ウェルネスクリニック

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内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
〒742-0021 山口県柳井市柳井1547-1
2012.05.05

「走って熊野古道を通って高野山に行く」第1弾


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今回「走って熊野古道を通って高野山に行く」第1弾として、平成24年5月2日(水)〜6日(土)にかけて、紀伊田辺駅から熊野古道を通って熊野本宮大社まで行き、さらに十津川温泉まで行きました。

昨年(H23年)8月で四国八十八ヶ所を走って遍路を結願(けちがん)しました。9月、10月の連休で走って熊野古道を通って高野山に行く予定でしたが、9月の台風の影響で紀伊半島は大きな被害を受けて中止としていました。今回、熊野古道も迂回路が出来て通行可能となり、5月の連休を利用して行くことにしました。

熊野古道は京都から熊野三山を結ぶ参拝の道で、幾つかのルートがあり、今回は紀伊田辺駅から熊野本宮大社を結ぶ中辺路(なかへち;62.7キロ)と熊野本宮大社と高野山を結ぶ小辺路(こへち、67.2キロ)を通ってのルートで行くことにしました。天気予報は大雨が西日本から始まり、東日本に移動、なんとか大雨は通り過ぎるものの、曇りから雨の予報もあり、雨具と傘は荷物になりますが、持って行くことにしました。

5月2日(水)

午前中診療をして、午後から産業医としての仕事を済ませ、予定より1時間遅れの午後4時11分柳井駅発の電車に乗り、在来線、新幹線と乗り継ぎ、新大阪で特急に乗り換え紀伊田辺駅に午後9時21分到着。歩いて5分の所にあるホテルにチェックイン。明日の朝食を買いに出て、午後11時には就寝。

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5月3日(木)

午前5時起床、朝ご飯を食べ、出発の準備。天候は曇り、テレビの天気予報は降水確率が10%程度。午前6時前には出発予定でしたが、テレビで天気予報を見ていると遅れてしまい、午後6時15分ホテルを出て、ウオーミングアップを兼ねて歩いて紀伊田辺駅をめざしました。午前6時20分、紀伊田辺駅をスタートとして、出発しました。

本日は紀伊田辺駅から近露にある旅館まで41.1キロの予定。地図を見ると前半(滝尻王子まで)の24.1キロは市街地や川沿いの道路、後半(近露まで)の16.7キロは山道に入って峠越えのコースとなっていました。前半は時速6キロ、後半を時速4キロで進み、8時間程度かかり、午後5時頃旅館につけばまずまずと考えてスタートしました。


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前半は地図を見ながら、道路に矢印の標識があり、それにそって進んで行きました。途中には「〜王子(おうじ)」と名前のついた神社の石碑や小さな社があり、由来が書いてありました。途中、地図には道が荒れており車道を通るコースが勧めてありそちらにいくと今回の雨のせいか車道が陥没して通行止めとなっており、戻って本来の雑草が生えてわかりにくくなっている道を通っていきました。その後も標識を見落として曲がる所を1キロくらい行きすぎてしまい、近くの人に場所を尋ねてまた戻ってと思った以上に時間がかかってしまいました。富田川沿いの国道311号線が昨年の台風の影響で崩れ工事中で仮設の道路を通って、午前12時前に滝尻王子に着きました。熊野古道館という資料館があり中を見てから後半の山道を登り始めました。

石畳や階段の登り坂と新緑の木々の森の中を進んで行きました。午後2時、途中の集落にトイレ、売店があり、そこには草餅を売っており、それを買って持参したあんぱんと一緒に昼ご飯を兼ねて休憩としました。結局午後5時半に旅館に到着しました。近くにある温泉に入り、久しぶりの長距離で疲れた足や腰を癒すことが出来ました。夕食をとり、疲れも出て、部屋にテレビもなく、午後8時半には就寝しました。今日は43キロ、50221歩でした。

5月4日(金)  

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午前5時起床、午前6時前から朝食、老夫婦2人で経営されている旅館のご主人が今日のコースのポイントを説明され、昼食用のオムスビも作っていただきました。今日の予定は熊野本宮大社まで行き、宿泊する湯の峰温泉の旅館までの31キロ。天候は曇り空、少し雨がパラパラと降ったり止んだりの状態。午前6時45分旅館をスタート、途中昨年9月の台風で通行できなくなっていた熊野古道の区間の迂回路ができており、そちらを通り、登ったり下ったりをしながら、熊野本宮大社7キロ手前にある「発心門王子(ほっしんもんおうじ)」に午前12時に到着。昨日泊まった旅館でいっしょだったグループが朝食の時に「熊野本宮大社まで車で行って発心門王子往復のガイドの付きウオーキングツアーに参加する」と言っていました。発心門王子で偶然グループと出会うことが出来ました。他にもハイキングを兼ねてきたようなグループや家族、バスで来た団体など急に多くの人がいました。熊野本宮大社の3キロ手前に「伏拝王子(ふしおがみおうじ)」という眺めのいい場所があり、そこでお昼の弁当を食べました。この地域の名産の「めはり寿司」という高菜でくるんだおむすびが2個入っていました。一口食べてから、写真を撮るのを忘れて撮りました。

午後2時に熊野本宮大社に到着、礼拝をし、日本サッカー協会のシンボルマークとなっている八咫烏(やたがらす)の由来の看板があり、「神の使者で、方角を知るので未知の地に行く案内や遠隔地へ送る使者の役目をする鳥」とされていると書いてありました。


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熊野本宮大社を礼拝した後は別の熊野古道を通って約4キロ先にある本日宿泊する湯の峰温泉の旅館をめざし、峠を越えて、午後4時に到着しました。小さな古い温泉街で、公衆浴場や川沿いに自分で生卵を茹でる温泉の「湯筒」と呼ばれるところやそのための生卵を売っていたり、「つぼ湯」と呼ばれる一回に一組しか入れない温泉小屋には順番待ちの人でいっぱいでした。

早くついたので、温泉に入り汗を流し、洗濯をして、部屋食で夕食を食べゆっくりと時間を過ごすことができました。せっかくの温泉宿で翌朝は朝風呂にも入り、散歩をして、ゆっくり朝食を食べたいところですが、明日は標高1114mの果無峠(はてなしとうげ)を越えて、十津川温泉までいき柳井にもどるため、ゆっくりはできず、朝ご飯用のオムスビを作ってもらい、午前6時には旅館を出発しなければ行けませんでした。今日が32キロ、31124歩。 

5月5日(土)

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午前5時起床、朝風呂に入り、昨晩作ってもらったオムスビを食べ、午前6時に予約していたタクシーで旅館を出発。熊野本宮大社より2キロ先にある三軒茶屋は中辺路と小辺路の合流地点でそこまでタクシーで行って今日のスタート。三軒茶屋をくだると車道に出て、2キロ先の登山口まではゆっくりと走って行き、そこから峠越えの山道が始まりました。木の階段や石畳の上り坂を登って行きました。本来小辺路は高野山から熊野本宮大社へ向かう道のため、逆の向きに移動するため、高野山からこちらに向かう何人かの人とすれ違いました。午前12時に十津川温泉に到着、公衆浴場に入り、食堂で昼食を食べ、午後1時39分発のバスに乗り、熊野本宮大社まで戻り、バスを乗り換え紀伊田辺駅まで行きJRで柳井に午後11時半に到着しました。今日が15キロ、24357歩。

3日間で、90キロの行程でした。 新緑の森の中を風や鳥の声を聞きながら、森林浴と運動をして過ごすことのできた連休でした。