ウェルネスクリニック

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内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
〒742-0021 山口県柳井市柳井1547-1
2016.12.21

クリメシ(まかない-68「非常食」)

CIMG4517.JPGCIMG4516.JPG平成26年3月より月2回程度昼の「まかない」を始めました。NHKの「サラメシ」という番組を真似て、「クリメシ」と名付けました。平成28年12月22日のまかないは、今週の糖尿病教室で「災害に備える」で準備した「非常食」にしました。クリニックとしての災害に備える事について考えてみるため、薬局のスタッフも参加し15名の参加者でした。


CIMG4517.JPG9時に集まって検討した。今回は、備蓄食品がどのような種類があるか、味はどうかということを勉強し、今後に生かすためのまかないです。10時から調理にかかりました。主菜は魚や肉の缶詰で、それぞれを人数分に分けました。魚の缶詰は汁があり、においがきついもののありました。主食はα化米で、乾燥した米を水でもどしご飯にします。冷水ですると60分 熱湯を使うと15分で出来上がるようです。今回はガスコンロを1つだけ使う設定で、湯をわかしてα米に熱湯を160ccを入れ、15分待つとご飯が出来ました。α化米の種類は、白飯、ワカメご飯、五目ご飯、山菜おこわでした。ご飯はバイキング形式で好きなものを2種類とってもらうことにしました。デザートは3種類のチーズケーキです。あとは、フリーズドライの味噌汁、トン汁、インスタントのお吸い物から1品。野菜ジュース、トマトジュース、水、コーヒーを用意しました。糖尿病教室で、熊本地震の被害に遭われた緒方先生のお話を聴いて、食器は使用後に洗わなくてもいいように、サランラップを敷いて使いました。

災害に対する準備
(1)食事
今回、電気と水道が止まった状態を想定して、携帯ガスコンロ、ペットボトルの水を利用し、1回の調理にどの程度の水が必要かを知る事。食後のコーヒーを含めて、7リットルが必要でした。緒方先生の講演にあったように洗い物などの生活用水を減らすため、サランラップをお皿に布いて、食べ物を取り分けたり、みそ汁やコーヒーの碗やカップにも内側に入れて飲んでみました。何とも思わなかった缶詰も中の油やタレの処理が大変である事が分かりました。デザートもあり、栄養士さんが缶詰やアルファー米をうまく調理され、殺伐感なく食事をいただけました。今回食品を準備するにあたり、身近なスーパーなどでなかなか1年間保存出来るものが少ない事が分かった事でした。缶詰類はもっと長く保存出来ると思っていましたが、意外でした。今後3日分くらいの食事を確保して、1年に1度保存食の更新のためにこのような食事会を開きながら、準備出来たらと思います。季節、気温、気候により状況も大きく変わる事が分かりました。
(2)業務
電子カルテが使えない状況で、患者さんの薬の内容や情報の把握、災害時用の処方をしていかなくてはなりません。その時には薬局との連携も必要です。薬局には半月分くらいの在庫があるそうなので、1週間分の処方をして、何とか最初の1週間を乗り切り、その後の救援体制が整うまで診療が出来るように、これかも少しずつ訓練をしていけたらと思います。

アンケート結果(15名)
1.α米で美味しいと思ったもの:白飯(3)わかめご飯(3)五目ご飯(3)山菜おこわ(3)味のあるご飯(2)どちらでもよい(1)

2.缶詰類で美味しいと思ったもの:魚の缶詰(8)肉の缶詰(3)パンの缶詰(2)未記入(1)なし(1)

3.デザートで美味しいと思ったもの:抹茶のチーズケーキ(5)ガトウショコラ(3)チーズケーキ(4)不明(1)

4.災害時に食べたいと思ったもの:温かいもの(5)乾パン(2)パン(2)ソーメン(1)おにぎり(1)ソーセージ(1)

  野菜(2)果物の缶詰(1)豚汁(1)

5.感想:災害時の対応を考え用意していきたい。災害はどういう状況におちいるのかわからないので日頃から意識しなければいけない。家でも非常食を用意する必要がある。水やパン(缶詰)デザート類などすぐ食べられるもの、水を使わないためのラップは常に準備しておきたい。

CIMG4510.JPGCIMG4516.JPG献立(540kcal)
ごはん α米130g 
缶詰(鯖味噌煮、鯖の水煮、秋刀魚の水煮、鮭の水煮、焼肉牛、豚の角煮、焼き鳥)一人1/16
インスタントの味噌汁
トマトジュース
デザート ケーキ(チーズケーキ、抹茶チーズケーキ、ガトウショコラ)