
令和7年7月14日(月)の調理実習は、初回シリーズの2回目で、「カロリー控えめ天ぷら」を作りました。参加者は6名でした。
10時10分に参加者の方が集まり、調理実習が始まりました。
今回初参加の方がいらっしゃったので、まず初めに自己紹介をしてから、献立について木村栄養士の話がありました。このカロリー控えめ天ぷらは、2008年に東大病院の栄養士さんが糖尿病学会で発表されたもので、天ぷらだけで約350Kcalとなっているものです。具材の切り方や衣を薄くするなどの工夫が施されているそうで、普通の天ぷらは700Kcal〜800Kcalあるところを、半分に抑えてあります。きちんと計量して作ることがポイントです。 また、衣は小麦粉と卵で作るよりも市販の天ぷら粉を使う方が、サラサラの薄衣でカラッと揚げることができるそうです。天ぷらの具材は、自分の分を計量しながら全員で切っていただくことにし、その他の担当を決めて、10時40分から調理を開始しました。
”大根飯”は、精白米を洗ってザルにあげておきます。大根は1cm角に切り、だし汁と調味料で軟らかくなるまで煮て、大根と煮汁を分けておきます。炊飯器に大根と煮汁、分量の水を加えて炊きます。炊き上がったご飯にいつもはゆでて刻んだ大根葉を入れるのですが、今回は大根葉がなかったので小松菜を使いました。計量しながら器に盛ります。
”天ぷら”は、まず計量しながら具材を切っていきます。見本を見ながら行い、みなさんほとんど分量通りの重さに切り分けられていたので、量りにのせた時は歓声があがっていました。普段の生活でも計量することを意識して調理されているとコツがつかめてくるので、ぜひご自宅でもやってみて下さい。具材を切り終わったらいよいよ揚げていきます。長時間の揚げ物は大変だったと思いますが、とてもきれいに揚がっていて美味しそうでした。
”きゅうりの酢の物”は、わかめを水で戻し、きゅうりは斜め薄切りにして薄塩をしておきます。人参はせん切りにしてゆでておきます。水気を切って、調味料と和えて器に盛ります。
”すまし汁”は、しめじを小房に分け、花麩を水で戻しておきます。だし汁にしめじを加えて煮立ったら花麩も加え、調味料で味を調えたら器に注いで三つ葉を盛り付けます。
”果物”は、スイカにしました。食べやすい大きさに切って皿に盛り付け、青紅葉を添えます。
12時に出来上がり食べ始めました。
今日は細かな計量から始まって、揚げ時間も長かったため根気の要る作業が多かったと思いますが、みなさんの手際の良さのおかげで時間内に作り終えることが出来ました。「青しそがせんべいみたいにパリパリだね」「油っこくべちゃっとしていなくて美味しい」とおっしゃっていただきました。青しそは、裏面だけに打ち粉と衣を付けてその面から油に入れ、片面がパリパリになったら裏返してもう片面も揚げるのがコツだそうです。綺麗に揚げていただいたので、盛り付けの見た目も良い仕上がりになりました。
また「すまし汁が美味しかったのですがだし汁はどうやって取っているのですか」と質問をいただきました。ここでは、水に対して昆布1%、かつお節2%の重量で使用しています。鍋に水を計量し、はさみで切り込みをいれた昆布入れてから火を付け、沸騰直前に取り出します。かつお節を加えて沸騰したら、火を止めてザルで濾します。調理実習で使っているだし汁はほとんどこの方法で取ったものなので、参考にしてみて下さい。
後片付けをし集合写真を撮って、次回9月にまたお会いすることを約束して、13時頃に解散しました。