旅は恋愛に似て、憧れ恋焦がれてもなかなか訪れることの出来ない所、片や何度も訪れる機会に恵まれる所があります。屋久島は私にとってどうやら後者に当たるようです。2回目となる今回は白谷雲水峡（しらたにうんすいきょう）にトレッキングツアーに行ってきましたので、その様子をご報告いたします。

皆様、屋久島と聞くとかなり遠いイメージを持たれるかもしれませんが、屋久島へは福岡空港から1時間で着きます。ただ飛行機の便が1日1往復と限られており、それ以外の手段としては、鹿児島からフェリーか飛行機で渡る事になります。飛行機はプロペラ機でジェット機は就航していません。プロペラ機の乗り心地は振動がダイレクトに伝わってきますので、ジェット機慣れしている方は少し怖いかもしれませんが大丈夫です。遊覧飛行感覚で下界の景色（天草諸島・普賢岳・桜島・開聞岳）を楽しみながら、時に少々揺れ、風に煽られて傾きながらも1時間後には屋久島着となります。

宿泊は友人の勧めで『いわさきホテル』にしました。前回の『JR屋久島ホテル』がオーシャンビューだとすれば、今回の『いわさきホテル』はマウンテンビューで、モッチョム岳が大迫力で迫ってくるような素晴らしいホテルでした。トレッキングツアーに行く日の朝食やお弁当の手配も行き届いており、お勧めです。

白谷雲水峡は宮崎駿監督「もののけ姫」のイメージの源になった所です。ヤクスギの森の中に苔に覆われた幽玄な世界と太鼓岩があり、まさに「もののけの森」そのものです。長年憧れ、やっと訪れることのできた場所でした。この切り株で宮崎駿監督がスケッチをされた場所とか、映画の中で米良さんの歌をバックにアシタカと山犬のモロが語り合う印象的なシーンの太鼓岩とか、山犬の住処のモチーフになった辻の岩屋など、ガイドさんから説明をうけ大満足なトレッキングでした。ただ、簡単には行けません。整備された木道は最初少しだけで、あとは岩のゴロゴロした登山道で段差もあり、最後の太鼓岩に登る時は四つん這いになって険しい森の中をよじ登ることになります。当日はたまたま晴天に恵まれましたが、雨や霧の多い屋久島を侮らないでください。十分な装備が必要です。

注意点：初めて行く場合女性１人で森に行かない。必ずトレッキングツアー利用をお薦めします。

登山道を4時間かけて歩きますので登山靴・雨合羽・トレッキングポール等の装備は完璧に。

今回は女性4人参加の1日ゆっくり時間をかけたトレッキングで、たまたま広島の人がいたり、出身地がご近所同士の人がいたり、初めての一人旅の人がいたり、話に花が咲き楽しいツアーになりました。帰る頃には、心地よく私の膝もわらいだし、思い出深い旅となりました。次回は是非足腰を鍛えた上で、一番人気の「縄文杉コース」に挑戦したいと思います。

献立　6.6単位（528kcal)

ごはん　精白米、黒ごま

豚肉の香り揚げ　豚肉ロース、しそ、しょうが、小麦粉、パン粉、ウスターソース、ケチャップ、だし汁、からし

付け合せ　レタス、トマト

夏野菜の酢の物　きゅうり、、みょうが、もずく

澄まし汁　だし汁、しめじ、手まり麩、アマランサス