平成30年5月24日(木)に表千家喜寿のお祝いの会が国立京都国際会館で開催され、当院の木村栄養士が出席したので報告してもらいました。
「表千家喜寿の会に出席して」 木村僖乃
平成30年5月24日表千家喜寿のお祝いの会が国立京都国際会館でありました。77歳の喜寿を迎える会員で永年わたって同門会の発展に貢献された人は、京都における記念式典で家元より表彰されます。木村がほぼ其れにあたるようでおつき一人を連れてきてよろしいとの事で和美マネージャーと出席しました。喜寿を迎える昭和17年生まれは太平洋戦争の真只中激動の年に誕生したようで表千家の同門の会ができたのもこの年の2月11日だそうです。大変な時代を生きてきたようです。案内状に着物でお越しくださいとありましたので私と和美さん一張羅の着物、正式礼装の和服で出かけました。10時半からの式典ですがお茶席は2席あり、家元、同門会の京都支部が釜をかけられました。今回の対象者は968名ですが出席者は700余名でした。式典に1時間ほどありましたので、家元のお茶会に出席しました。あやめのお菓子を頂き、お薄の御茶を。お菓子は結構たっぷりの大きさで甘さはこれ以上の甘さ加減はできないと思うほど丁度良かったです。お薄は泡が立ちすぎず十円硬貨くらいの空間ができて絶妙で流石でした。お軸、お道具は写真の通りで軸の赤い表装、善五郎の水指のあざやかな紺碧の色が眼を奪いました。その後、式典、家元のお祝いの言葉で印象に残ったのが3代の宗旦がお茶は「しんどい・・・」と言われていたが70歳の半ばにして「お茶が面白くなり候」の心境になったことをご披露され、出席者にこれからお茶を楽しんでほしいといわれました。本当に同感しました。
記念に前家元のお顔入りの六角香合と喜寿章を頂戴しました。これを使い我が家でお茶会したいです。
式典の後、祝賀会があり、お酒と点心のお食事を頂きました。味付けは関西らしくうすく、私の口に合いました。会場の雰囲気、和正装の絢爛豪華の着物姿、700余名近くが座っての会食は私が経験したはじめての格調高いものでした。煌びやかな中でも静かで、適当に心得た会話で心地良かったです。わたくしの一生の思い出になりそうです。その後京都支部の御茶席に出向きました。外での接待でお天気が良く、ちょっと暑かったですがまた違った雰囲気で身も心も満足しました。
お道具は普段目にすることができないすばらしいものばかりで、拝見するだけで、心が豊かになりました。
明日は早朝の飛行機岩国発東京での糖尿病学会へ行く予定ですので、もう少し、京都で余韻を楽しみたいと思いつつ時間がありませんので柳井に向かって新幹線に和服のまま飛び乗りました。同門の喜寿の会一生に1回のものですが、忙しく、行くのを躊躇しましたが出席した甲斐がありました。趣味の世界、亡き母にすすめられて始めたお茶50数年になりますが、この年になって続けて良かったとしみじみ思いました。一言で気持ちが良いのです。五感が満足しています。付き添いの和美マネージャーも同じ思いだったかな?これからも生きていくのに、お茶と付き合いしながらまだ頑張れそうな気持になりました。
喜寿の会!!ありがとうございました。
追伸 6月3日私の御茶の師匠、23回忌追善茶会が知人の茶室 和敬庵であります。楽しみです。