ウェルネスクリニック

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内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
〒742-0021 山口県柳井市柳井1547-1
2024.08.05

第659回調理実習「カロリー控えめ天ぷら」

令和6年8月5日(月)の調理実習は、初回シリーズの2回目で、「カロリー控えめ天ぷら」を作りました。参加者は5名でした。

10時に参加者の方が集まり、調理実習が始まりました。
まず初めに木村栄養士から、今回の献立についてお話がありました。このカロリー控えめ天ぷらは、2008年に東大病院の栄養士さんが糖尿病学会で発表されたもので、天ぷらだけで約350Kcalとなっているものです。具材の切り方や衣を薄くするなどの工夫が施されているそうで、普通の天ぷらは700Kcal〜800Kcalあるところを、半分に抑えてあります。きちんと計量して作ることがポイントです。 衣は小麦粉と卵で作るよりも市販の天ぷら粉を使う方が、サラサラの薄衣でカラッと揚げることができるとのことでした。天ぷらの具材は、自分の分を計量しながら全員で切っていただくことにし、その他の担当を決めて、10時25分から調理を開始しました。

”大根飯”は、精白米を洗ってザルにあげておきます。大根は1㎝角に切り、だし汁と調味料で柔らかくなるまで煮て、大根と煮汁を分けておきます。炊飯器に大根と煮汁、分量の水を加えて炊きます。炊き上がったご飯にいつもはゆでて刻んだ大根葉を入れるのですが、今回は大根葉がなかったので小松菜を使いました。型で抜いて皿に盛り、黒ごまを振って完成です。
”天ぷら”は、まず計量しながら具材を切っていきます。見本を見ながら「このぐらいでいいでしょうか」と悩まれながらも、順々に切って量りにのせ、献立表の通りの分量を目指されていました。「こういうの苦手なのよ」とおっしゃられている方もおられましたが、実際にやってみないと中々分からないものなのだと思います。計量することを意識して調理されているとコツがつかめてくるので、ぜひご自宅でもやってみて下さい。具材を切り終わったらいよいよ揚げていきます。暑い中の揚げ物は大変だったと思いますが、とてもきれいに揚がっていて美味しそうでした。器に盛り付け、紅葉を飾りました。

”きゅうりの酢の物”は、わかめを水で戻し、きゅうりは斜め薄切りにしてうす塩をしておきます。人参はせん切りにしてゆでておきます。水気を切って、調味料と和えて器に盛ります。
”すまし汁”は、しめじを小房に分け、しいたけを薄切りにし、三つ葉は刻んでおきます。だし汁としめじ、しいたけが煮立ったら調味料で味を整え、最後に三つ葉を入れて盛り付けます。
”果物”は、キウイフルーツとぶどうにしました。キウイフルーツは皮をむいて食べやすい大きさに切り、ぶどうは十字に切り込みを入れて花のように開く飾り切りにします。皿に盛り付け、チェリー缶を添えました。

11時50分に出来上がり食べ始めました。
夏野菜の旬になり、ご自宅でナスの南蛮漬けを作られている方がいらっしゃいました。その方から、「普通に揚げるよりは吸収が少ないのかと思って、揚げ焼きにしているのですがどうですか?」と質問がありました。揚げ油の節約になるというだけで、実際具材に吸収される油の量は変わらないようです。また、木村栄養士から「油は上手に摂っていけば大丈夫です。身体のためには生で摂るのが一番いいです。」とお話がありました。糖尿病だから油を摂ってはいけないと思われている方もおられるかもしれませんが、油や糖質を極端に制限して、たんぱく質が多くなると腎臓に負担がかかってしまいます。全く摂らないのではなく、1日の食事の中でバランスを考えて食べることが大切です。
院長がマラソンに参加するために一昨日泊まられた旅館で、あわび茸を食べられたというお話をききました。あまり馴染みのない食材だったので、「貝の仲間ですか?」と言われていた方もおられましたが、あわびに似た食感のきのこだそうです。どんな味なのか、いつか食べてみたいなと思いました。
後片付けをし集合写真を撮って、次回10月にまたお会いすることを約束して、13時前に解散しました。

献立 6.53単位(522kcal)
大根飯 大根、米、だし汁、酒、みりん、食塩、小松菜
天ぷら えび、さつまいも、かぼちゃ、れんこん、しいたけ、しそ、ししとう、天ぷら粉、油、大根おろし、おろししょうが、めんつゆ
きゅうりの酢の物 きゅうり、にんじん、わかめ、酢、パルスイート、濃口醤油
すまし汁 しめじ、しいたけ、みつば、だし汁、薄口醤油
果物 キウイフルーツ、ぶどう、チェリー缶