ウェルネスクリニック

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内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
〒742-0021 山口県柳井市柳井1547-1
2010.01.12

四国八十八ヶ所走って遍路スタート(第1〜12札所)

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今年は月一回程度、マラソン大会に出る代わりに、四国八十八カ所を走って回ることにしました。今回は1月10日(日)と11日(月)の連休を利用して「走って遍路」をスタートしました。今回は第1札所の霊山寺から第12番札所の焼山寺まで礼拝し、時間の都合で第13番札所の大日寺の途中まで走りました。今回は初めての遍路なので、礼拝や遍路の道中を知ることで無理をせずに行くことにしました。

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昨年、この「八十八カ所を走って遍路」することを考えて、遍路に関する地図や解説書を読んで、必要なへんろ用品をそろえたりしていきました。 週末か連休を利用し、土曜日に現地に着いて、日曜日に走り夕方柳井に向けて帰ってくることにしました。ザックを背負って走るため、荷物の量と重さをなるべく少なくすることにしました。今回の天気予報では雨はなさそうなので、雨具や傘は少しでも軽くするために持っていかず、ただ冬なので、防寒用のフリースは持っていくことにしました。それでもザック、500mlの水のペットボトルを含めて4キロの重量になりました。金剛杖も走るにはじゃまになりそうですが、今回は「遍路ころがし」の坂道があり、持っていくことにしました。菅笠は雨の日か夏の暑いときには持っていくことにし、今回はTDJの帽子をかぶることにしました。

1月9日(土)午前中診療して、午後3時に柳井駅から徳島を目指して出発しました。JRを利用し、山陽本線、山陽新幹線で岡山まで行き、高松で乗り換え、徳島駅に午後8時20分に到着し、近くのホテルに宿泊しました。

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1月10日(日)は午前6時39分徳島駅発で一番札所に近い坂東駅まで行き、ここから「走り遍路スタート」にしました。 坂東駅に着いて、構内にある近隣地図を見て道順を確認しているとおばあさんが「はじめての遍路ですか?」と話しかけてきて、「ここから寺までは道の緑の線をたどって行くといいこと。山門の写真を撮る時には横にお寺の名前の載った石碑のあるので一緒に撮ると後でどこかわかりやすいこと。」などいろいろアドバイスをしてもらいました。坂東駅をバックに写真も撮ってもらい、午前7時10分スタートしました。たぶん歩き遍路の多くの人がこの駅に降りて1番札所をめざすので、構内でその人達のために毎日待っているのではと思いました。

本日の予定は午後5時まで納経所が空いおり、礼拝の時間もあり予定通りに行くかどうかはわかりませんが、比較的フラットなコースなので、11番札所の藤井寺 までを目標にしました。坂東駅〜(1)霊山寺(0.8キロ)〜(2)極楽寺(1.2キロ)〜(3)金泉寺(2.6キロ)〜(4)大日寺(5.0キロ)〜 (5)地蔵寺(2.0キロ)〜(6)安楽寺(5.3キロ)〜(7)十楽寺(1.2キロ)〜(8)熊谷寺(4.2キロ)〜(9)法輪寺(2.4キロ)〜 (10)切幡寺(3.8キロ)〜(11)藤井寺(9.3キロ)の道に迷わなければ総距離38キロ。

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ウオームアップも兼ねて歩き始め、10分もすると到着。山門前で礼拝用の準備をし、解説本にあったように、山門で一礼、手水場で手を清め、本堂、本師堂で納札、賽銭、読経、納経所で納経、山門で一礼の順になっていますが、要領がよくわからず、グループで礼拝している人達について回り、カスタネットのようなものをならしながらの読経に、どこを読んでいるのか経本をみながら「般若心経」などを読んでいきました。納経所で納経帳に朱印と墨書をいただくのはマラソン大会の完走証をもらうような達成感のある感じがしました。初めての札所で要領もわからず礼拝に40分くらい時間がかかりました。2番目札所は1.4キロ先の極楽寺、10分ほどで到着。いつもの手順で礼拝、20分程度かかり、その後も大体20分程度は礼拝にかかることがわかりました。

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経本のなかに「般若心経」があり、意味はわかりませんが、八十八カ所を回っている間には暗記できたらその時に意味も調べてみることにして、まずは経本を見ながら声に出していくことにしました。おなじ言葉が何度か出てきて、「般若波羅蜜多(はんにゃはらみた)」が耳に残り、走りながらのリズムにあっていて唱えながら走っていると、ハラミ、焼き肉?、ハラミ(横隔膜)がいっぱい(多)?と思うようになり、12時を過ぎると腹も減って来て、「ハラミタが腹減った」になり、「焼き肉食べたい」と雑念だらけの走りになってしまいました。

 

