ウェルネスクリニック

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内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
〒742-0021 山口県柳井市柳井1547-1
2014.09.17

欧州糖尿病学会2014-5

CIMG9929.JPGDSC02543.JPG今回、欧州糖尿病学会がオーストリアのウイーンで開催され、9月17日から19日まで学会に参加しました。ウイーンに行く前にスイスに立ち寄ることにしました。9月17日(木)は朝夜行列車でウイーンに到着し、欧州糖尿病学会に参加しました。

9月17日(水)現地時間

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列車は揺れはするものの、途中目が覚めることも無く午前5時に起床。外はまだ暗く、到着は午前7時半の予定。今日から欧州糖尿病学会に参加するため、場所やプログラムなどを再度確認し、昨日のHP用記事を作成。外は徐々に明るくなり始め、到着1時間前に昨晩チェックし注文した朝食を部屋に車掌が持って来て、日が明け始める外の景色を見ながら、ハム、サラミ、パン、コーヒー、オレンジジュースをいただきました。学会用のジャケットに着替えて、荷物のスーツケースと学会参加用のバッグに分けて下車。

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予定通り午前7時半にウイーン西駅(ヴェエストバーンホフ)に到着。宿泊するホテルは駅の近くなので、まずはスー
ツケースを預けるためにホテル(メルキュール ヴェストバーンホフ)に向かいました。ホテルは駅の道路向かいですぐ到着。運良く部屋が開いており、チェックイン出来て、部屋のセイフテイーボックスにパスポートや貴重品などを入れて、荷物が身軽になりました。今日は午前9時半から学会が開始なので、時間が十分あり、会場までおおざっぱな距離は4〜5キロくらいだったので、市内観光を兼ねて歩いて行くことにしました。ウイーンの町は市庁舎、国会議事堂、王宮などがある旧市街地で1区と呼ばれるところが中心で、リンクと呼ばれるまん丸ではないけれど環状(1周約4キロ)になり、路面電車で1周も出来るようになっています。その中心にシュテファン寺院があり、学会の会場はリンクの東側にあるドナウ運河を越えたプラター公園の横にメッセという名前で呼ばれる所にありました。まずはシュテファン寺院を目指して、地図を見ながら東の方向にわからなければ聞きながら行くことにして向かいました。最初に道を聞いた女性は自分も捜しながら歩いているとiPhoneの地図をみていました。なるべく地元に住んでいるような人、幼稚園に子供を預けるため自転車で来ている人、犬の散歩をしている人などに聞きながら、リンクの西側まで到着。町並みは石造り風で5階建ての建物がならび、通りを越えても似たような風景で、日本のようにゴチャゴチャはしていませんが、通りの特徴がわかりにくく、間違って別の通りに来たら、方向がわからなくなりそうでした。美術史博物館やオペラ座などガイドブックにある有名な建物が多くなり、方向もわかりやすくなり、第一目標のシュテファン寺院に到着、そこからドナウ運河をめざして道を進めば到着。ここまではまずまず順調に進みましたが、旧市街を外れるとガイドブックの地図も大雑把になり、プラター公園の大観覧車を目指してドナウ運河沿いを進みました。イメージとしては横浜の「みなとみらい」にあるような目印になるような観覧車、それも大とついているので、ドナウ運河からすぐに見えて、それが目印にむかって、ドナウ運河に沿って進めばと思っていました。ドナウ運河に着いても見えず、とりあえず運河沿いに歩いていきました。途中幼稚園の生徒たちを引率している女性に聞いて、まっすぐ行って右側と教えられ、行くも目印の観覧車はなかなか見えず、しばらく行ってやっとプラター公園が見つかりました。帰っても一度ガイドブックを見直すと、1873年(明治6年)万国博覧会が開催され、一つのワゴンに12名が乗れる大きな観覧車で、映画「第3の男」のも登場したとありました。確かに当時だったら回りの建物の高さもそんなにはなく目立っていたのでしょう。その隣が会場となっているメッセ、交通整理の警察官に聞いて「ここをまっすぐに行った所にある。」と言われ、進んで行ってもそれらしい建物は無く、隣とはいっても公園が広く、公園の反対側の端にあり、結局2時間くらい歩いてやっと到着しました。いい運動になり、町の大きさのわかる市内観光になりました。
