
令和7年3月28日(金)の調理実習は「豚肉とキャベツのカレーマヨ炒め」を作りました。参加者は3名でした。
10時前に参加者の方が集まり、調理実習が始まりました。
初めに、松村栄養士からチョコレートに関して話がありました。チョコレートの原料であるカカオ豆には、カカオポリフェノールが多く含まれています。体内の酸化を抑制する働きがあるので、肌老化の防止や動脈硬化の予防にも効果があるそうです。しかし、チョコレートにはその他にも砂糖や粉乳などが多く含まれ、これらが少ない高カカオチョコレートは、糖質の代わりに脂質やカロリーが高い傾向にあります。そのため、同じ原料から作られるピュアココアを摂ることをお勧めしますとのことでした。
今回の生チョコ風寒天には、ココアパウダーとコーンスターチが使われています。コーンスターチはとうもろこしから作られるでんぷんで、片栗粉と違って冷めても粘度が失われないため、冷たい状態で食べるスイーツに使うことが多いそうです。ココアパウダーでチョコレートのような味にし、コーンスターチで食感をなめらかにすることで、生チョコ風になるということでした。
その後、献立説明がありそれぞれ担当を決めて10時半から調理が始まりました。
”白飯”は、米を洗って分量の水と一緒に炊飯器で炊きます。
”豚肉とキャベツのカレーマヨ炒め”は、キャベツはざく切り、パプリカは1cm幅の細切り、豚肉はひと口大に切ります。今回は豚肉に下味をつけて、オーブンで焼いてみることにしました。フライパンにマヨネーズを入れて熱し、キャベツを加えてサッと油を回すように炒めたら、調味料を加えて全体に絡め、皿に盛り付けます。別のフライパンで彩り良く炒めたパプリカを、上に飾って完成です。
”キャロットオレンジラペ”は、まずにんじんをピーラーでリボン状にむき、鍋でさっと湯掻きます。次に、オレンジを1/6のくし切りにし、白い皮をなるべく取り除いて小さめに切ります。皮に実が残っていれば絞って、オレンジ果汁も取り分けておきます。ボウルに調味料とオレンジ果汁を加えて混ぜ合わせ、粗熱を取ったにんじんとオレンジの実を入れて混ぜ合わせます。冷蔵庫で味を馴染ませたら、器に盛り付けます。
”しいたけのパン粉焼き”は、まずオーブンを190℃に予熱しておきます。しいたけは軸を落とし、パセリはみじん切りにします。ボウルに刻んだパセリとオリーブオイル、パン粉、粉チーズを入れて混ぜておきます。味が足りなければ塩を少しずつ入れて調節します。しいたけを天板に並べて片栗粉を振ったら、かさに調味したパン粉をのせてオーブンで10分程焼きます。パン粉に程よく焦げ目が付くまで、様子を見ながら追加で加熱しました。
”ふわたまスープ”は、玉ねぎは薄くスライスし、にんじんはラペで残ったものを使って千切りにします。かいわれ大根は根元を落として半分に切ります。鍋に水、コンソメ、玉ねぎ、にんじんを加え、野菜に火が通るまで中火で加熱します。卵をよく溶き、少しずつ回し入れます。器に盛ってかいわれ大根を飾ったら完成です。
”生チョコ風寒天”は、鍋にパルスイート、コーンスターチ、ココアパウダーを入れて、初めに少量の牛乳を加えて混ぜペースト状にしてから、残りの牛乳も混ぜ合わせます。中火にかけて混ぜながら、沸騰直前まで加熱します。別の鍋に水と粉寒天を入れて火にかけ、沸騰してから2分間煮溶かします。最初の鍋に寒天液を加え、耐熱ゴムベラで絶えず混ぜながら、とろみが付くまで再度加熱します。ラップを敷いたバットに流し入れ、粗熱が取れたら表面にもラップをして冷蔵庫で冷やし固めます。バットから取り出し、好みの大きさにカットして、仕上げにココアパウダーをまぶします。今回は、ホイップクリームとアラザンを飾りました。
12時前に出来上がり食べ始めました。
人数が少なめでしたが、みなさんのおかげで調理はスムーズに進めることができました。マヨネーズで炒め物をするのは初めてという方が多く、みなさんでフライパンを囲んで調理の様子を見られていました。また、「キャロットオレンジラぺはみかん缶でも作れますか」と質問があり、「このレシピは柑橘系の果物であれば何でも合うと思いますが、その果物の味によって酢と甘味料で味を調節してくださいね」と松村栄養士が話していました。時間に余裕があったので盛り付けも工夫を凝らし、目でも楽しめる仕上がりになりました。
今日は、これから運動に行かれる方のお話や、飼っている猫のお話など、食事中の会話に花が咲きました。1日のやることは大体決まっていると話してくださった方は、楽しみながらも規則正しい生活リズムができていて、みなさん感心されていました。
後片付けをし集合写真を撮って、次回5月にまたお会いすることを約束して、13時頃に解散しました。