ウェルネスクリニック

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内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
〒742-0021 山口県柳井市柳井1547-1
2025.05.07

スペイン・サンチアゴ巡礼2025(第5弾-まとめ)

今回サンチィアゴ巡礼第5弾として、令和7年(2025年)4月23日(水)から5月5日(月)まで、アストルガからサリアまで、148キロを歩きました。

今回の巡礼第5弾を振り返り
今年は、昨年に続き5回目の巡礼となりました。
巡礼自体は、非日常で、電話、テレビや新聞もなく、時間に追われることのない、鳥の鳴き声や風の音を聞きながら、自然の中を歩き、ゆったりとした時間を過ごせました。アルベルゲには素泊まりだけだったり、食事付きだったりします。食事付きの方が、夕食を一緒に食べなら世界中のいろんな人たちと話ができ、楽しい時間を過ごすことが出来ました。その日、行き当たりばったりで、宿もその日に決めて、多くのYOUと食事をしたり話をすることが出来たのは楽しく、いろんな経験した話しをきくことができました。道中でも知らない者同士が「ブエン カミーノ」を合い言葉に、共通の経験をすることが出来ました。今回も、宿探しに手間取ったり、スペイン全土の大規模停電が起こったりしましたが、なんとかなりました。

行程
今回、出発地点のアストルガに着くまでに、クリニックを出発して34時間掛かりました。目的地がマドリードから離れるに従い、時間が掛かります。岩国、羽田、パリ、マドリードまでは飛行機を乗り継いで、その後はバス、鉄道やタクシーで行き、だいたい夕方近くに、現地に到着します。そこから泊まる宿を探します。今回はバドリードから直通バスを利用しました。到着地点が次回の出発地点になるので、交通手段を考えながら決めますが、田舎の道を通ることが多く、難しい点があります。今回の到達地点、サリアはマドリードへの直通のバスがなく、来年こちらに来る時の交通手段を考えないといけません。

ガイドブック

日々の行程は、日本語で書かれた、日本カミーノ・デ・サンチアゴ友の会の出版している「聖地サンチアゴ巡礼」と英語の「Camino de Santiago」という本を参考にし、現地の状況も考慮して決めていました。出発前に、少しでも荷物を減らすために、必要なページだけをコピーして、行程やアルベルゲを探すための参考にしていました。英語の本は、大体1日で進むであろう20数キロごとに分けて、途中の町との距離や高低差が表示されています。宿泊する町の略図とアルベルゲの位置があり、街に着いた時にアルベルゲを探すのに役立ちました。

帰りは到着地点から、何がしかの手段でマドリードまで行き、パリ経由、羽田まで戻ってきます。マドリードでの朝をゆっくりすると、羽田に到着するのが、夕方になり、最終の岩国便に間に合わなくなります。昨年は関西空港まで、飛行機で午前中に関空に到着し、後は電車で戻りました。乗り継ぎが多いのも、荷物を持って移動が多くなり、あまり楽ではありませんでした。そこで今年はいつものように、マドリードが午前7時発となり、午前3時半起床と朝が忙しくなりました。

今年は4月23日(火)の夜に出発して、4月24日(水)にスタート現地まで行く、5月5日(金)に帰国で、帰国前日(5月4日)にはマドリードに戻っている必要がありました。そのため実質の巡礼は4月25日(木)から5月2日(火)午前中までの7日半となりました。
今回の予定はアストルガから150キロ先のサリアで、日程的には余裕があるようにしました。行き当たりばったりではありますが、日々大体この辺りくらいまでとは思っていましたが、雨や峠越えの登りで予定より短めの所で終わることが多く、予定の町ならこのアルベルゲにしようと候補を決めていました。そのため、ガイドブックで急遽さがすようになりました。NHKのBSの番組で紹介のあったビジャグランカのアベ・フェニックスというアルベルゲには是非泊まりたかったので、1日の行程としては15キロと短く、午前12時には到着しましたが、そこに泊まることができました。その日は午後からスペイン全土の大規模停電があり、記憶に残る1日となりました。

ヘスス・ハトさん、当時79歳
ビジャフランカのアルベルゲ「アベ・フェニックス」
NHK BSの番組


全行程(800キロ)の残り115キロまで来ました。来年にはゴールのサンチアゴ・デ・コンポステーラにつけるようにしたいです。
巡礼中でクレデンシャル(巡礼手帳)にアルベルゲやバルでスタンプを押してもらい、巡礼の証明となります。

サンチアゴ・デ・コンポステーラまで115キロ
クレデンシャル(巡礼証明書)

バックパック
昨年よりグレゴリーの30Lから、ザックの底に寝袋を入れる気室の有るタイプのドイターの35Lに変更し、前の晩にザックに詰めた荷物はそのまま済むので、朝の出発前の着替えや手順も楽でした。

