さが桜マラソン

木村僖乃

年代別2位でした。

佐賀桜マラソンに行く途中、乗った電車がエヴァンゲリオン新幹線でした。徳山駅で待っていると見たことのない紫色の瀟洒な新幹線が太陽光線を浴びてピカッと光りながら滑るように入ってきました。（私たちがのるこだまなのです）。2号車にのりましたら「EVAデザイン」の特別内装車でした。（この車両のみ）車内のシートも紫でなんともいえない雰囲気をかもしだしています。エヴァンゲリオンの意味がわからないので、和美マネジャーに聞くと,さすが物知り、アニメの漫画の世界を現したものという答えが返ってきました。博多駅に着くと降りた乗客がエヴァンゲリオンの一番前の車体に行きスマホで写真に収めていましたので、木村もカメラに収めました。わからないかたはネットで探してください。びっくりするほどいろいろ載っています。最近はよく特別な事に出会います。ある方に「木村さんには何か特別なものがついている」といわれましたが。

さが桜マラソンには８８１９人（男子７１９９人、女子１６２０人）が出走し佐賀の田園地帯を駆け巡りました。昨年は4月半ばの開催で桜は散っており、今年は3月の開催で桜はまだ開花しておらず、山口祥義知事や大会会長の中尾清一郎・佐賀新聞社社長らが「きょうはみなさんの熱意で暑くなった。桜はまだ咲いていないが、ミニ鉢の桜を用意しています。このミニ桜、みなさんが走り終わって帰ってきたときは満開に咲いているでしょう。体力の続く限り走ってください」と苦しい挨拶でランナーから(笑)が起きていました。

和美マネジャーの励ましを背にうけてスタート地点を飛び出しました。2月26日に転んだ傷がまだ完全に癒えていません。ちょっと膝の傷を気にしながらの走りです。吉野ケ里遺跡の手前18キロのところで前方から折り返しで来た長身のすらっとしたイケメンの男性が「キムラさん、ファイット！」（柳井のアクアヒルでお会いするかたです。彼ベストタイムは3時間切ったと・・。）20キロで「ヨシノサン、頑張って！！」、声の方を向くと携帯の椅子に座って和美マネジャーしっかり応援してくれています。ここまでどうやってきたのかな？思いながら・・・。35キロ地点で傷めた右足の膝が痛みだしました。それから右足の親指と中指の付け根がなんだか裂けた痛みの追加です。体力も消耗してきました。これからバテと痛みとどう闘い、我慢するかです。有難いことに疲れてくると給水所では歩くのですが今回は歩かずに走りながら水をうけとることができました。少しは走るコツが判ってきたような気がします。（練習不足と脚の痛みと闘いながら走りました）。体調も今一でゼリーがいつものように体が受け付けてくれず、それぞれのエイドステーションにはぜんざい、プリン、小城羊羹、・・苺（さがほのか）いろいろおいてありますが、横眼で睨んで素通りです。とても口に入れる気になりません。最後は気力での走りでした。内心（こんどこそ、これで最後のマラソン・・。こんなきつい目に何故あわなければならない？や?めた）42キロで和美マネジャー「ヨシノさん！もうちょっと頑張って！」辛うじて「は〜い」で応答です。フィニッシュで電光掲示板が4：18：44を指していました。完走証を受け取るとネットタイムは４：15：10でした。年代別2位でした。70歳以上、昨年が9名でしたが、今年は1８名です。高齢の女性ランナーが増えてきています。嬉しいことです。負傷して3週間目のフルマラソンよく頑張ったと自分を褒めてやりたいと思います。いつも同行して励ましてくれる和美マネジャーに感謝です。

もう一泊したかったのですが、ホテルがとれなかったので、重い荷物を抱えて帰りの電車に乗り込みました。（おみやげは最小限です）博多駅のくうてんでメキシコ料理の店をマネジャーが見つけたので（4月からのクリニックの調理実習でメキシコ料理をします）タコスとアボカドのサラダを夕食に頂き、二人で作ったメキシコ料理の参考にしました。あまりゆっくりもできず時間に追われて柳井に向けて帰宅、あっという間の2日間でした。もうマラソンはやめたと思いましたが、走り終わると達成感が上昇しもうちょっと頑張ろうかという気持ちになってきます。マラソンって不思議なスポーツです。次は来月長野マラソンに出場予定でこれから怪我しないよう練習にいそしみます。応援よろしくお願いします。