「富士山チャレンジ」　中倉　優

昨年富士山に挑戦された前川さん、渡辺さんの話を聞いて、私も挑戦することにしました。今年５月から本格的に特訓を開始。残念ながら皆さんと都合が合わなかったので、一人で関西発の富士登山富士宮コースのツアーに参加することにしました。

7月13日（金）の夕方仕事が終わり、新大阪まで行き、宿泊。

7月14日（土）

朝8:00ツアーバスで富士山五合目に向かいます。三連休初日という事もあり、高速道路は大渋滞で、五合目についたのは16時半。高山病対策で休憩をとり、その間に夕食のカレーを食べます。ガイドさんから注意事項等の話を聞いて18時半に出発。

時間もかなりおしていたようで、予想外の速さでガイドさんが登っていきます。辺りは段々と暗くなり、首からヘッドライトを下げてすすみます。何度か休憩をする度に、ガイドさんは深呼吸してくださーいと言ってくれます。21時過ぎて本日仮眠する元祖七合目の山口山荘(山小屋)に到着、朝食を受け取り、即刻寝る準備をして約2時間の仮眠です。山小屋内はびっしり寝袋が敷いてあり、寝返りできない状態です。長旅の疲れもあり、2時間しっかり眠ることができました。

7月15日（日）

0:15出発予定だった為、23時45分に起床し、準備します。これまでの山登りの特訓で、寒さに弱いとわかった私は、半袖、シャツ、薄いウインドブレーカー、ウルトラライトダウンを着て、手袋は二重にし、下はレインコートを履き、完全防備します。ツアー参加者の中には何名か高山病で、頂上を断念する人もいました。山小屋出発後すぐに、御来光をみる人の大渋滞です。七合目からは手を使って岩をよじ登りながら、ノロノロと進んでいきます。渋滞で止まっている間は、空を見上げてくださいと、ガイドさん。数日前新月だった為、沢山の星と、人生初の天の川がしっかり見えます。睡眠不足で体が思うように動かず、呼吸も苦しいのですが、満天の星空を眺めると、気が紛れ、元気が出ます。九合目からは、頂上で御来光をみる登山者の大行列が見えていたので、頂上での御来光は間に合わないだろうと何となく思っていました。しかし、九合五勺過ぎ、私たちツアー参加者は、ガイドつきのみO.K.という道を通り頂上を目指すことになりました(落石が多く危険な道だそうです)。辺りは段々と明るくなり、今まで暗く、見えなかった頂上に続く道のりがしっかり見えてきます。これまでの歩きにくい砂で、太ももの筋肉が悲鳴をあげています。御来光まであと数分という所で頂上に着きました。希望者は更に最高地点の剣ヶ峰で御来光をみることになりました。剣ヶ峰までは最後の難関である、馬ノ背と呼ばれる急坂を登らなければなりません。滑りやすく、足場を選びながら力を振り絞り登ります。午前4時半、登りきった所でちょうど御来光を拝むことができました。しばし写真タイムとなり、希望者はお鉢巡りを…という事でしたが、私は体力が限界で、下山に不安があったので、お断りし、一回300円のトイレに行ったり、朝御飯のあんパンを食べたりゆっくりして過ごしました。6時すぎて下山開始となりましたが、既に大渋滞。富士宮コースは登りと下りが同じコースで、登り優先が山登りのマナーであるため、下りも大渋滞です。転げるように下りていくため砂ぼこりがすごく、マスクを装着して下山。頑張らないとバスの出発時間に間に合わないと言われたので、同じ単独参加者女子といっしょに黙々と下山しました。滑りやすく、何度も尻もちをつき、お互いに声をかけながらやっとの思いで下山することができました。10:35に到着。全員が何とかバスに間に合い、ひと安心です。ガイドさんが言うには、今回のツアーは、めったにない、スーパーハードスケジュールな登山だったようです。

初の富士山登山は、天候に恵まれ、また前川さん・渡辺さんにいただいた魔法の薬のお陰か、高山病にもならず無事に登頂することができました。ゆっくり山小屋で宿泊できず、お鉢巡りができなかった為、来年も出来れば違う登山口から再チャレンジしたいなと思っています。

富士登山個人的な反省点

1,ザックが小さく(20リットル)山小屋で荷物の整理に苦労した。

2,下山時に日焼け止めを腕に塗り忘れ、腕時計型に日焼けした。

3,登りの早い段階でストックを使っていたら良かった(太ももの負荷が軽減できていたかもしれない。)

今回の日程

16:30 富士山五合目到着、準備、夕食

18:30 登山開始

21:00過ぎ 元祖七合目山小屋仮眠

0:15 登山開始

4:30 剣ヶ峰で御来光

6:00 下山開始

10:35 五合目バス乗り場到着

それでは、次のチャレンジャーの富士登山レポートを楽しみにしています。