下着、Tシャツ、洗面、洗濯、寝袋
水を1L入れて、9キロくらい

気候
これまでは、雲一つない青空と強い日差しで、寒いと感じることはありませんでした。ダウンジャケットもほとんど着ることはありませんでしたが、昨年はいつもと違った気候だったのか、朝肌寒く、風も冷たく、どんより曇り空の日が多かったです。ダウンジャケットを持って来てよかったです。今年は寒さを感じることはなく、ダウンジャケットを着ることはありませんでした。オセブレイロ峠を越えると、最後の州、雨の多いガルシア州に入りました。日中晴れていたかと思うと、雨が降ったり、また青空になったりしました。今後は雨対策、さっと

ザックごとカバーできるポンチョのようなものも必要かもしれません。
昨年、暑さ対策として、四国の遍路のような菅笠(50g)の折りたたみ式がモンベルであり、持って来ましたが、一度も使うことがありませんでした。今年は晴れが続き、2日ほど使用しました。影が広くなり、日焼け対策には良かったです。最終日に雨も降り、帽子よりも雨よけに役立ち、来年も持っていこうと思います。

食事
アルベルゲで提供される食事や、バルやレストランで提供される食事はどれも口に合わないものはありませんでした。
朝食はアルベルゲで提供されることもあり、近くのバルで食べる、食べずに出発して、途中のばるで休憩を兼ねて食べる、前日あまり物を食べることになります。大体、カフェオーレ(cafe con leche)、オレンジジュース、クロワッサンかトーストが多かったです。オレンジジュースはオレンジを丸ごと絞り、新鮮でいつも美味しくいただきました。

朝食;クロワッサン、オレンジジュース、カフェオーレ
オレンジ絞り機


昼食はカフェオーレ、ボカディージョ(フランスパンのサンドイッチ)とトルティージャ(スペイン風ジャガイモのオムレツ)が多かったです。
夕食はパエリアやピザの単品の組み合わせもありましたが、大体メニュー(遍路用の定食)で一皿目、二皿目、デザートをいくつかの中から選び、二人で別々のものを注文してシェアすれば、いろんな食事が食べられます。飲み物は赤ワインで、アルコール度数が低いのか飲みやすいです。

昼食;トルティージャとボカディージョ
夕食;パエリア


今年も文化交流の一環として、ハウス・ジャワカレー4皿(2分の1箱)分のルー(104g)だけ持っていきましたが、タイミングや食材の店、調理器具などで、調理しませんでした。ゆで卵かカップヌードルにお湯を入れて作ったぐらいでした。

今回、行動食や誰かに日本のスナックの紹介用に、「柿の種」と「おかき」の小袋をいつもの半分の3つずつ持っていきました。道中に公衆トイレがなく、バルでトイレ休憩を兼ねてちょっと食べたりするため、お腹がすいて食べるということもなく、アルベルゲの世話をする方とブルガリアの女性にあげたぐらいでした。

シャワー
一般的にシャワーヘッドは天井か壁に固定式が多いですが、今回ハンドシャワーの所があり、体を洗うときに体を動かさずにシャワーヘッドを手に持って出来、便利でした。ただ温度調整が難しく、冷たかったりあつかったりしました。

吸盤付きボディーソープとシャンプー入れ

石鹸置き場がない所がほとんどで、容器を床に置いて洗うたびに取るようになるので、今回もボディーソープとシャンプーを容器に小分けして、シャンプの詰め替え袋を、容器が二つ入るサイズに切って、吸盤をつけて、シャワー室の壁につけられるようにした物を持参し、しゃがまずに、容器が取れて便利でした。軽く、薄く、今度からこれを続けて持っていきます。

洗濯

洗濯ロープで室内干し

今回は2回Tシャツと下着を固形石鹸で手洗い、2回洗濯機を使用して、洗濯をしました。雨や時間が遅く乾きそうにない時は、タオルだけを水洗いして、外に干し、かわかなければ、室内干しにしました。今回、室内干し用に3mくらいの細いロープを持ってきて、ベットの支柱に取り付けて、衣類を干せて便利でした。

衣類
いつものように下着やTシャツは着ているのを含めて3つのみで、洗いながら使用しました。手洗いして、Tシャツの生地により、乾燥に時間差があり、速乾性の素材マラソンの参加賞のTシャツにしました。

荷物
今回も帰りにHP作成するためにPCを帰国前日に泊まるホテルにあずけました。リングメモで記録しながら、アルベルゲの夜か朝に携帯用のワープロを持参し、記事を作成しました。それをSDカードでPCにデータを移すので、あまり手間はかかりません。HPの記事をなるべくわかりやすくするため、写真を多く使用するので、「カメラで撮った写真を選択、PCへの取り込み、画質を数メガなのを100数キロバイトにサイズを下げる、HPソフトに取り込ませる。」と手間と時間がかかります。長い旅行の場合、もっと時間と手間のかからない方法を考えないといけません。
ナイフはパンやフルーツを切ったりするため、必需品です。飛行機に乗るときは手荷物預かりにしますが、今回長距離の特急でも保安検査があると、没収されない対策が必要です。
なるべく荷物を軽く、小さく、少なくできるように、さらに検討してみます。