ウェルネスクリニック

ウェルネスクリニック

内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
〒742-0021 山口県柳井市柳井1547-1
2020.11.27

第517回調理実習「精進料理」

令和2年11月27日(金)の調理実習は「精進料理」を作りました。参加者は7名でした。

10時に参加者の方が集まり、調理実習がはじまりました。献立説明の前に、木村栄養士から精進料理についての話がありました。肉、魚、卵が使えないので、だしを取るときもかつお節やいりこではなく、昆布や干し椎茸でだしを取ります。また野菜の中でもニンニク、ねぎ、ニラ、らっきょう、ノビルなどは刺激が強い野菜なので使うことができないそうです。次に、11月14日は何の日か?という問題を出しました。正解は世界糖尿病デーです。一人の方がご存知でした。その日は錦帯橋が青色にライトアップしたり、柳井では白壁の金魚ちょうちんが一部で青色になっていたみたいです。その後、今日の献立の説明があり、それぞれ担当をきめて、10時40分から調理に取り掛かりました。

“ささげごはん”は、蒸してあるあずきを使いました。洗ったもち米に分量の水と塩を加えて軽く混ぜ、あずきを入れて炊きます。今回は栗も少し一緒に入れて炊きました。
“うなぎかば焼きもどき”は、水切りした豆腐をすり鉢ですります。そこにすりおろした山芋と片栗粉、塩を加えて混ぜます。それを焼きのりの表面にぬりつけ、竹串でうなぎに見えるように整えて油で揚げます。たれを作りからめて、粉山椒を振ります。
“ごまとうふ”は、葛粉に水を加えて溶かし、練りごまを加えて火にかけます。20分ほど練り続け、生地が鍋底から離れるようになったら型に流し入れ、ラップをして冷まします。適当な大きさに切り、わさびを添えます。参加者の方が力いっぱい練ってくれました。

“酢の物”は、大根と人参を4センチ長さの幅広い薄い拍子切りにして、大根は塩を振り、人参はゆでておきます。水気をきり、調味して盛り付けます。
“さつまいもとみかん煮”は、さつまいもは皮ごと輪切り、みかんは皮をむいて輪切りにします。鍋にさつまいもと水、甘味料、塩を加え柔らかくなるまで煮ます。みかんを加え軽く煮て、そのまま冷まして味を含ませます。今回は、水でもどした干し椎茸をしょうゆと砂糖で煮たものを一緒に添えました。
“菊花豆腐の吸い物”は、豆腐を5ミリ幅の格子状に切り込みを入れてお椀に盛ります。だし汁にブナピーを入れて軽く煮て、しょうゆで味を整えます。豆腐の入ったお椀に注ぎ、松の実、クコの実、三つ葉を添えます。
“柿の豆乳寒”は、分量の水に粉寒天、甘味料を入れて煮溶かします。そこに豆乳を加えて、柿を入れておいた型に注ぎます。冷やして器に盛ります。

用事がある方がいらっしゃったので、先に集合写真を撮って12時10分から食べ始めました。
参加者の方が綺麗に大根を切られたので、酢の物がとてもおいしく、みなさんにも好評でした。
会話の中で柚子の話がありました。「桃栗3年柿8年、柚子の大馬鹿18年」という言葉があり、柚子はなかなか実らないみたいです。参加者の方が18年経っても柚子ができなくて、木を蹴ったら次の年から実るようになったというお話があり、みなさん大笑いでした。
今回うなぎが苦手な参加者がいらっしゃいましたが、この“うなぎかば焼きもどき”はおいしいと言って食べて、家でも作ってみたいと言ってくれました。

精進料理の食後に、木村栄養士が抹茶をたて、一緒にひがしやの”木枯らし”という和菓子をいただきました。赤とオレンジの色合いがとても綺麗で、秋が終わり、冬になっていくこの時期らしい和菓子でした。上品な甘さで、抹茶に合っていてとてもおいしかったです。その後にコーヒーもいただき、後片付けをし、また来年の2月にお会いすることを約束し、13時20分に解散しました。

献立 7.63単位(610kcal)
ささげごはん もち米、あずき、栗、塩
うなぎかば焼きもどき 木綿豆腐、山芋、焼きのり、片栗粉、しょうゆ、みりん、ラカント、ほうれん草、みょうが
ごまとうふ 葛粉、練りごま、塩、わさび
酢の物 大根、人参、パルスイート、酢、薄口しょうゆ、ごま、昆布だし
さつまいもとみかん煮 さつまいも、みかん、しいたけ、パルスイート
菊花豆腐の吸い物 絹ごし豆腐、ブナピー、昆布だし、薄口しょうゆ、松の実、クコの実、三つ葉
柿の豆乳寒 柿、粉末寒天、豆乳、パルスイート