4月30日(火)現時時間(日本時間から7を引く)
今日はサンチバネス(Santibanez de Valdeiglesia)から11.6キロ先のアストルガ(Astorga)まで行きました。今回の巡礼はアストルガまでにしました。
帰りの交通手段や次回のことを考え、今回の巡礼はアストルガまでにしました。今日が今回の最終の巡礼となります。
午前5時過ぎに起床、途中午前4時前トイレに目が覚めたくらいで、9時間近く寝たことになります。個室で周りの寝ている人の音も気にならなかったせいかも知れません。洗面をして、昨日からの記事を作成。今日は11キロ先と、山越えはありますが近く、午前中に目的地のアストルガに着けばいいので気分的には楽でした。午前7時半からの朝食を頼んでいました。
今日はアストルガの駅に行って、マドリードまでの電車の時間を調べて、切符を購入しておくことです。日本で調べたのではアストルガ午前7時10分発、マドリード10時15分着になっていました。行きのマドリードからパレんシアまでの切符をあらかじめ購入していましたが、帰りはどうなるかわからないので、状況次第で変更もあり、早めに前日にアストルガに着いて、準備することでした。
午前7時半、下のレストランで、自分たち以外に7名が朝食を食べていました。カフェオーレ、トースト2枚、オレンジジュース、一人5ユーロ。その後、店主の女性がサービスに渡しの母親が作ったチーズケーキを一切いただき、おいしかったです。
午前8時半に、準備をして出発しました。ゆるやかな上りが続き、出てすぐに、乳牛の牧場があり、たぶん生まれたばかりの子牛が別の所の柵に囲まれて、恐がりもせずにこちらを見ていました。途中、野ウサギが走っているのが見えましたが、写真を撮れるほどにはゆっくりとはしてくれません。
一つ目の山というか丘を越え、二つ目の上り坂をあがり、平坦になったところで先に小屋と人だかりが見えてきました。いわゆる「峠の茶屋」です。近ずくと丸いテーブルに果物、クッキーやパンなどが置いてあり、寄付で自由に撮って言いようでした。二人で10ユーロいれて、コーヒー、すいか、クッキーやポテトチップなどいろいろいただきました。
小屋に「El jardin del alma(アルマの庭)」と書いてあり、そこを世話している男性に「あなたの名前はアルマか」と聞くと、名前は違っており、「almaはスピリット(魂)という意味だ」と教えてくれました。後ろに建物とモンゴルのゲルのような建物があり、「ここに住んでいるか。」と聞くと、「そうだ」と答えていました。そうこうするとバンが来て、水のタンクを女性がおろして運び、男性も運んでいました。年齢からすると孫かなといった感じでした。クッキーやパンなどの食べ物は同じように運んでいるのかもしれません。家族はどう思っているか、わかりませんが、男性にはよい生き甲斐になっているのは確かでした。後ろにはきれいに庭が作ってあり、道路向かいには小さな台にリンゴの食べ残しなどがあり、「鳥のレストラン」と看板が出ていました。一緒に写真を撮って別れました。
女性が二人、腰にキャリアの棒を腰につけて、歩いて行きました。平地では楽かもしれません。さらに平坦な道を進み、下り坂にかかるところで、十字架があり、そこからは次の街とアストルガの街を眺めることができました。
午前12時アストルガの街に到着。11.6キロでした。急な上り坂を上がった街の入り口にあるアルベルゲ「Siervas de Maria」に、一人7ユーロで泊まることができました。部屋は2段ベッドが二つで、もう一組みはドイツから来た夫妻でした。
荷物を下ろして、まずは鉄道の駅に行って、明日の切符を購入することです。窓口は閉まっており、機械があり、スペイン語ですが、だいたいの意味は分かるので、手順に従って入力し、明日の午前7時10分発の列車を購入しようとすると、「その列車はありません、日程を変えてください。」とのコメントで購入できませんでした、隣に問い合わせの機械があり、担当の人と英語でやりとりして、明日のマドリーと行きは、直通はなく、レオンで乗り換えが必要で、時刻も遅い時間帯でした。そこで電車で行くのはあきらめました。
