ウェルネスクリニック

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内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
〒742-0021 山口県柳井市柳井1547-1
2010.10.10

四国八十八ヶ所走って遍路;第12弾(第40札所)

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10月10日(日)と11日(月)に「走って遍路」の第12弾を、前回の宿毛駅(39番札所の延光寺から7キロ地点)からスタートし、愛媛県に入り、40番札所の観自在寺、さらに41番札所龍光寺の手前1.5キロまで行きました。

10月9日(土)いつものように午前中診療し、柳井駅を午後1時に出発し徳山から新幹線で、岡山で乗り継いで特急南風17号で終点の宿毛駅には午後9時過ぎに到着。8時間かかり、これまでで最長の鉄道の移動となりました。移動の車中は読書タイムでたまったパンフレットや雑誌を読んで過ごし、読み終われば捨てて荷物を軽くしていきました。今回、宇和島まで行けば、柳井港からフェリーがあるので、松山からJRが使えて移動の時間も短縮されます。

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前回、宿毛駅まで走って遍路をしており、駅近くのホテルに宿泊。途中のコンビニで明日の朝食を買い、ホテルから遍路スタートになります。大浴場があるので、ゆっくりと湯船に浸かることが出来、移動の疲れもとれリラックスすることができました。午後11時過ぎに就寝。

10月10日(日)、午前5時起床。昨日の天気は雨でしたが、今日は曇りから晴れの予報。念のために雨具は持ってきました。部屋で食事をして、午前6時にスタート。今日は標高300mと470mの二つの峠越えがあり、時間のゆとりを持たせて、予定の宿泊を46キロ先の津島町にある旅館を予約していました。ウオームアップを兼ねて歩きはじめ、少しずつ上り坂となり、下に宿毛市内を見下ろしながら、高知県と愛媛県の県境にある松尾峠を目指して登り、午前7時15分に峠に到着。愛媛県に入り、下り坂となり、運動会をしている小学校もあり、運動場に人が集まっていました。川沿いの道を通り、ホテルから22キロ地点の40番札所の観自在寺に午前9時45分に到着しました。

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礼拝をして、次の札所は50キロ先の41番札所の龍光寺、宿泊する旅館は25キロ先にあり、切りのいいところまで行くことにしてスタートしました。ゆるやかな上り坂を越えると、海が見えてきて、遠くには九州も望むことができました。港に着くと、今度は二つ目の柏坂峠を越える、標高470mの山道となり、上り坂が続きます。9月までは日中は暑かったですが、吹く風も冷たく、日差しも秋晴れで柔らかくなり、暑さによる体力の消耗は少なく、風の音を聞きながら上っていきました。秋で連休と言うこともあり、歩き遍路の人を多く見かけました。逆打ちで回っている女性1名とすれ違い、夫婦で3組、一人で歩いている人3名と出会いました。山の中の一軒家に高齢の女性が家の前で掃除をしており、「こんなところで不便ではないですか」とたずねると、「兄と一緒に住んでおり、寂しくはなく、ラジオが楽しみ」と答えられました。峠を越えて集落のあるところに出てきて、本日宿泊予定の三好旅館に午後4時に到着。いつもは午後5時頃まで行きますが、明日のスタートにも切りがいいので本日はここまでとしました。万歩計は忘れてきたので、本日の遍路は46キロでした。入浴して、洗濯して、午後6時から夕食。宿泊客は7名。みな遍路をしている人たちで、いっしょに座敷のテーブルを囲んでの食事となりました。夫婦が二組と一人で遍路が3名でした。途中で抜いた方もいらっしゃいました。同じ遍路と言うことで、年齢も違う知らない人どうしが、いろんな社会的な地位やしがらみとは関係なく、あすこの旅館は良かったとか、どうだったとか、今日のコースのこと、これまでの遍路での出来事など、話に弾みました。食事も伊勢エビがあったり、地元のフカの料理など豪華で、楽しむことができました。部屋は4畳半の畳敷で、布団とテレビがあるだけでしたが、風呂も広くゆっくりすることができ、疲れて午後8時半には就寝しました。

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10月11日(月)は午前5時半に起床、旅館の周りを散歩し、午前6時半からまたみんながいっしょに朝食。今日の予定を話しながら食事をし、各々が準備をして今日のスタート。旅館の方もいろいろ今日のコースに着いてアドバイスしていただき、リポビタンDの接待もありました。今日は宇和島駅午後0時55分発の特急に乗り、松山まで行き、そこからはフェリーで柳井港まで行く予定で、時間の許す限り行けるところまで行くことにしました。午前7時半に旅館をスタートしました。途中、一緒にとまった人たちに追いつき、挨拶をして写真を撮って先に進みました。途中また峠越えがあり、昨日の峠に比べれば楽に越えられました。宇和島市内に入り、地図を見ながら歩いていると、声をかけてきて教えてもらったりと、どちらがいいと言うのではなく、高知と愛媛の県民性の違いのようなものを感じました。これは大学生になって広島から山口に移ってきた時にも感じた同じような感覚がありました。宇和島駅前に午前10時頃に着き、41番札所まであと10キロちょっと。まだ時間があるので、行けるところまで行くことにしました。駅から2キロくらい行くと上りが5キロくらい延々と続き、41番札所手前1.5キロ地点の予土線の務田駅に午前11時半に到着。時刻表を見ると11時55分に宇和島行きの電車があり、今回はここまでで「走って遍路第12弾」を終わりとしました。本日は24キロ。2日間で70キロでした。

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電車で宇和島駅まで戻り、昼食は、宇和島駅前の喫茶店”モア”で働いている男性が駅前を歩いている時に、いっしょに500mくらい歩いて道を教えていただいたので、そこで食べることにしました。教えていただいた方は店に入った時にはいらっしゃいませんでしたが、食事はカレー、牛丼、ピラフならできるとのことで、運動のあとはタンパク質摂取として牛丼を頼みました。水とペーパーナプキンで巻いたスプーンが出てきて、牛丼を頼んだのにおかしいなと思っていたら、カレーかシチュウー用のような深めの皿に入った牛丼が運ばれてきました。カレーのようにして牛丼を食べました。それが宇和島式なのかその店の特徴なのかは今度聞いてみようと思います。食べ終わると店の人がたぶん接待でリンゴを二切れいただき、食べると今度はバナナを半本出してもらいました。食べると今度は「遍路は果物や野菜が不足がちになるので」と言って、みかんを2個もいただきました。 

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宇和島からアンパンマンの列車に乗り松山まで行き、フェリーで午後5時40分に柳井港に戻ってきました。写真は到着直前の夕日、大島と大島大橋です。フェリーは横になって休めるので、疲れもとれやすく、今後はフェリーでの往復になるので、移動のための時間と疲れも少なくなるのではと期待しています。