一生に一度くらいは日本一高い山「富士山」に登ってみたいとは思っていました。しかし「富士山は見る山で登る山ではない」、「ゴミ清掃登山をした」とかの話を聞くと、余り積極的に登ってみたいという気持ちはありませんでした。しかし昨年当院のスタッフ2名が富士山に登り、HPに掲載した記事を読んで、登ってみたくなり、今年の新年会で今年達成したい目標の一つに「8月に富士山登頂」としました。

新幹線で新富士駅まで、バスに乗り換え富士山富士宮口5合目（2400ｍ）に到着。そこから登山をスタートし6合目（2490ｍ）にある山小屋「宝永山荘」まで行きました。

最初の予定は8月12日（日）柳井駅を朝一、午前5時55分発のJRで徳山まで行き、新幹線にのり、新富士駅まで行く予定でした。しかし7月初めの西日本豪雨の影響で、崖崩れが起きて、JRが不通になり、朝一で徳山まで行くのが、難しくなりました。そこで前泊をする事にし、徳山駅周辺のホテルを探しましたが、この状況（不通）のためか、この時期（お盆）の影響か予約できず、広島駅前のホテルが予約できました。バスで柳井から広島に向かい、ホテルにチェックイン。いつもの広島駅のお好み焼き屋（麗ちゃん）でいつものお好み焼き（イカ天、肉玉そば入り）を夕食にしました。いつものように長い行列ができて、30分くらい並んで待ちました。広島まで来た分、朝午前7時18分発で、明日の朝は少しゆっくり出来ます。今日は「山の日」の祝日なので、テレビ番組も山関連の放送があり、NHKのBSプレミアム「百名山SP」をみながら明日の準備をしました。

午前5時起床、天候は晴れ、天気予報では東海地方は曇りから雨。山だと雨の確率が高くなり、雨具など面倒なことになりそうです。これから２日間は風呂に入れないので、シャワー浴びて、朝食をとって、7時前にチェックアウトし、予定通り、午前7時18分発の新幹線に乗り、新富士に向かいました。この時期なので、指定席を予約していました。上り方面なので、下りほどではないでしょうが、指定席はほぼ満席でした。行きの新幹線では読みかけの単行本、湊かなえさんの「山女日記（やまおんな）」を読みながら、7つの山を7名の主役が各々悩みを抱えながら登山を通して人間模様が描かれ、富士山登山の気持ちのウオームアップになりました。登ったことのある山は「利尻山」だけでしたが、経験があると、景色が想像できました。

浜松を過ぎた頃から雲行きが悪くなり、段々黒い雨雲が空を埋めてきました。午前11時半新富士駅に到着、バス停で富士宮口5合目まで往復切符を買い、予定通り午前11時55分にバスは出発、ここまでは時間的には順調でしたが、とうとう雨が降り出しました。雨が強くなったり、弱くなったり、新富士駅がスタートで5名しか乗りませんでしたが、バス停で留まるごとに乗客が増え、満席となりました。

少しずつ高度が上がっていくと曇り空となり、時々日も射したりしてきました。午後2時、五合目到着。雨は止み、曇り空、トイレに行き準備をして、午後2時半スタート、小石がゴロゴロする一直線の急な上りが始まり、ゆっくりと上り始めました。歩き出して、20分、最初のカーブを曲がるともう6合目の山小屋「宝永山荘」に到着しました。酸素濃度は99％で平地と同じ、上りのきつさは上り坂のためだけだったようです。受付をして、説明を受け、1泊2食で7500円。部屋は屋根裏部屋のような2階に何部屋かあり、3畳くらいの広さの部屋に布団が3枚敷かれ、各々の敷き布団に枕が二つ並べてあり、寝る場所を指示されました。

今日の予定は高度に順応するため、近くにある宝永火口を散策することにしていました。日が射していたりしたのが、急に霧ができてきて、15分くらい歩いて、どこに火口があるかわからず、山小屋に戻ってきました。明日の準備をして、今日の記事をお汁粉を食べながら、いつもの携帯PCで作成。周りにはどこの国かわかりませんが、中国語、韓国語、ロシア語、ネバールやインドといろんな国のYOUがいました。

午後5時から夕食。カレーライスに福神漬けとゴボウの和え物。明日の朝ご飯用の弁当もいただきました。外は霧がかかっているもののまだ明るく、後は何もすることがなく、コーヒーを飲みながら今日の記事を書いて過ごしました。雷の音はしますが、雨は降っていません。山小屋の前を下山する人、上っていくグループが通り過ぎていきます。

7月に中倉さんがツアーで同じ富士宮口5合目から富士山に登った時は、5合目に午後4時半に到着し、午後6時半から登山開始し、元祖7合目の山小屋に午後9時に到着、2時間の仮眠で午後12時から登山をスタートし、登頂の後に下山とハードなスケジュールになっていました。

今回の登山は時間的余裕を持たせるために山小屋2泊にし、登りに1日、下りに1日とり、最高峰の剣ヶ峰（標高3776m）、お鉢巡り（1周2.6キロ）、お天気次第ですが、ご来光を望めたらと予定をを立てました。

今日は5合目から雨に遭わずに6合目の山小屋まで行けたのはラッキーでした。

食堂でHP用の記事を書いて、午後7時。食堂にテレビがあり、「イッテQSP」を放送していましたが、する事もなくなり、部屋に戻って寝ることにしました。部屋は5人宿泊で、他の人はすでに布団に横になっていました。

夜には雨も強く降り出し、雷の音も聞こえてきました。それでも外には人の通る声が聞こえ、この中を上っている人がいるようです。