平成30年9月7日(金)の調理実習は「郷土料理」を作りました。参加者は7名でした。
今回から新しい献立がはじまりました。タイトルにあるように、郷土料理を作ります。木村栄養士と矢野栄養士は福岡県出身であるので、2種類は福岡県の郷土料理を、あと2種類は山口県の郷土料理になっています。
10時に参加者の方があつまり、調理実習が始まりました。
まずは献立の説明からです。今回、このグループに初参加の方がいらしたので、まずは自己紹介をし、その後献立の説明がありました。「魚ぬか炊き」に使うぬか床についてや、料理の名前の語源についてなど、様々な話しがありました。また、先月行なわれた北海道マラソンの報告が、木村栄養士からありました。録音機能のついたキティちゃんが代わりにしゃべります。「北海道マラソン、左足の小指を骨折していましたが、年代別1位でした」と、キティちゃんのかわいらしい声で報告がありました。参加者の皆さん、キティちゃんにメロメロの様子です。
まずは「魚のぬか炊き(じんだ煮)」からです。魚はいわしを使います。下処理をしたいわしに塩をふり、軽く洗う。ボウルにすりおろししょうが、酒、みりん、ラカント、ぬか床、刻んださんしょうの実を入れていわしを漬ける。クッキングシートを敷き、その上にいわしを並べ、200度に温めたオーブンで15分焼く。付け合せはパプリカで、パプリカをグリルで真っ黒になるまで焼きます。皮をむいて食べやすい大きさに切り、ぬか炊きの横に笹の葉と添える。
次に「がめ煮」です。「がめ煮」は九州地方以外では「筑前煮」と呼ばれます。鶏もも肉を一口大に切り、しょうゆ、みりんにつけておく。れんこん、ごぼうはゆでておく。鍋にごま油を熱し、ちぎったこんにゃくをいため、鶏もも肉を加える。色が変わったられんこん、ごぼう、にんじん、ゆでたけのこ、戻した干ししいたけを加えて炒め、だし汁を加えて柔らかくなるまで煮る。器に盛って、ゆでた絹さやを飾る。
この2種類は福岡の郷土料理になっています。
「チシャなます」は、サニーレタスを洗って食べやすい大きさにちぎる。わかめは水で戻し、ゆでておく。ボウルにみそ、米酢、砂糖、からしをあわせ、サニーレタスとわかめ、しらす干しを和える。
「いとこ煮」は、茹で小豆をパルスイートで煮ておく。紅白の白玉団子は作ってゆでておく。だし汁に戻したしいたけを入れて煮る。
器に茹で小豆、だし汁としいたけ、白玉団子、かまぼこを入れて盛り付ける。
デザートは「ほうじ茶ゼリー」で、鍋にほうじ茶をわかし、ラカントとゼラチンを入れて溶かし、容器に流しいれる。冷蔵庫で冷やし固める。固まったら皿にうつしてチェリーを飾る。
12時ちょうどにできあがり、食べ始めました。
郷土料理なので、みなさん昔はどうやって食べていた、というのを思い出されたようです。「昔はチシャなますにメバルを入れていた。チシャは酢味噌につけて食べていた」など、各家庭の食べ方があるようです。
郷土料理を食べ、思い出に浸ったあと、院長からレシピ集vol2の紹介がありました。ここ5年間の集大成をまとめたレシピ集。スナップ写真を見ながら、昔の思い出に浸ります。「約10年前の自分若い!」などの声も聞かれました。
いろいろと思い出に浸り、食べ終わって後片付けをし、また次11月にお会いすることを約束し、13時過ぎに解散しました。
ご飯 精白米
魚のぬか炊き いわし、しょうが、醤油、ラカント、ぬか床、実さんしょう、パプリカ
がめ煮 鶏もも肉、にんじん、れんこん、ごぼう、茹で筍、こんにゃく、絹さや、ごま油、みりん、しょうゆ、だし汁
チシャなます サニーレタス、しらす干し、わかめ、米酢、さとう、みそ、からし
いとこ煮 小豆、パルスイート、かまぼこ、干ししいたけ、白玉粉、しょうゆ
ほうじ茶ゼリー ほうじ茶、ラカント、ゼラチン、さくらんぼ缶詰