平成27年9月13日(日)広島県三原市で開催された「三原白竜湖トレイルランレース2015」の37キロに参加しました。アップダウンの激しい、走るというよりは登山のような感じでした。
トレイルランは前月の兵庫県三木市の続いて、2度目となりました。長距離と土の道、アップダウンの練習を兼ねての参加にしました。種目はロング(37キロ)とショート(20キロ)の2種類、コースは往復で、15キロ過ぎから22キロくらいまでは山の中を周回して折り返すようになっていました。制限時間は8時間。20キロは途中で折り返すようになっていました。高低図を見ると400m以上ある山を3つ越えるようになっています。37キロは午前7時スタート、20キロは午前9時スタート。
9月12日(土)
午後5時まで、会場で前日受付があり、午前中診療をして、午後2時過ぎに車で柳井を出発。玖珂インターから山陽道に乗り、広島空港のある河内インターでおり、会場のある白竜湖スポーツ村公園を目指して行きました。カーナビの調子が最近悪く、現在地点の映像は出ても、目的地検索がうまくいかないため、本来のカーナビの役目を果たさず、地図で大体の経路を調べて、向かいました。何とか午後4時半に到着、ゼッケンや参加賞をもらい、受付の人にエイドステーションには食べ物はありますかと尋ねると「あるとの返事」でした。そこから本日宿泊する、広島空港の横にあるホテルに、来た道を戻り、チェックイン。時間があるので、少しホテルの周りを軽くジョギンングしながら回ってみました。貸し別荘の高級そうなコテッジがあり、周りも緑で整備され、いつか一度泊まってみたくなりました。シャワーを浴びて、ホテルのレストランで夕食、明日の準備をして、午後11時過ぎに就寝しました。ホテルから会場までは30分くらいかかるので、午前6時前にはホテルを出発する必要がありました。
9月13日(日)
午前5時起床、前日コンビニで朝食用に買った物を食べますが、起きたばかりであまり食欲はなく、クロワッサン1個、ジュース、ヨーグルト、牛乳を食べ、午前5時45分ホテルを出発。会場には午前6時20分頃到着。昨日もらったパンフレットの参加者名簿に大学の医局の後輩、マラソン大会でよく出会う、益田市の村野先生名前が載っており、会場で会うことができ、「昨年も参加し、山登りのような感じで、一部にはロープをつたって降りたり、登ったりするところもある」ことや近況を話し、一緒に写真を撮って別れました。天候は晴れで暑くなりそうで、ランニングシャツで走ることにしました。シューズも以前「走って遍路」をした時のトレイルラン用のシューズで走ることにしました。エイドステーションに食べ物はあるということで、グラノーラバーの「一本満足」を一つとポカリスエットを1本ウエストポーチに入れて、スタートを待ちました。37キロのエントリーは男女合わせて460名、山の中を走るので、キロ表示はないと予想し、GPS付き腕時計で、距離とペースを見ながら走ることにしました。
午前7時スタート、車道を200mほどフラットなコースを過ぎると上り坂が始まり、1.7キロ地点で集団が止まり、左に曲がるようにスタッフの人が誘導し、一人が通れる程度の細い急な上り坂となり、一列になり歩いて上って行きました。700mほど上り、通常の土のトレイルとなり、再び走り始め、アップダウンを繰り返し、急な登りや下りは歩き、緩やかな坂は走りながら、路面も小さな木の根がでたり、石がころがっていたりと不整で、斜面になったりとつまずかないように気をつけながらの走りとなりました。
7.5キロ地点が最初のエイドステーションで、果樹園のとなりにあり、ぶどうや梨、桃のジャムをつけた小さなパン、コーラ、水、スポーツドリンクと豊富にあり、一息入れました。1キロごとのキロ表示の看板が木に取り付けてあり、最初は腕時計のキロ表示とあまり変わりませんでしたが、徐々に差が出て来て、最終的には1キロくらいの差になりました。腕時計のキロのペース表示では、走ることが出来る所はキロ7〜8分台、上りで歩くとキロ12〜13分かかっていました。女性のYOUがロングに参加しており、最初の2、3カ所のエイドステーションで一緒になったりするので、話をすると、夫婦で参加し、ご主人はショートに参加、広島市に住んでいて、アメリカのアイダホ出身であることなどを聞きました。その後は徐々に広がり、会うことはありませんでした。
山の中の道を過ぎて行くと川が流れ、滝があり、道というよりは岩場を越えて行きながら、川の中にある岩や丸太の上を歩きながら越えで進んで行く、単に走るというよりは山登りのような感じでした。NHKのBSプレミアム「グレートトラバース、百名山や二百名山踏破」では10キロ位の荷物を背負って毎日進んで行くのは驚異的と感じました。13キロを過ぎると折り返して、帰ってくるトップのランナーとすれ違うようになりました。復路の23キロ前後地点なので、倍くらいのペースで進んでいることになります。2時間経ってもまだコースの3分の1位しか進んでおらず、予想よりだいぶ遅いペースになっていました。20キロ地点が3時間45分とこれまでで、一番時間のかかり遠かった20キロでした。
丸太で出来た階段では、次の段まで足を上げ、体を押し上げなければならず、スクワットを繰り返すような筋トレの連続で、ロープで降りたり上ったりの急坂と密度の濃いコースとなっていました。まだ半分少し来ただけで、今度はこれまで来た道はアップダウンが逆となり、どこまで上りが続くのか、気の遠くなるような感じでした。エイドステーションも遅くなると、食べ物が無くなっていたり、飲み物の水だけだったりしました。朝も早く、あまり食欲がなく、クロワッサン一つだったので、お腹も空き、ちょうど昼過ぎには公園のバーバキューサイトでは家族連れが焼き肉をしており、肉の焼けるおいしいそうな香りがただよってきました。持って来た「一本満足」を3分の1くらいずつ分けて、栄養補給していきました。もっと食べ物を持ってくれば良かったと後悔しました。
残り7.5キロ、行きの最初のエイドステーションで、帰りはコース最後の果樹園の隣のエイドステーションでは、まだ果物が豊富に準備されており、水分や当分を補給することが出来、残り3キロまでくればあとは下り坂と思いながら、足は棒のようになり、上りも下りも足に負担になりながら、なんとか制限時間ぎりぎりの7時間39分34秒でゴールすることが出来ました。6時間くらいでフィニッシュ出来るかと予想していましたが、思っていた以上に起伏の激しい、変化にとんだコースで、残酷度では「美方残酷マラソン」を越えるものでした。疲れましたが、秋晴れで林の中が多く、冷たい風も吹き、トレランを楽しむことが出来ました。