
令和7年10月27日(月)の調理実習は「海鮮どんぶりお茶漬け」を作りました。参加者は5名でした。
10時15分に参加者の方が集まり、調理実習が始まりました。
この献立は、院長が羽田空港にあるお店で食べられて美味しかった料理を作ってみよう、ということで出来たものです。魚は柵の状態で売られている新鮮なものを使うのがポイントで、今回はサーモン、ハマチ、鯛になりました。
まず木村栄養士から、減塩についての話がありました。「一般的な和食献立の中で、塩分が1番多い料理と1番少ない料理は何でしょうか?」と質問があり、みなさん悩まれている様子でした。塩分が多くなる料理は汁物で、次いで煮物になるそうです。逆に少なく済むものは酢の物で、青しそや生姜などの香味野菜を使うことでより美味しく食べることができ、野菜が摂れてカロリーも抑えられるメニューです。塩分を控えるという点では、フライや天ぷらも良いとありました。
また、塩分を摂り過ぎると体に水分が溜まり、浮腫んでしまうことがあります。1番分かりやすい変化としては、指輪が通らなくなることだそうです。減塩の方法は様々ありますが、普段使っている醤油に同量の出汁を混ぜると簡単に減塩醤油を作れるとのことなので、市販のものが苦手という方はぜひ試してみてください。
その後、献立説明がありそれぞれ担当を決めて10時45分から調理が始まりました。
”海鮮どんぶりお茶漬け”は、ご飯は硬めに炊き、1人分150gを盛ります。刺身は好みや食べやすさを考慮して、それぞれ適当な大きさに切ります。きゅうり、大根、青しそは千切りにします。青しそは水にはなしてアク抜きをします。卵を2個ずつ溶いて、砂糖と塩で調味し、油を引いた卵焼き器で2回くらい巻きながら焼きます。冷めてから角切りにします。ご飯の上に刺身、卵、付け合わせを形よく盛ります。食べるときはまずご飯と刺身を1/3食べ、残りはだし約150㏄をかけながら、好みに応じてわさび漬け、あられ、もみのりを入れて適量の醤油を加えて頂きました。箸休めにたくあんを用意しました。
”小松菜の和え物”は、小松菜は沸騰したお湯に塩を入れ、茎の方から湯がいて葉も湯がきます。水気を絞って2cm幅に切り、調味料で和えます。
”コーヒーゼリー”は、ボウルにインスタントコーヒーと砂糖を入れ、熱湯を加えてよく混ぜます。そこにゼラチンを加えてよく溶かします。ゼラチンがしっかり溶けたのを確認してから水を加えて混ぜます。プリンカップなど、お好みの容器に液を流し込み、ラップをかけて冷凍室で30分冷やし固めて型からはずします。ボウルに生クリームを入れ、氷を入れたボウルの上に重ねて、ハンドミキサーで適当な硬さに泡立てたら砂糖を適宜加えます。ゼリーの上に生クリームをたっぷり形よく盛り、今回はミントを飾りました。
12時10分に出来上がり食べ始めました。
今回は生魚を扱うので、調理の前には木村栄養士から食中毒についての説明もあり、特に注意して、手袋をつけたり、こまめに手を洗ったりしながら調理しました。盛り付けも細やかな作業が多かったのですが、みなさんのおかげでスムーズに作り終えることができました。
「普段お刺身で食べることが多いので出汁をかけるというのは珍しいなと思いましたが、とても美味しかったです」と感想をいただきました。ここでの出汁は、水に対して昆布1%、かつお節2%の重量で取ります。鍋に水を計量したら、ハサミで切り込みを入れた昆布を加えてから火を付け、沸騰直前まで温めて取り出します。かつお節を入れて沸騰させたら火を止め、ザルで漉して完成です。今回の出汁には一切調味料を使っていません。「たくあんやあられが良いアクセントになっていて、塩味も丁度良かったです」と言われた方も居られました。
また、こんにゃくの金平風についても「こんにゃくだから罪悪感なく満足できて嬉しい」「根菜が入ってなくてもこんなに美味しいんですね」とみなさんから好評でした。
後片付けをし集合写真を撮って、次回1月にまたお会いすることを約束して、13時20分に解散しました。
献立 7.6単位(608kcal)
海鮮どんぶりお茶漬け 精白米、サーモン、ハマチ、鯛、とびっこ、卵、砂糖、油、食塩、かつお・昆布だし、たくあん、濃口醤油、きゅうり、だいこん、青しそ、あられ、わさび和え、もみのり
こんにゃくの金平風 板こんにゃく、にんじん、ごま油、かつお・昆布だし、砂糖、濃口醤油、一味唐辛子
小松菜の和え物 小松菜、砂糖、ごま、濃口醤油
コーヒーゼリー インスタントコーヒー、砂糖、水、ゼラチン、生クリーム








