令和7年4月23日（水）〜5月5日（水）に当院の大久保事務員が、スペイン・サンチィアゴ巡礼に行ったことを報告してもらいました。

今年もスペイン巡礼の旅に付いて行きました。7日間で145km歩きました。
旅を終えて、早や2ヶ月経とうとしています。ようやく心も身体も落ち着いてきました。
今回の旅を振り返ってみます。
出発の半月前、ジョギング中、左足首が痛くなり、湿布を貼ってしのいでいましたが、なかなか治りませんでした。しかも、風邪までひいてしまい、最悪の状態で飛行機に乗ることになりました。30時間後、昨年の最終地つまり今回の出発地「アストルガ」に着いたときは、もう気持ちはどうにでもなれと開き直り、「この町に戻って来た！」と懐かしささえ感じていました。昨年と同じアルベルゲ（遍路宿）に泊まることができました。

翌日から、ひたすら歩くだけ！9Kgのリュックを背負って、主人の後を付いて歩きました。彼はもっと自分のペースで歩きたかったでしょうが、先を歩いては私を待つという感じで歩きました。今回の巡礼路は、山越えの起伏あるコースでしたが、雄大な景色やいろんな人々との触れ合いでなんとか歩ききることができ、ほっとしています。足首もサポーターのおかげか痛くなりませんでした。

エピソードをひとつ……

ある日の午後、20km以上歩いてへとへとになっていたのに宿が見つからす、さらに2km次の町に行くはめになりました。一緒に宿を探していたブルガリア人の女性と主人は、どんどん先を急ぎます。私は、視界の先を行くふたりを目で追いながら歩きました。数分後、ふたりが右に曲がったであろう所を曲がると、そこは小さな広場でした。ベンチにふたりの年老いた女性がお喋りをしていました。私を見るなら、「No! No!」と真っ直ぐの道を指差しました。「私の主人は？」と聞くと、「Si! Si!」とまた真っ直ぐの道を指差しました。その後、主人達に追いつくことができました。主人達は、ホテルの人と交渉中でした。なんとか泊まることができました。地元の老女のおかげで私は道に迷わずにすみました。そして、ブルガリア人のおかげで泊まる宿も決まり、さらに歩かずにすみました。

こんな感じで、いろんな人々の小さな親切のおかげで、無事帰ってくることができました。
まだまだ小さな面白エピソードがありますが、それは、またいつか……