その後、担当の栄養士から献立の説明がありました。10時半頃からそれぞれ担当に分かれて調理を開始しました。

“吸い物”では、いつもはもみじ麩でしたが、今の季節に合うように梅の形の生麩にしました。「生麩はスーパーに売っているか」という質問があり、「これは業務用のものを仕入れているところから買ったんですよ」というと、「なぜスーパーには乾燥のお麩しかないのか」という話になりました。生麩は冷凍できて食感も良いので、スーパーにも出せば売れそうですね。

デザートは”みかんジュース寒天”にしました。つぶ入りみかんジュースを寒天で固め、横に薄く切ったイチゴを盛りました。患者さんがキンカンを持ってこられたので、ラカントを使って煮て小鉢に入れ、食事に添えました。

11時半すぎに、食後のお抹茶といただくお菓子が届きました。今回のお菓子は「ひがしや」さんの”はなびらもち”で、中には味噌とあん、茹でたごぼうが入っています。菓子器は木村栄養士が持ってきた、菊の御紋が入った菓子器に入れるとまた違った雰囲気になりました。

12時前には出来上がり、食べ始めました。食べながら、調理室にかけてあるお軸やお花、一階の待合室に活けてあるお花の話になりました。「なんとなく挿しているようで、きちんと葉組みがしてある」というと、参加者の方が「私の家のは投げ入れ流」と言われて、みんなで大笑いしました。

食後、お抹茶と届いたばかりのお菓子をいただきます。”はなびらもち”の中のごぼうも、黒文字ですぐに切れるくらいやわらかくなっていました。今回使用した菓子器、抹茶茶椀、お軸、などなどは全て木村栄養士のもので、「いくらかかるのか」「この茶碗はいくらくらいか」という質問が飛び交いました。

久し振りの調理実習で話題が尽きず、13時過ぎまで話していました。今回はお弁当箱に盛り付けたので後片付けはなく、集合写真をとって、また次3月にお会いすることを約束し、13時30分ごろに解散しました。