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会場で受付をして、学会に参加しました。ホテルのフロントでウイーン市内の路面電車や地下鉄、バスなどの公共交通機関に乗れる72時間有効な「ウイーン・カード」を購入していましたが、学会の名前のカードがあれば、学会期間中は無料になることがわかり、がっくり。午前のセッションは午後1時前まであり、その後はポスター発表や企業展示などの会場があり見て回り、ランチとして紙袋に水、バナナ、ポテトチッップ、チョコのバーの入ったのが会場に山積みにされていました。食事療法も重要な糖尿病学会なのにこれが昼食といった感じ、昨年のバルセロナもそうでした。木曜日の夕方に5キロのランとウオークが隣のプラター公園で開催されるので、事前登録をしていたので、Tシャツとゼッケンの入った袋をノボの企業展示の所にもらいに行きました。
帰りは地下鉄を利用することにしました。途中で乗り換えれば、西駅までいけるので、これは日本の都会と一緒で、駅構内を案内に沿って行けばたどり着くようになっていました。ただし行き先がどちらの方向かは、日本も同じで、そこの土地のことを知らないとどっちの方面に自分の行きたい駅があるのかを確認しておかなくては行けません。一番大きな違いは入口も出口も改札が無い。学会の名前のカードの裏には2次元バーコードがあり、日本の都会に良くある自動改札でスイカのようなカードをかざすものもなく、車掌の改札も無く、チケットが無くても乗り放題の状態で、これは後で乗るバスや路面電車でもそうでした。時々、検札があって持っていなければ、不正乗車とみなされるようです。改札機やそのための係員の設置の費用と乗る人のチケット購入のマナーとどちらが経済的に効率的なのか、聞いてみたいような気もします。
今回は途中の地下鉄の駅で降りて、リンクを1周する路面電車(トラム)に乗って旧市街地を見て回ることにしました。どの路面電車に乗っても1周するのかと思って乗ると、別の方向の路面電車でどこに行っているのかわからなくなり、結局終点まで行ってしまいました。オバさんが話しかけてきて、ここが電車の終点で降りなければならないこと、事情を説明すると、そこのバス停から乗るとリンクの駅に戻ることを教えてくれ、一緒に途中までバスに乗りました。バスの中での話しで、ドイツ語のみの案内でわかりにくいこと、今度は1番と書いた電車に乗ればいいことを教えてくれました。だいぶ間違えながら、地理がわかってきて、やはり1番電車に乗っても、リンクを1周するわけではなく、途中でリンクの外の方向に向かい、途中下車してまたリンクの別の駅まで戻り、どうしたら1周する電車に乗れるのかを、現地に住んでいるような人に聞いても要領を得ませんでした。いろいろ捜している時に黄色い車体で正面にリンクトラムと表示された電車が通り過ぎて行きました。どこがその停留所なのか分からず、別の路面電車に乗り、リンクから離れる手前の停留所で降りて捜すもよくわからず、今回はあきらめて、地下鉄でホテルに戻ることにしました。これなら歩いて1周した方が早かったような時間となり、疲れも倍増。

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ホテルに戻って「地球の歩き方」を調べると「以前は1番や2番のトラムでも1周していたが、今はしていないこと。黄色いリンクトラムは午前10時始発のオペラ座以外はリンクの一カ所(シュべーデンプラッツ駅)のみ乗降車できる」ことがわかり、事前に良く読んでおけば良かったようです。まあ良い方に考えれば、歩いたり何度もぐるぐる回ったので、だいぶ市内の交通状況や地理がわかってきたことでした。疲れて出歩くこともせず、夕食はホテルのレストランですることにしました。オーストリア料理としてガイドブックにもあり、レストランの人も勧めた「ヴィーナー・シュニッツエル(薄く叩いて引き伸ばした牛肉のカツレツ)」にしました。日本では「エスカロップ」というのか単にカツレツというのかはよくわかりませんでした。最後は、これも昨年の学会でパリに立ち寄った時の日本にあってフランスに無いような「フランスパン」と同じで、日本にある「ウインナーコーヒー」あってウイーンに無いそれに近い「泡立てたメランジェ」をいただきました。今日も時差か動き疲れか、午後9時間には就寝しました。