
例年6月、12月の糖尿病教室は何かトピックスをしています。令和7年6月22日(日)の糖尿病教室は、「食物繊維のトリセツ〜血糖管理で腸元気〜」というタイトルで、12名の方が参加しました。
今回は「食物繊維」を取り上げ、食物繊維はどのようなもので、どんな食材に多く、どのような働きがあるのか、勉強してみることにしました。
まず、木村栄養士より「食物繊維は栄養素としては炭水化物のグループに入ること、食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がある」ことの説明があり、各々の特徴の説明がありました。1日20gくらい食物繊維を摂ることが目標で、どんな食物に多く含まれているか、クイズ形式で説明がありました。
松村栄養士から食物繊維の血糖値に及ぼす効果について、野菜を先に食べる「ベジファースト」の例として、以前当院で行った「食前にキャベツの千切りをどれくらい食べると血糖とを下げる効果があるか」の実験結果を使って、説明がありました。間食としては果物がおすすめで、果物に1単位(80kcal)でどの程度食物繊維が多く含まれているか、紹介がありました。
やの栄養士からは、腸内環境、腸内細菌、善玉菌や悪玉菌、ヨーグルトや発酵食品の効用なども最近の健康のトピックスとなっています。食物繊維の腸内環境に与える影響の説明がありました。
質問コーナーでは、「オリゴ糖のこと」「キャベツ以外ではどんな野菜がいいのか」「果物はどれくらい食べたらいいのか」「ナッツはどうか」などの質問がありました。