バスにすることにして、バスセンターを探し、ちょうど大聖堂の裏にあることがわかりました。歩いて行き、バスセンターに行くとそこも窓口は閉まり、自動販売機の機械があるので、言語は英語にすることができ、操作をしていると、若い男性が後ろに来て、「こちらは時間がかかりそうなので、先にどうぞ。」と言ったところ、自分達の切符を代わりに入力して、明日午前9時半のバスの席の指定と切符を購入することができました。親切に対する感謝の言葉を述べて分かれました。二人で85ユーロ、マドリードまで3時間45分かかり、午後1時に到着予定です。その後で、彼は自分の切符を購入していました。良く制度のわからない外国での親切はありがたいのを痛切に感じました。今度、日本で困っているYOUがいたら、こちらがお返しをする番だと思いました。
同じ建物にあるバルで、コーヒー、トルティージャ、ボカディージョで昼食(10ユーロ)にしました。雨が降り出し、傘を差して、大聖堂、ガウディの設計した司教館を見て回りました。予定は電車の駅に行く途中に「チョコレート博物館」があり、切符を購入した後に行く予定でしたが、バスセンターに行くことになり、行けませんでした。帰りに立ち寄ると午後3時になり、博物館は午後2時から4時半まで休みになっていました。また午後4時半以降に来なければならなくなりました。他の店を見ても午後4時半から店の再開となるところが多かったです。シエスタ(昼寝)なのでしょう。一度アルベルゲに戻り、出直すことにしました。
台所と食堂があり、そこで今日のことの記事を書きました。何とか明日のマドリードまでの交通手段も確保でき一安心です。雨がひどく降ったり、やんだり、時に晴れ間が出たりで、不順な天候でした。そういう地域には行ったのか、今年が特別な気候なのかよくわかりません。昨年は雲一つない、真っ青な空で、これぞ典型的なスペインと思っていました。日差しが刺すように強いので、折り畳み式の菅笠を持ってきていましたが、使う場面はありませんでした。トレッキングシューズを脱いで、サンダルを履いて、外出したので、雨で靴下がビショビショに濡れてしまいました。
午後4時半になり、「チョコレート博物館」がオープンする時間となり、トレッキングシューズに履き替え、雨具の上を来て、アルベルゲを出発しました。10分ほどで到着し、チケットは一人2ユーロ、英語の解説書がついていました。チョコレートの歴史やアストルガにチョコレート工場ができた理由、チョコレートの製造過程などの展示や上映会などが行われていました。中学生くらいの子供の集団がおり、引率の先生がいて、日本で言う社会見学なのでしょう。一通りめぐると、最後は試食と販売のコーナーがあり、3種類の味の試食があり、ミルクとアーモンド、カカオ55%のみ、みかん入りカカオ75%で、どれもおいしくいただきました。
相変わらず、不順な天候で一端アルベルゲにもどり、夕食をどうするか決めることにしました。アルベルゲには台所と食堂もあり、外食も面倒だし、自炊もその気にならないので、近くにスーパーがあり、電子レンジでチンできるようなものを買いに行くことにしました。結局、パエリアの冷凍、トマト、ブドウ、ヨーグルトを買って夕食にしました。
食堂で、今日の記事を書いて、午後8時過ぎに部屋の戻ると、ドイツ人の夫妻がベッドに腰掛けており、今回の巡礼のこと、日本のこと、ドイツのこと、東西に分裂した当時のドイツのこと、ドイツ語とスペイン語の名詞には男性名詞や女性名詞などにわかれており、同じ分類かなどの話題で盛り上がりました。午後8時40分に就寝。今日はキロ11.6キロ3時間40分。