ウェルネスクリニック

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内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
〒742-0021 山口県柳井市柳井1547-1
2010.08.19

中国四川省の大姑娘山へ登ってきました (前川 真知子)

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当院の臨床検査技師の前川さんが中国,四川省の山(大姑娘山;標高5025m)の登山に7月11日から22日まで行ってきました。その旅行記を報告します。

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7月11日(日)、福岡空港から飛行機で1時間半上海空港に着き、乗り換えて空路3時間で四川省の成都(人口1200万人)に着きました。登山の前に高度順応を兼ねて九賽溝と黄龍の観光も楽しみました。成都から飛行機で40分、九賽溝空港は標高3500mです。湖に映る山や木々、底まで澄みきった水の色、雄大な景色に心が洗われるようでした。世界自然遺産に登録されており多くの人が訪れています。

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黄龍にも行きました。途中4000mの峠を越えて行きます。ヤクが放牧されておりバスの前を悠々と横切り、崖下に降りて行きました。 黄龍の景色も見応えがあります。山の斜面の棚田状の池を満たす水は青く、草地には赤いケシやアツモリソウ、シオガマなどたくさんの高山植物が咲いていました。写真を撮りながらゆっくり登りますが、少し頭が痛むのは標高が高く酸素が薄いため高山病の症状かもしれません。常に意識して深呼吸(腹式)をするように注意をうけました。

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成都へ戻り車に分乗して登山口へ移動。途中、雅安 ・パンダ保護区に寄り見学しました。パンダは白いと思っていましたが自然の中で生活しているパンダは茶色でした。スタッフが食事の合図をするとぞろぞろと10匹ほどの子パンダが集まってきました。タケノコの皮をむいてそこらじゅう散らかして夢中で食べています。そのすきに観光客がパンダと一緒に写真を撮っていました。親パンダは固い竹を上手にむいて食べます。可愛くていつまで見ていても飽きることがありません。

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登山基地の日隆までは先の四川大地震で壊れた道路あり、土砂に埋もれた民家もあり、復旧工事で忙しそうでした。車窓から見える山の斜面には高山植物がたくさん咲いています。翌日からの山登りが楽しみです。(写真家右;左から四姑娘山、三姑娘山、二姑娘山、大姑娘山)

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いよいよ登山です。四姑娘山郡は四つの山がきれいに並ぶ中国のアルプスとも言われるところで、ブルーポピーが見られるところとしても有名です。今回登るのはその中では一番低い大姑娘山、それでも5025mです。登山口は標高3300m。大きい荷物は馬に預け、身の回りの物はポーターさんに持ってもらい空身で歩きます。尾根上の道は白や黄色の壮大なお花畑です。放牧のヤクもたくさんいます。6時間ほどでベースキャンプへ着きました。標高は3800m。大きなテントは食堂、小さなテントは2名で使います。全部で30張りもあったでしょうか。ご飯、スープ、野菜と少しの肉の食事ですが美味しく頂き、テントでぐっすり眠ることができました。

 

登山2日目はゆっくり登って3時間半でC1キャンプに着きました。4500mです。ブルーポピーもありました。少し頭痛があり。ゆっくりと過ごして高度になれます。ポーターの3人の女の子達(15?25歳)は元気です。歌を歌ったりおしゃべりをしたり、さすが高地で生まれ育っただけのことはあります。

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3日目は4時起きで頂上アタック。お弁当のサンドイッチと水をもらって出発。ヘッドランプの灯りの中ゆっくり歩きます。高度を上げ夜明けを迎えました。振り返ると雲海の中に遠くの山が頭を出しているのが見え、嬉しくなってきます。尾根を登って行くと山が姿を現し疲れが吹っ飛びました。四姑娘山、三姑娘山、二姑娘山が並んで見えます。圧巻は白い雪の衣をまとった四姑娘山です。雲海の彼方にはたくさんの山々が頭を出しています。頂上で写真を撮りあって全員登頂を喜び合いました。多くの人にお世話になり、お天気にも味方され自分の足で5025mの頂上に立てたことの幸せを味わいました。