま芋と昆布の煮物 さつま芋、刻み昆布、にんじん、油揚げ、醤油、みりん、ラカント、かつお・昆布だし
なすの中華和え なすび、干しえび、ごま油、かいわれ大根、醤油、米酢、砂糖、豆板醤
糖質オフチーズケーキ クリームチーズ、おからパウダー、卵、牛乳、パルスイート、柿