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 途中にはいろんな道しるべがあり、交差点では周りを良く見るようにすると印があり、道を間違えないようになっていました。中には英語で書かれた物もあり、外人も回るようなこともあるのかと思いました。今回は二日連続の長距離の走りになるので、マメ防止に五本指ソックスを履いて走りました。5番札所あたりから右足の第4指の付け根が走ると痛くなり始めました。まだ10キロ程度しか走っていないのに、今日、明日とこのままでは困ったなと思いながら、礼拝中歩いているときは痛みが無くなり忘れてしまい、また次の札所を目指して走り出すと痛みが出てくるのを繰り返していました。8番札所の熊谷寺では本堂が階段を上ったところにあり、指の痛みが出たため礼拝の後ベンチに座って靴を脱いで、足の指がどうなっているのかを見ると、右足の第4と第5指がソックスの第5指に一緒に入っており、4番目は空になっていてそのための痛みとわかりソクッスを履き替えてからは痛みはなくなりました。早く見ていれば よかったと後悔。

10番札所の切幡寺は本堂まで333段の急な石段があり、30キロ近く走った後にはこたえました。本堂に着いたのが午後4時10分になり、 11番札所は9.3キロ先で午後5時までに着くのは無理なので、今日は11番札所の手前3.1キロの所にある予約していたホテルまで走ることにしました。午後5時頃には日没になり段々暗くなり、今回はまだ町中なので、暗いと入っても所々に家の明かりの中を吉野川の川岸を走っていきました。今後はライトの準備も必要のようです。午後6時半にホテルに到着。初めての遍路は「疲れた」が第一印象でした。今日は43000歩、37キロ。午後9時には就寝しました。

11日(日)は午前7時前にホテルを出て、11番札所藤井寺を目指しました。 昨日が予定より短くなったこと、今日は「遍路ころがし」といわれる坂の多い難所の標高700mにある12番札所の焼山寺をめざすこと、午後5時くらいには柳井に向けて帰るため電車に乗ることを考慮して13番札所の大日寺か、時間次第の予定としました。ホテル〜(11)藤井寺(3.1キロ)〜(12)焼山寺(12.9キロ)〜(13)大日寺(20.8キロ)の総距離36.8キロ。

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順調に藤井寺に到着、午前7時40分ここから「遍路ころがし」の難所の始まり、案内の看板には徒歩で12.9キロが6時間とあり、 平坦な所や下りは走ることにして、午前中に着くことを目標にしました。上りが続き、ほとんど登山と同じで歩き、持って来た金剛杖が役立ちました。昨日から歩き遍路の人と道中で会ったのは数人で、シーズンオフで団体や車の人も多くなく、この難所では夫婦が一組と一人の人が数名と出会う程度でした。上りが続くと段々暑くなり、耳のウオマーやアームウオマーを取っていきました。寒い時の方が難所をこえるのはいいようです。何とか午前11時40分には焼山寺に到着することができました。ここで持って来たパンと自動販売機の熱い缶ココアで昼食。

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12時20分に次の20.8キロ先の13番札所の大日寺を目指してスタート、後は下るばかりだから、ふつうゆっくり走ってもハーフなら3時間程度楽々午後4時頃には着くだろうと余裕を持って坂を下っていくと、走るどころではない急な下り坂。3.4キロ地点の鍋岩(なべいわ)というトイレ、駐車場、休憩所、みやげ物屋のある所に午後1時に到着。トイレに入った時にいた男性が「お茶でも飲んでいきませんか」とさそわれトイレの向かいある「すだち館」という店に連れて行ってもらいました。そこをご夫婦で経営され、すだちを栽培して加工や販売したり、遍路の人への宿泊もしているとのことでした。ぜんざいを食べませんかとすすめられ、いろんな話をしながらいただきました。お接待のお礼に納め札を渡して、記念写真を撮って午後1時半に出発。

下りばかりと思っていたらまた上りがはじまり、車道から遍路道への入り口を見落として、行き止まりとなりせっかく上って来たのをもどって遍路道には入り、また上りがつづき、昨日の走りと「遍路ころがし」の上りがだんだんと足にこたえてきて、峠を越えたせっかくの下りもゆっくりとしたペースとなり、午後5時までには次の札所には付けそうになくなってしまいました。今回は午後4時20分、残り7.5キロの地点までとして、最寄りの駅までタクシーでいき、柳井に帰ることにしました。本日は42000歩、30キロ。二日で67キロの「走って遍路」となりました。

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午後5時発の電車で乗り継いで柳井駅には午後10時に戻ってきました。帰る途中でこの遍路のHP原稿を考える予定にしていましたが、疲れて何もする気になれず、うとうとするだけでした。今回の「走って遍路」初回は終わりました。今回の経験を生かして、次の準備を進めていく予定です。