平成25年5月13日（月）に調理実習を行いました。2か月に1回行っている初回者用の調理実習で、今回キャンセル等もあり2名の参加でした。

まず栄養士より500kcalの食事の説明があり、その後、初回の調理実習ですので、自己紹介を行いました。｢学生時代に木村先生の講義を受けました。その時菓子パンは高カロリーと言われていました。｣「私は中性脂肪が高いのです。指導を受けて菓子パンのカロリーを見てみるとすごく高カロリーで驚きました。主人が糖尿病です。どうしても酒だけはやめられないようです」と当院に通うようになった経緯を話していただいた後献立の説明がじっくりありました。豚肉の照り焼きはしょうが焼用の肉2枚でおよそ1単位です。「肉を食べる量が多かったです。」やはり実際に作ることで適量を知ることができるようです。「この炊き合わせは、だしと醤油のみの味付けです。砂糖やみりんを入れるとその分醤油も入れてしまいます。醤油は食品交換表ではエネルギーに入っていませんが少量エネルギーを持っています。使いすぎると高カロリーになってしまいますし塩分の摂りすぎになりますね。人間の体は1日およそ2gの塩で生きていけるようです。塩を摂取して喜んでいるのは口から上だけ、口から下は悲鳴を上げています。煮物などの中鉢では小さじ1の醤油、酢の物などで塩もみする時の塩は4?5人分でおよそ小さじ1/2で洗い流さず使うことができます。」と栄養士より説明があり、担当に分かれて作り始めました。

豚肉の照り焼きはしょうゆとみりんのたれに少しの間漬け、焼いていきます。今日は一人の方に全員分焼いていただきました。「豚肉の照り焼きは、焦げそうになったら油を足すのではなく、水を足して蒸し焼きの様にすると、カロリーも抑えられて良いですよ。」とのことでした。また、きれいな盛り付け、きれいな器で食べることで満足感を与えてくれます。「付け合わせのトマトも、ヘタの緑を生かしてから盛るとよいですよ。」「トマトをこのように切ったことはありません。主人もきれいに盛り付けたときは喜んでいるような気がします。」とのことでした。炊き合わせは、本日の人参の皮、里芋の皮がきれいだったのでそのまま利用しました。一緒に入れる生椎茸は十文字の飾り切りにします。「こういう風に切ったことはありません！」と言われていました。きゅうりの酢の物を作り、リンゴの皮をだんだら剥きにしてからミントと共に盛っていただきました。木村栄養士の案で、今日のすまし汁は院長のお母様がお持ちだったという黒い蓋つきのお椀によそいました。すまし汁の具はわかめ、三つ葉、紫のアヤメ麩でしたが、あやめ麩が黒のお椀と合っていていつもより品のあるすまし汁となりました。最後にご飯、すまし汁をよそうと良い時間になりましたので試食をしました。

献立の感想として、「きゅうりの酢の物はこれくらい薄味でも食べられるのですね。生姜がきいていておいしいです」「すまし汁が美味しい」など言われていました。「わたしは農業をし、みかんや米を作っています。大島にはイノシシがでてみかんを食べます。」イノシシの話はよく聞きますが、みかんを食べ、しかも器用に皮をむいて食べるようです。また米も穂を食べたり、稲の上でゴロゴロ寝っ転がって収穫できないようにするようですと農業の裏話や、「指導を受けてお菓子を食べなくなりました。子供にもあげていましたが、子供は特に食べたいと思って食べているようではないみたいで、あげなくても特に欲しいと言いません。今日の夜はこれと全く同じメニューを作ろうかしら。」今回は2才のお子様を連れてこられていた方が言われていました。「今日は子育ての勉強にもなりました。奥様の様にほめて育てたらいい子に育つのだと思うけど、実際は余裕がなくてなかなか難しいです」など色々な話をし、全員で片づけをして記念撮影をし、調理実習は終了しました。

豚肉の照り焼き(500kcal) 

ごはん（150 g)

豚肉の照り焼き：豚肉（生姜焼き用60g)・レタス・ブロッコリー・ミニトマト

炊き合わせ：焼き豆腐 （50g)・里芋・人参・しいたけ・さやえんどう

酢の物：キュウリ・干し わかめ・しょうが

すまし汁：三つ葉、、 生麩，わかめ

果物；りんご（75g）