令和6年6月24日(月)の調理実習は「チキンドリア」を作りました。参加者は5名でした。
10時15分に参加者の方が集まり、調理実習が始まりました。
まず木村栄養士から、ポーチドエッグについてお話がありました。沸騰したお湯に酢と塩を入れることで、卵が固まりやすくなります。また、鍋に直接卵を割り入れるのではなく、別の容器に割ったものをそっとお湯に入れることが、綺麗に作るコツということでした。そして今日のメインのドリアは、ヨーロッパの料理と思われがちですが、実は日本発祥の創作料理で、横浜の老舗ホテル、ニューグランドのスイス人の初代料理長が考案したそうです。
その後献立説明を行い、それぞれ担当を決めて10時半頃から調理が始まりました。
”チキンドリア”は、まず研いだ精白米に押し麦を混ぜて普通に炊いておきます。次に、鶏もも肉と玉ねぎを切り、しめじをほぐしたら、それらをバターを溶かしたフライパンに加えて焦がさないように炒めます。そこにふるった小麦粉を入れてなじませ、温めた牛乳をすこしずつ加えてダマにならないようによく混ぜます。ごはんにコンソメを入れてよく混ぜて耐熱容器に均等に分け、ホワイトソース、ピザ用チーズ、パン粉をかけます。220℃に予熱したオーブンで12分程度、焼き色がつくまで焼きます。
”温野菜サラダ”は、赤と黄パプリカを2cm角ぐらいに切って、ゆでておきます。ブロッコリーも小房に分けて茹でます。
”ポーチドエッグ”は、沸騰した湯の中に塩と酢を入れ、卵を渦の中心にそっと落とします。自然に固まるので4、5分茹でたら網杓子ですくいあげます。3個ずつくらい作ります。
”ポン酢ジュレ”は、ポン酢と湯に和風だしを加えておきます。寒天を分量の水で溶いて2分間加熱し、ポン酢と和風だしを加えてよく混ぜます。粗熱がとれたら冷蔵庫に入れ、固まったらクラッシュします。
温野菜とポーチドエッグを器に盛り、ポン酢ジュレをかけて完成です。
”トマトの具沢山スープ”は、まず野菜とベーコンを切ります。鍋に分量の水と切り分けた具材、ローリエを入れて火にかけ、野菜がやわらかくなったらトマトの水煮缶と鶏ガラスープの素を加えて少し煮ます。仕上げにこしょうをふって盛り付けます。
”りんごのコンポート”は、りんごの皮と芯を取り、1人1/4個を3切れになるようにくし形切りにします。鍋にりんごとりんごの皮、ひたひたの水、レモン果汁、パルスイートを入れて弱火で煮て、最後にピンクに着色したら出来上がりです。今回は、桜の葉と紫陽花を飾りました。
12時にできあがり食べ始めました。
今日の調理でホワイトソースを初めて作ったという方がおられ、「難しいと思っていたけど、案外作れるものなんですね」とおっしゃられていました。小麦粉が焦げたり、ダマになったりと、自分で作るのは難しいと感じる方も多いかもしれませんが、1度作ってみると上手くいくコツが分かってくると思います。この調理実習が、コツを掴む練習の場になっていることを実感できて、とても嬉しかったです。
また、前日の糖尿病教室から今日の調理実習と連日参加してくださった方から、「実際に家でも薄味を心がけているけれど、それでもここの食事の方が薄味で、素材の味を感じられる美味しさは勉強になります」と、糖尿病教室での減塩の話も踏まえてお話してくださいました。減塩は、病気の有無に関わらず、誰もが日頃から心がけていく必要があるものです。今回のポン酢ジュレのように、野菜にかけるものを自分で作ってみるということも、味を調節できるため、塩分を控える良い方法になると思います。ぜひご家庭でも試してみてください。
後片付けをし集合写真を撮って、次回8月にまたお会いすることを約束して、13時頃に解散しました。
献立 661.6kcal (8.27単位)
チキンドリア 精白米、押し麦、コンソメ、鶏もも肉、しめじ、玉ねぎ、バター、塩、こしょう、小麦粉、牛乳、ピザ用チーズ、パン粉
温野菜サラダ 赤パプリカ、黄パプリカ、ブロッコリー
ポーチドエッグ 鶏卵、酢、水
ポン酢ジュレ 寒天、ポン酢しょうゆ、和風だし
トマトの具沢山スープ 玉ねぎ、キャベツ、人参、ベーコン、トマト水煮缶、鶏がらスープの素、こしょう
りんごのコンポート りんご、レモン果汁、パルスイート