「自転車で北海道一周」の第5弾として、8月13日(木)から16日(日)まで、お盆の休診を利用し、標津から釧路まで行きました。8月15日(土)は自転車で根室から釧路まで行きました。
午前5時起床、天候は曇り、今日の天気予報では、根室〜釧路方面は曇りでなんとかもちそうでした。朝食を取り、出発の準備をして、午前6時前にホテルを出発。今日は釧路まで160キロ、出来ればクロネコヤマトの営業所まで行って、自転車が送ることが出来れば、明日の午前の日程が自由になるので、長い行程ですが、夕方までには到着したいところです。
途中のコンビニで行動食兼昼食を購入し、今回は遠回りになりますが、なるべく海側の道を通る予定で、「北太平洋シーサイドライン」を通ることにしました。途中の展望台やコンビニで休憩をしたり、行動食を食べたりしていきました。午前10時くらいから雨が降り出し、ザックカバー、サドルに取り付けたバッグにレインカバー、レインウエアの上を着ての走りとなりました。途中雨が止み、ウエアを脱いで、その後で雨が降り出し、また着ての繰り返しになりました。アップダウンのある道を下りは30〜40キロで勢いをつけ、次の上りにその加速で少しでも上がれるようにしながら、少しずつ軽いギアに変速していきました。下りは距離が短く、上りは長く感じ、本当にそうだったら、段々上に上がっていくはずだがそうではないようなので、感覚の問題か?楽しいことは短く、つらいことは長く、人生そのもの。
午後からは日が射し暑くなり、午後2時(111キロ地点)に厚岸(あっけし)町の尾幌(おぼろ)のコンビニでロックアイス、コーラ、アイスクリームを買って、日陰で食べて飲んで休憩。時間的にはまずまずのペース。ここから釧路の市街地に入る手前まで、内陸を通る国道44号線を使って27キロ、海沿いの「北太平洋シーサイドライン」を通って38キロの分岐点、時間もあり、景色も優先し、海沿いの道にしました。
海沿いとは言っても、丘の上が多く、時に森の中であったりしました。しかし良かったのは野生の鹿やキツネに出会うことができました。宮島の鹿とは違い、気がつくのが近くだと気配ですぐに逃げてしまい、写真に撮る時間はなく、遠くを見ながら行きました。見つけても後ろから車が来ると逃げてしまったりで、道路から離れたところにいた鹿の家族のような写真は撮ることが出来ました。キツネは一匹道路脇に座っていて、通り過ぎても逃げようとせず、これはチャンスとカメラを出そうとすると、何かくれるのかと近づいてきて、しかしエキノコッカスという病原菌を持っている可能性が高いので今度は、こちらが逃げて行きました。自転車を持って逃げながら写真を取ったので、ピンぼけの写真になってしまいました。これって「おねだりキツネ」なのでしょう。自転車をこぎながら「田舎のネズミと都会のネズミ」の話しがあり、もしも宮島のシカがこちらに来たら、北海道のシカに「わざわざエサを捜さなくても、道路脇に家族で立って、家族連れの車を選んで、物欲しそうにすると、何か食べ物をくれる」ことを教えるのではないかと考えてしまいました。道路脇の森に熊はいないかと見回していましたが、黒い物体が見えても、木だったり、枯れ草だったりで、出会うことはありませんでした。シマリスが車にはねられ道路に横たわっていました。
まずまずのペースで市街地に近づき、住宅も増え、交通量も増加してきました。釧路川をわたると中心街に入ってきます、そこにかかる幣舞橋(ぬさまいばし)を渡る所からの眺めはどこかヨーロッパに来たような錯覚を起こす風景でした。まだ日もくれず、後はクロネコヤマトの営業所まで自転車を運ぶこと。しかし場所の地図は持ってきましたが、思ったより遠くにあり、結局暗くなった午後6時半に到着。自転車の箱を受け取り、自転車のタイヤをはずしたりして、荷造りをし、釧路駅前にあるスーパーホテルにチェックインしたのは午後7時半過ぎになってしまいました。
ホテルの温泉は男女交代の時間制で、男性は午後10時からになり、部屋のシャワーを浴び、ホテルの人にお勧めの近くの店を聞いて、そこで夕食をすることにしました。ひび貝とイカの刺身、網走でも食べたザンギ、網走は鮭でしたが、本来の鶏のフライでした。それにイモモチ、生ビールで今回の旅行の中で初めて食事らしい食事でした。洗濯をして、ホテルの温泉に入り、前屈みの姿勢で、固いサドル、背中の凝り、お尻の痛み、温泉の湯船でストレッチをして、ほぐしていきました。洗濯もして、午後11時に就寝。今日は12時間半、165キロでした。