ウェルネスクリニック

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内科・生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)・甲状腺を診療する柳井市の病院です。

トウニョ
〒742-0021 山口県柳井市柳井1547-1
2019.06.23

元気の出る糖尿病教室(令和元年6月23日)ー「転ばぬ先の食生活 〜たんぱく質、賢く摂って筋力アップ〜」

DSC06397.JPG月一回開催される糖尿病教室の6月と12月は通常とは異なり、食事や運動などのトピックスをテーマに開催しています。今回、令和元年6月23日(日)の糖尿病教室のトピックスは、「転ばぬ先の食生活 〜たんぱく質、賢く摂って筋力アップ〜」で、23名の方が参加しました。


6月、12月の糖尿病教室は、毎回何かトピックスを行なっています。最近はロコモティブ シンドローム(ロコモ)、フレイル(虚弱)、サルコペニア(筋肉量減少)、筋トレなど言葉を聞かれることがあると思います。

共通することは高齢化の進む社会で、筋力アップすることが、自立した日常生活を継続して行くうえで大切であるということです。

そのためには各人に適した運動が1番大事ですが、筋肉を構成するたんぱく質を十分摂ることも重要です。今回、食事のたんぱく質に注目し、賢く良質で十分なたんぱく質を食事から摂るコツを勉強してみました。

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守冨栄養士より、ロコモ、フレイル、サルコペニアというカタカナでわかりにくい用語の意味を説明し、どのように関係しているか、何が問題であるかという説明から始めました。「年をとると足腰が弱る」というように、筋力を維持し、アップするために食事の「たんぱく質」をとることが重要である。最近のNHKで放送された「ためしてガッテン」でも大豆タンパクが筋力アップに重要であるとの話題も出ました。
たんぱく質がどんなものか、どのような役割をしているかの説明を受け、1日どの程度の量のたんぱく質が必要かを、標準体重を計算して、体重あたり、1〜1.2g掛けると算出できること。いろんな食品のたんぱく質の量がどの程度あるかを、いろんな食品を見ながら考えてみました。

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矢野栄養士さんより、試食として低カロリーのプリンを作って、参加者に食べてもらい。たんぱく質が4g含まれて、たんぱく質の補給には便利であることの説明がありました。5月に仙台で糖尿病学会があり、その時の企業展示で低カロリーのサンプルがあり、それを取り寄せて、参加者に配布しました。
最後に質問があり、男性で「お腹が空いて、ついつい食べてしまうので、痩せられない。コントロールもなかなかよくならないが、いい方法はないか」と質問がありました。院長から「私はこうしているという」アイデアがありますかと参加者になげかけられ、「自分は、毎朝、寒天を自分の好きなコーヒーの風味のインスタントコーヒーを加えて作り、小腹が空いた時に食べています」との発言があり、その方は痩せており、院長より「そうすればこうなるかもしれませんね」とあり、笑いが起こりました。また他の人からは「以前は夜、寝る前にサスペンスのドラマを見てしまい、最後の犯人と結末がわかるまで見て、夜更かしして、睡眠時間が少なくなっていたけれど、見るのをやめて、早寝早起きになり、糖尿病のコントロールも改善した。」という意見も出ました。「ホー」という歓声がでました。