
令和7年3月14日(金)の調理実習は「豚肉とキャベツのカレーマヨ炒め」を作りました。参加者は5名でした。
10時過ぎに参加者の方が集まり、調理実習が始まりました。
松村栄養士から「今日はホワイトデーですね。みなさん、普段チョコレートは食べられますか?」と質問があり、よく食べるという方が多いようでした。チョコレートの原料であるカカオ豆には、カカオポリフェノールが多く含まれています。体内の酸化を抑制する働きがあるので、肌老化の防止や動脈硬化の予防にも効果があるそうです。しかし、チョコレートにはその他にも砂糖や粉乳などが多く含まれ、これらが少ない高カカオチョコレートは、糖質の代わりに脂質やカロリーが高い傾向にあります。そのため、同じ原料から作られるピュアココアを摂ることをお勧めしますとのことでした。「ホワイトチョコレートの方が好きで、少しで満足できるのでよく食べるのですがどうですか」という質問がありました。ホワイトチョコレートは、カカオ豆から取れる油脂のココアバターに、砂糖や粉乳を混ぜて作られるそうです。カカオバターにはカカオポリフェノールが含まれておらず、ミルクチョコやビターチョコよりも少しカロリーが高いということでした。食べる時には板チョコではなく個包装のものにするなどの工夫をして、少しずつ楽しんでほしいそうです。
その後、献立説明がありそれぞれ担当を決めて10時25分から調理が始まりました。
”白飯”は、米を洗って分量の水と一緒に炊飯器で炊きます。
”豚肉とキャベツのカレーマヨ炒め”は、キャベツはざく切り、パプリカは1cm幅の細切り、豚肉はひと口大に切ります。フライパンにマヨネーズを半量入れて熱し、豚肉を加えて肉の色が変わるまで中火で2~3分炒めます。そこにキャベツを加えてサッと油を回すように炒め、残りのマヨネーズと調味料を加えて全体に絡めたら皿に盛り付けます。別のフライパンで彩り良く炒めたパプリカを、上に飾って完成です。
”キャロットオレンジラペ”は、まずにんじんをピーラーでリボン状にむき、鍋でさっと湯掻きます。次に、オレンジを1/6のくし切りにし、白い皮をなるべく取り除いて小さめに切ります。皮に実が残っていれば絞って、オレンジ果汁も取り分けておきます。ボウルに調味料とオレンジ果汁を加えて混ぜ合わせ、粗熱を取ったにんじんとオレンジの実を入れて混ぜ合わせます。冷蔵庫で味を馴染ませたら、器に盛り付けます。
”しいたけのパン粉焼き”は、まずオーブンを190℃に予熱しておきます。しいたけは軸を落とし、パセリはみじん切りにします。ボウルに刻んだパセリとオリーブオイル、パン粉、粉チーズを入れて混ぜておきます。味が足りなければ塩を少しずつ入れて調節します。しいたけを天板に並べて片栗粉を振ったら、かさに調味したパン粉をのせてオーブンで10分程焼きます。
”ふわたまスープ”は、玉ねぎは薄くスライスし、にんじんはラペで残ったものを使って千切りにします。かいわれ大根は根元を落として半分に切ります。鍋に水、コンソメ、玉ねぎ、にんじんを加え、野菜に火が通るまで中火で加熱します。卵をよく溶き、少しずつ回し入れます。器に盛ってかいわれ大根を飾ったら完成です。
”生チョコ風寒天”は、鍋にパルスイート、コーンスターチ、ココアパウダーを入れて、初めに少量の牛乳を加えて混ぜペースト状にしてから、残りの牛乳も混ぜ合わせます。中火にかけて混ぜながら、沸騰直前まで加熱します。別の鍋に水と粉寒天を入れて火にかけ、沸騰してから2分間煮溶かします。最初の鍋に寒天液を加え、耐熱ゴムベラで絶えず混ぜながら、とろみが付くまで再度加熱します。ラップを敷いたバットに流し入れ、粗熱が取れたら表面にもラップをして冷蔵庫で冷やし固めます。バットから取り出し、好みの大きさにカットして、仕上げにココアパウダーをまぶします。今回は、ホイップクリームとさくらんぼの花を飾りました。
11時45分に出来上がり食べ始めました。
食事をしながら、「デザート、なめらかで寒天っぽくなくて美味しいね」「なんでこの食感になるんですか」というお声もいただきました。このレシピには、コーンスターチを使っています。とうもろこしから作られるでんぷんで、片栗粉と違って冷めても粘度が失われないため、なめらかさが残ります。冷たい状態で食べるスイーツに使うのがおすすめです。
今日は参加者の方がお花をたくさん持って来てくださいました。さくらんぼの花やスイセン、ふきのとうなど、部屋の中が一気に春の雰囲気になりました。上関の河津桜を見に行かれたという方もおられ、平日なのに人で混み合うほど、桜が見頃を迎えていたそうです。
後片付けをし集合写真を撮って、次回5月にまたお会いすることを約束して、13時頃に解散しました。