
当院の星川臨床検査技師が令和7年2月にカナダのオーロラ鑑賞ツアーに行った報告をしてもらいました。
~一期一会の旅 カナダ オーロラ編~
星川臨床検査技師
オーロラを求めてカナダ イエローナイフへ行ってきました。旅程としては飛行機を3回乗り継ぎ、成田→バンクーバー→エドモントン→イエローナイフとなります。それぞれ9時間、1.5時間、2時間と長いのでプレミアムエコノミーシートを選択。優先搭乗で座席も広く、食事も予め選択でき、飲み物もアルコール含め全てOKと快適でした。睡眠もとれ、元気をキープできました。
今回4泊6日のツアーで同じホテルにステイし、毎日夜は9時から午前2時までオーロラウォッチングに専用施設「オーロラヴィレッジ」にご案内いただけるツアー内容でした。これでオーロラが見えなかったら、夜な夜なカナダの森に行ってきました、ってことになるのかな、と一抹の不安も覚えました。昼間はフリーで、1日は市内観光もあり、イエローナイフの町の歴史や文化が知れてよかったと思います。現地のスーパーにも足を運び、地元の雰囲気を味わえました。レストランではバッファローステーキやイワナのグリルなど、カナダの味も楽しめました。
お待たせしました、いよいよ本題です。オーロラ見えました!それも4日間の内3日も!そのうちの1日は現地ガイドさんも「ここ1~2ヶ月で一番の当たり日」とのことで、私たちも大満足でした。月の冴え渡った夜空に、少し薄い雲のようなものが動いて現れ、グリーンに変化、どんどん動いて大きくなったりカーテン状に広がったり、縦や横に筋のように現れたり、まさに変幻自在です。「オーロラってはい、これです」って感じでそのままドーンとあるのかと思ったら、違いました。とてもドラマチックで繊細で儚く、とにかく大空を雄大に駆け巡っている生き物のように感じました。一生に一見の価値ありです。
ただ、と-っても寒いです。日中の市街地でマイナス24℃とか27℃、オーロラヴィレッジでは夜中マイナス32℃までいきました。眼鏡も凍るのでかけていられません。裸眼で夜中雪上を歩き回るという、まさに命懸けのアドベンチャーでした。ヴィレッジ内は広く、オーロラウォッチングの為に照明を落としているので、月明りの中、坂道を1人で転げ落ちてそのままだと凍死?凍傷は確実です。実際にカメラの三脚ごと転がって雪まみれで帰ってきた方もおられました。普段はティーピーと呼ばれる原住民の移動式テントの中で薪の暖炉があり、暖かい飲み物が準備されています。オーロラが出てる時は外で写真を撮ったり、アイスショーでタオル回しやバナナで釘打ち体験、カップ麵が空中で箸と一緒に凍ってたりと楽しい体験もありました。オーロラは夏~秋でも出現しますが、やはり冬が鑑賞にベストな時期です。雲のない空気が澄んだ寒―い夜中がお勧めです。ツアーメンバーのどなたかがおっしゃっていました「オーロラは修行だよね」って。実際4日間で1度も見えなかったツアーもあるようです。眼鏡問題はスキー用ゴーグルを準備するとか、コンタクトに変えるとか準備してないと危険ですので、ご注意下さい。
まとめです:オーロラは運と修行、そして儚さ。人生もまたしかり。是非体力のあるうちにオーロラを見に挑戦してはいかがでしょうか?